地球外生物の来訪説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 05:02 UTC 版)
「未確認飛行物体」の記事における「地球外生物の来訪説」の解説
この説は海外では古代宇宙飛行士説とも呼ばれており、一般に認識されている宇宙人もしくは何らかの未知の生命体が地球内に飛来して来た時に、地球人には彼らの乗り物が「UFO」として認識されているという説である。陰謀論を主張する者は世界各国の政府はこれらの重大な事実を認識しながら、一般市民によるパニックやエネルギー問題などの社会構造の大転換を恐れて隠ぺいと事実の否定を繰り返しているという。この議論は物理学者からSF作家まで様々な立場の人物が情報を提供したり、宇宙人の存在の可能性について指摘している。 NASAのような公的な宇宙研究機関の職員や米軍関係者、民間の軍事テクノロジー企業の技術者も引退後、ある程度の年月が経ってから宇宙人関連の機密情報を暴露した、もしくは死の直前に「地球外の文明」や「他の惑星の物質」に言及しているケースは多々見受けられる。有名な例が宇宙飛行士のエドガー・ミッチェル大佐やロッキード・マーティン社の上級エンジニアだったボイド・ブッシュマン博士である。彼らは生前、主にグレイと呼ばれる生命体について語っていて、彼らが知っている範囲の生物的な特徴や嗜好、知能レベルについて暴露している。 世界の大国の国防機関や最先端の研究機関には機密の漏洩に関して厳しいルールが存在し、機密漏洩の誓約書に反する行為に抵触した場合、厳しい罰則や禁錮刑が科せられる場合がある。この条件下でエドガー・ミッチェル大佐やボイド・ブッシュマン博士は職業やプロジェクト勤務前に機密の漏洩に関する誓約書に署名をしていると思われ、未知の生命体グレイと接触し、国家最高機密レベルの仕事に携わったとしても、こういった極秘の宇宙開発のプロジェクトの全貌や地球外生命体の存在の可能性については、死を悟る直前まで黙秘を貫いてきた理由だと個人による情報配信サイトや一部のマスコミは指摘している。 グレイ型宇宙人の出身星に関する憶測については、アマチュア天文学者で作家及びオハイオ州で小学校教師をしていたマージョリー・フィッシュ( Marjorie Fish)はグレイ型宇宙人に誘拐されたとするヒル夫妻誘拐事件に興味を持ち、独自の調査を行った結果、「グレイ」の故郷はレチクル座ゼータ星から来ていると結論付けた。またUFO研究家であり作家のミルトン・ウィリアム・クーパーは、一部の政府機密文書の入手と関係者への取材による調査によって掴んだ事実として、グレイにも数種類のグループがおり、そのうちの「大きな鼻のグレイ型宇宙人(large nosed gray aliens)」の出身惑星はオリオン座のベテルギウスであると述べている。これらの説を検証するため、FBIは一部のUFO事件とされる事案を扱った例があり、大学の宇宙研究所から民間企業まで宇宙生物学的観点から宇宙探査やSETIへの新規参入など様々な研究機関で地道な研究が行われているのが現状であり、公的な研究機関や世界各国の政府が地球外生命体を公式に認めた例は現時点では存在しない。 陰謀家のデイビッド・アイクは、地球には爬虫類型の宇宙人「レプタリアン」も既に地球に来ていると主張し、このレプタリアン達は普段ホモサピエンス科の人間に成りすましていて、世界各国の政治・経済界の指導的立場に就いて、世界を支配しているという。このレプタリアン説は一部の陰謀論者から熱烈な支持を得ている。 先ほどの「グレイ陰謀論」「レプタリアン陰謀論」に比べ考古学と宇宙人の来訪を結びつける要素が強いのが「古代宇宙飛行士説」と呼ばれる一部の作家の憶測や研究者による検証方法である。ギリシャ国籍の作家ジョルジョ・ツォカロスやスイスの歴史作家エーリッヒ・フォン・デニケンなどの作家は地球外生命体が紀元前から地球に来訪していると主張している。その根拠となるのは古代メソポタミア文明やマヤの遺跡から発掘された古代の文書や絵画で、そこには、その時代には存在し得なかった奇妙な物体や風景が描かれているという。日本においても古代宇宙飛行士説があり、竹取物語も完全な実話であり当時の地球にやって来た宇宙人が物語(記録)に登場していると作家の小泉芳孝氏は主張している。 古代宇宙飛行士説は未知の分野で現代の科学では解明できないことも多いため、大多数の学者や研究者から批判にさらされることが多い。
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