各地の例とは? わかりやすく解説

各地の例

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/10 04:03 UTC 版)

龍燈」の記事における「各地の例」の解説

広島県厳島神社の例では、旧暦元旦から1月6日頃まで、静かな夜に社前海上現れるというもので、最初に1個現れた火が次第に数を増して50個ほどになり、それらが集まってまた1個に戻り明け方消え去るという。厳島では夜に多くの人がこれを見物し、特に島の最高峰である弥山からよく見えたといい、「龍燈」の名は、厳島神社祀られている厳島明神海神であるために、海神住居である龍宮にちなん名づけられたともいう。 磐城国現・福島県)も出没地として知られている。磐城国閼伽井岳山頂の寺から東を見ると、4里から5里(約16から20キロメートル)の彼方に海が見え日暮れの頃、海上の高さ約1丈(約3メートル)の空中提灯花火玉のような赤い怪火出没する様子がよく見えるという。毎晩7、8現れるが、必ず2個ずつ対になって現れ、1個目の龍燈現れ3、4町(約327から436メートル)ほど宙を漂った後、2個目の龍燈現れ、1個目の軌跡沿って宙を漂うという。 寛保時代雑書『諸国里人談』では、他にも龍が寺に火を献じる例が紹介されている。周防国(現・山口県東南部上庄熊野権現には大晦日龍燈現れるといい、丹後国(現・京都府北部)の天橋立には文殊堂に「龍灯」と呼ばれる一本松があり、毎月16日夜中、沖から龍燈飛来してこの神火灯すという。 橘南谿による江戸時代紀行文東遊記によれば越中国(現・富山県)では中新川郡眼目山(さっかさん)という寺(立山寺りゅうせんじ)の事)で毎年7月13日の夜、立山頂上海中から龍燈飛来し境内留まるが、立山から飛来するものを山燈、海上から飛来するものを龍燈称する記している。その昔道元弟子1人大徹禅師がこの寺を開いた際、山の神龍神協力して神火を寺に献じることになったものといわれ、南谿は山燈と龍燈とが一度現れるのは全国的に極めて稀なのであるとの当時の評判伝える。 大阪では沖龍灯呼ばれたちが龍を祀るために灯すと言われている。 新潟県佐渡島新穂村(現・佐渡市)の伝説では、根本寺梅の木毎晩のように龍燈飛来しており、ある者が弓矢射たところ、正体サギであったという。 ほかに龍燈灯るとされる伝承日本各地存在し、これらは龍神寺社神火献じているといわれているが、更に南方熊楠中国インドにも同様の伝承があることを報告している。

※この「各地の例」の解説は、「龍燈」の解説の一部です。
「各地の例」を含む「龍燈」の記事については、「龍燈」の概要を参照ください。

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