国鉄分割民営化以降の61号機とは? わかりやすく解説

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国鉄分割民営化以降の61号機

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 02:09 UTC 版)

国鉄EF58形電気機関車」の記事における「国鉄分割民営化以降の61号機」の解説

60廃車・解体された後も611号編成牽引機として稼働続け1987年国鉄分割民営化際し国鉄から東日本旅客鉄道JR東日本田端運転所承継された。国鉄時代1980年代以降新幹線網や航空機発達により速達化が図られたため、直流電化区間における61による1号編成牽引回数減ってきたこともあり、「お召列車けん引指定機」という来歴買われNIOEノスタルジー・イスタンブール・オリエント急行)を使用したオリエントエクスプレス88」などのイベント団体臨時列車牽引機にも多く用いられてきた。2004年全般検査終えてからも多くイベント列車運用され、特に2006年には10列車上の牽引充当された。2008年まで稼働可能状態で保持されていた。 61東京機関区新製配置されてから東京機関区車両無配置化まで一貫して同区に配属されているが、1度貸出歴と施設の廃止運営会社の変更等の事情による2度異動歴がある。 東京機関区車両無配置化による新鶴見機関区への異動民営化による旅客鉄道会社向けの車両分散再配置による田端運転所への異動歴を除くと、一度だけ東京機関区から正式に貸出されお召列車牽引時に他区所所機関車としてその機関区区名挿して運行されことがある。これは1971年10月和歌山国体開会式行幸啓に伴うお召列車運転時に際し同年10月23日 - 26日の間に竜華機関区への正式な貸出措置手続き取られ竜華機関区所属機関車としてお召列車けん引をしている。 これは、本来は直流電化区間はどの線区であっても平坦線中心に走行できる区間では回送含めすべて61自力運行東京機関区の臨A1仕業呼ばれるお召運用として行われる(ただし運行する機関士それぞれの線区担当する線区担当する機関区正・副機関士)が、このときは回送途中線区非電化貨物線区間存在したため自力での直通運転ができず、吹田(操)-竜華操車場間(現在のおおさか東線を含む区間)がディーゼル機関車による回送を必要としたことから、国鉄本社が本運用含む全線自走またはパンタグラフ上げて走行をすることとの原則反するとして、この間のみ東京機関区から竜華機関区への貸出手続きが行われた。このため61車両履歴簿所属移動歴は東京新製配置竜華区貸出東京返却⇒(東京車両無配置化のため)新鶴見区異動⇒(民営化による管理会社移管のための)田端異動記載となる。 しかし平成入ってからはお召し列車の運転回数も極端に減少し21世紀入り本来牽引すべき御料車一号編成客車ともども老朽化進行していたため、平成時代入ってから61お召し列車牽引用いられたのは国賓接遇為の延べ4回(往復それぞれ片道1回とする)だけである。そして、速達化と老朽置き換え目的として2007年一号編成後継車両となる電車形式ハイグレード車両E655系電車)と特別車両(E655-1)が落成したことにより611号編成客車の本来の役目を譲る形で、お召し列車牽引活動終止符打った2008年行われた台車検査Bでは、主台枠経年劣化による金属疲労亀裂生じているのが発見され単独走行出来るものの車両牽引しての運転が不可能となる。JR東日本はこれらの事情社内管轄における牽引する客車在籍状況などから、同年秋に61号機は修復行わないことを決定し検査継続をせずに車籍を有したままで現役退いた。 現在、同機東京総合車両センター御料車庫に保管されている。書類上は2019年平成31年4月1日現在も廃車になっておらず、保留車として田端運転所在籍している。同センター一般公開される日には屋外展示されることがあり、2010年及び2018年展示されている。

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