土佐藩の軍制改革とは? わかりやすく解説

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土佐藩の軍制改革

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 12:14 UTC 版)

鳥羽・伏見の戦い」の記事における「土佐藩の軍制改革」の解説

7月17日(太陽暦8月16日)、中岡慎太郎の『時勢論』に基づき乾退助土佐藩銃隊設置の令が発した。 さらに7月22日(太陽暦8月21日)、乾退助古式ゆかしい北條流弓隊は儀礼的であり実戦には不向きとして廃止し新たに銃隊編成行い、士格別撰隊、軽格別撰隊などの歩兵大隊設置近代銃隊主軸とする兵制改革行った。さらに同日中岡慎太郎が、土佐藩大目付(大監察)・本山茂任(只一郎)に幕府動静伝え密書送った。 (前文欠)又、乍恐窃に拝察候得者、君上御上京之思食も被爲在哉に而、難有仕合に奉存候。然此度之事、御議論周旋而己(のみ)に相止り候得者、再度上京の可然候得共、是より忽ち天下大戰争と相成候儀、明々たる事に御座候然れば、實は上京不被爲遊方宜敷樣相考申候。斯る大敵引受、奇變之働を爲し候に、本陣顧み候患御座候而は、少人數之我藩別而功を爲す事少かるべしと奉存候。乍恐、猶名君英斷、先じて敵に臨まんと被爲思召候事なれば、無之上事にて、臣子壹人が生還する者有之間敷に付、何之異論可申上哉、只々敬服次第也。此比長藩政府之議論を聞に、若(し)京師(に)事有ると聞かば、即日にても出兵せんと決せり。依て本末藩共、其内令を國中布告せり。諸隊、之が爲めに先鋒争ひ、弩を張るの勢也との事に御座候。右者、私内存之處相認、御侍中并、乾(退助)樣あたりへ差出候樣、佐々木樣より御氣付に付、如此御座候誠恐頓首。(慶應三年)七月廿二日、(石川)清之助。本山(只一郎)樣玉机下匆々相認、思出し次第に而、何時も失敬奉恐謝候。 中岡本山宛の書簡に「…議論周旋も結構だが、所詮武器を執って立つの覚悟なければ空論に終わる。薩長意気をもってすれば近日かならず開戦になる情勢だから、容堂公もそのお覚悟なければ、むしろ周旋中止あるべきである」と書き綴っている。 7月27日(太陽暦8月26日)、中岡慎太郎が、長州奇兵隊参考として京都白川土佐藩邸に陸援隊結成した8月6日(太陽暦9月3日)、乾退助は「東西兵学研究」と「騎兵修行創始」の令を布告。この時、長崎起きたイカルス号水夫殺害事件犯人土佐藩士との情報誤報であったが)があったため、阿波経由で英艦が土佐に向かうこととなり、英公使ハリー・パークス乗る英艦バジリスク号が、土佐藩内の須崎入港土佐藩不測の事態備え乾退助指揮下の諸部隊砲台陣地、および要所守備に就かせた。乾はこれを実戦配備への訓練位置づけ軍事演習として利用した

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土佐藩の軍制改革

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 22:48 UTC 版)

迅衝隊」の記事における「土佐藩の軍制改革」の解説

5月22日(太陽暦6月24日)に、乾はこれを山内容堂稟申し、同時に勤王水戸浪士江戸藩邸隠匿している事を告白し土佐藩起居促した。容堂はその勢い圧される形で、この軍事密約承認し退助軍制改革命じた土佐藩は乾を筆頭として軍制改革近代練兵を行うことを決定薩摩藩側も5月25日(太陽暦6月27日)、薩摩藩邸で重臣会議開き藩論武力討幕統一することが確認された。同日土佐藩側は、福岡孝弟乾退助毛利吉盛谷干城中岡慎太郎が喰々堂に集まり討幕具体策協議5月26日(太陽暦6月28日)、中岡慎太郎再度西郷隆盛会い薩摩藩側の情勢確認する同時に乾退助毛利吉盛谷干城土佐藩側の討幕具体策報告した5月27日(太陽暦6月29日)、乾退助山内容堂随って離京土佐へ向かう。離京にあたり乾は、中岡慎太郎らに大坂ベルギー製活罨式(かつあんしき)アルミニー銃(英語版)(Albini-Braendlin_rifle)300挺の購入命じ6月2日(太陽暦7月3日)に土佐帰国した中岡乾退助武力討幕決意したためた書簡を、土佐勤王党同志あてに送り土佐勤王党員ら300余名支持を得ることになった。(これがのちの迅衝隊主力メンバーとなる)

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