各地の八郎太郎伝説とは? わかりやすく解説

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各地の八郎太郎伝説

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 02:37 UTC 版)

三湖伝説」の記事における「各地の八郎太郎伝説」の解説

十和田湖追われ八郎太郎新しいすみかを求めてあちこち探し回った伝説沢山ある。来万山越え移動し三戸岳の下滝川せき止め三戸郡大潟にしようとしたが、長谷の観音諏訪明神など沢山の神仏攻撃してきたのであきらめた故郷鹿角米代川の岩の脇をせきとめようとしたが、花輪48神仏が集宮神社相談して八郎太郎攻撃した八郎男鹿半島まで逃げそこで小さな潟に住み次第大きくしたのが八郎潟である。八郎太郎秋田八竜大明神として祀られ、冬は田沢湖春分まで住み春になる八郎潟戻ってきて氷が溶け漁ができるようになり、沿岸人々八郎太郎祀るようになったという。秋田城下に御用商人の潟屋伊左衛門という者がいたが、八郎太郎秋田逃げてきたとき、八郎八郎潟近く住んでいた潟屋邸に泊まった夜更けになると八郎自分正体証言し、「この辺大潟にしようと思ってます。近所の人にも教えて早く立ち退いて下さいその後みなさんお守りましょうと言う。炉の中に火箸立てて引き抜くと、こんこんと湧き出して来る。主人らは慌てて翌日から高い所に移ったその後主人は潟屋を屋号にして秋田に住むと秋田分限者として栄えた。潟屋は春秋彼岸八郎大明神神霊が来ると言って注連縄張って祭りをする。城下再三火災があっても潟屋だけは罹災しないという。 他に渡辺村男の『八戸見聞録』(昭和17年1942年)には、八戸が崎を八郎潟崎と呼び、ここにある沼を八太郎沼(この沼は現在埋め立てられている)と言ったという伝説記載されている。工藤白竜の『津軽俗説集』(寛政年間)では(北津軽郡相内村には八の太郎という子(木こり)がいて、岩魚一人でたべ異形となり、十三湖入ろうとしたがカッパ追われ平川の淵に入ろうとしたが、またもカッパ追われ最後に八郎潟安住したという伝説記載されている。『新撰陸奥国説』では、目屋沢に八郎呼ばれる杣人がいて、あるとき一匹食い川の水飲み干すと、全身生えた十和田こそが我が住処とそこに行くと、南蔵坊が住んでいて入ることができない。そのため剣が鼻(大鰐)に来て大堤築こうとすると、温泉に野丑と山丑という兄弟がいて、彼らが大日如来祈願する両人角を得て丑となり、八郎突進し秋田追い出し八郎せき止めようとした木材そのままになったという伝説記載されている。 八郎太郎新天地求めようとした場所はこの他にも北上川高水寺付近岩手県紫波町)で権現止められ花輪移った話もある。また、新井田川の上流の島守盆地で、地主神虚空蔵諸神仏に追われたが、八郎太郎モッコで土を運んだところが、一モッコ、二モッコとして地名残っているとされるまた、階上岳ひっぱって住処作ろうとしてひっくり返った所が浜名だという伝説もある。馬渕川赤石沢竜の口の間に三戸城山担いで来たが、諏訪の神に止められた話もあり、轟木トンネル付近のくぼみは八郎足跡だという。また三戸郡倉石村のはなれは、八郎太郎十和田湖に行く途中五戸川せき止めて沼にしようとしてモッコ担いだ跡で、山上薬師堂があるという。中津軽郡相馬村の鉢呑沢の炭焼八郎が、作沢川止めて住もうとしたが、不動明王止められ秋田移ったという話も残されている。秋田県大館市比内町扇田中野籾内沢口にある岩山はまるはげの岩の面を年中乾くことなく涙を流したように少しずつ流れていて泣面山と言われている。八郎太郎が南祖坊に敗れ最後一策として八面沢から達子森背負って七座山向かった時、神たちが一計めぐらしたので八郎太郎達子森現在の所に捨てて逃げたという。この時、中野薬師神は高い所にあったので神たちの相談時に欠席したので、神たちは怒り薬師森から薬師神を引きずりおろし、その時薬師神は倒れウドで目を突いて涙が流れ現在の泣面山になったという。 食べてになった伝説各地残されている。山形県西田川郡温海町では、八郎太郎越沢生まれてあったが、岩魚食べた結果大蛇となって大雨降らせ八郎潟行き、その主になったとも言われている。戸部正直の『奥羽永慶軍記』(元禄11年1698年)では、八郎潟がまだ山林であったころ、八郎というキコリ沢辺を捕って大蛇になりここを潟となして、主になったとされている。岡見知愛の『山峯之嵐』(延享元年1744年)ではそれと同じく八郎潟単独語られている。工藤白龍の『津軽風俗選』後拾遺寛政7年1795年)では八郎十三潟入ろうとして河伯河の神)に追われ八郎潟安住しとされる内田邦彦の『津軽口碑集』(昭和4年1929年)に引く話も、十和田湖や南祖坊の話は出てこない。

※この「各地の八郎太郎伝説」の解説は、「三湖伝説」の解説の一部です。
「各地の八郎太郎伝説」を含む「三湖伝説」の記事については、「三湖伝説」の概要を参照ください。

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