地球人との関係
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地球人は行きがかり上、サイバトロンとデストロンの戦いに巻き込まれる形となった訳であるが、サイバトロンの親地球的な姿勢から友好的な方向に動いている。劇中、サイバトロンがエネルギーに困っている描写があまり見られないことからも、そのことが伺える。犯罪捜査への協力、合同での学術調査等、サイバトロンは地球人と良好な関係を保てるよう積極的に動いている。その一方、地球人にとってサイバトロンは、初めて知り合った地球外生命という一面を持っている。そのため、サイバトロンは地球人がトランスフォーマーについて知る窓口として働いている部分もある。また、それとは逆に、地球の自然や、地球人の文化に興味を持つ者がサイバトロンの中に出てきている。地球の事物に関する理解度のばらつきは、劇中ではユニークな描かれ方をしている。マイスター、ブロードキャスト、トラックスの3人以外にロックンロールを理解できるサイバトロンがいなかったことは有名である。 しかし、己の欲望を満たすためにサイバトロンが邪魔となる者や、戦いに巻き込まれて被災した者など、サイバトロンを悪く思っている地球人も登場しており、シリーズ中何度か彼らとの衝突も描かれている。初代『トランスフォーマー』の第26-27話「メガトロンの地球征服作戦」では、名誉を挙げるために邪魔となるサイバトロンを陥れて、地球から追い出そうとする人物が現れ、『2010』の最終話「コンボイの復活」では、被災した地球人科学者の復讐によってサイバトロン、さらには全宇宙の生物が絶体絶命の危機に陥っている。 後期日本アニメシリーズ『トランスフォーマー 超神マスターフォース』においては、人の魂をエネルギー源とするトランステクターと合体した地球人が、サイバトロン、デストロンに分かれて戦闘を行う。とは言え、地球人の総意としては侵略者デストロンから自らを守ってくれるサイバトロンに友好的である。 唯一の例外が『キスぷれ』である。本作では「ある事件」がきっかけで地球人類とサイバトロンの友好関係が破壊され、地球防衛軍により、サイバトロンを含む全てのトランスフォーマーが敵と勝手にみなされている。そして本作では、地球人がデストロン以上の最大の敵になる可能性を明確に示唆しており、これは『2010』最終話の惨劇を暗示しているとも取れる。同作第2部では、メリッサ・フェアボーンたちのアイドル活動や、ウルトラマグナス率いるサイバトロン情報操作班の暗躍など、一度崩壊した両者の関係を修復するための活動が描かれている。その後の『ヘッドマスターズ』、『マスターフォース』では、サイバトロンたちが問題なく地球で活動している所から人間との関係は修復されていたように見えるが、劇中では限られた人間との交流しか描写されず、政府や国家などの公的機関と関連した話は特に無い。(もっともいわゆる『2010』の時代設定は海外では2006年であり、日本版にのみ生じる空白の5年間を舞台とする『キスぷれ』における人類全般との関係悪化自体「全てのシリーズが一つの時間軸上に連なっている」という本作独自の設定に基づく、あるいは平行世界の一つでの出来事とする解釈も可能である。)『V』の基本設定では、サイバトロンの主導で結成された「宇宙平和連合」に地球も加入しているとされ、レギュラーキャラ以外にも無名のサイバトロンたちが人類の軍隊と共同で拠点防衛にあたっている描写が散見されている。また、『G-2』冒頭では、サイバトロンとデストロンの間で結ばれようとしていた和平を、地球人が手違いでぶち壊しにしている。 遥か未来のトランスフォーマーたちが活躍する『ビーストウォーズ』シリーズでは地球人類はある存在に絶滅させられた設定になっている。唯一『メタルス』ではダイノボットの行いが当時の原始人類の進化に影響を与えたとされる。『カーロボット』ではサイバトロンはユウキ少年のみとの関係しか描かれていなかったが、一般市民はトランスフォーマーの存在を知っており、サイバトロンが正義、デストロンガーが悪の存在であることが認知されていた。 新世界観の『マイクロン伝説』、『スーパーリンク』、『ギャラクシーフォース』のマイクロン三部作においては、『マイクロン伝説』ではラッドたち数人の子供のみの交流だけであったが、続く『スーパーリンク』にて国家レベルでサイバトロンと協調関係を築いていた。そして『ギャラクシーフォース』の場合、再び設定がリセットされ、当初はコビーたちだけが地球での協力者だったが、後に政府の人間にもその存在が知られることとなる。それでも劇中を見る限りでは表立った公的関与は無かった。しかし、後日談では新スペースブリッジ建設のため地球の調査団を使節としてサイバトロンの船に同乗させるなど、やはり国家的な友好関係を築いたと示唆されている。 このように、作品や世界観ごとに多少の差異はあるものの、シリーズ全般を通して見れば、サイバトロンと地球人との関係はおおむね良好なものとして描かれている。
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地球人との関係
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「デストロン (トランスフォーマー)」の記事における「地球人との関係」の解説
サイバトロンが地球人との関係を良化していったこと、デストロンの暴虐により、デストロンは地球人から敵視されている。しかし、ショーン・バーガーやDr.アーカビルなど、少数ながらデストロンに味方する地球人も存在する。その後、『マスターフォース』における人間と機械体が融合するTF=ゴッドマスターの誕生により、地球人でありながらデストロン兵士となった者も出現している。 ただし、ダニエルと親交を結んだシックスショットや地球の街で土建業者を始めた恐竜戦隊のように、中には地球人と和解した例もある。
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