原敕晁
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原 敕晁(はら ただあき、1936年〈昭和11年〉8月10日 - )は、北朝鮮による拉致被害者、政府認定の拉致被害者(辛光洙事件の被害者)[1]。北朝鮮の工作員辛光洙(シン・グァンス)らによって拉致された[1][2]。実行犯工作員が当人になりすますために拉致する、いわゆる「背乗り拉致」の被害者である[2][注釈 1]。
注釈
- ^ 北朝鮮による拉致被害で「背乗り拉致」に属するケースとしては原敕晁のほかに、久米裕(1977年)、西新井事件の小住健蔵(1980年頃)が考えられる[2]。北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(通称、「救う会」)では、それぞれの拉致事件を分類し、「工作員日本人化教育の教官とその配偶者にさせるために拉致されたケース」として、加藤久美子(1970年)、横田めぐみ(1977年)、田中実・田口八重子・地村保志・浜本富貴恵・蓮池薫・奥土祐木子・市川修一・増元るみ子(以上、1978年)、「拉致した日本人を工作員として使おうとしたケース」として、福留貴美子、石岡亨、松木薫、有本恵子、「北朝鮮の工作活動に遭遇したため連れ去られた『遭遇拉致』」として、寺越昭二・寺越外雄・寺越武志(1963年)の拉致被害者の名を挙げている[2]。なお、1973年に千葉県で失踪した古川了子、1977年に拉致された松本京子、1978年に拉致された曽我ミヨシ・曽我ひとみのケースは、以上にあてはまらない、もしくは拉致目的が不明なケースとしている[2]。
- ^ 金吉旭は、大阪朝鮮初級学校の校長であった[10]。なお、教え子を使ってヘロイン密輸を計画した広島朝鮮初中高級学校高級部教員の金徳元、覚醒剤の密輸入で国際手配されている下関朝鮮初中級学校の元校長曺奎聖など、学校が犯罪の拠点として用いられている事実が指摘されており、日本国内では朝鮮学校の無償化に反対の声もあがっている[10]。
- ^ ジン・ネットは映像ジャーナリズムを主業務とする番組制作会社。2020年(令和2年)2月末に事実上倒産し、業務を終了した。
- ^ 判決では、金吉旭は別府経由で辛光洙らとともに原敕晁を宮崎まで連れ出している[11]。
- ^ 対外情報調査部は金正日総書記直属の組織で、事件当時の姜海龍は組織のナンバー2であった[20]。
出典
- ^ a b “政府認定の拉致被害者”. 外務省. 2021年9月5日閲覧。
- ^ a b c d e “拉致被害者リスト”. 北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会. 2021年9月5日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k 『家族』(2003)pp.272-274
- ^ 西岡(2002)巻末資料p.26
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o 『家族』(2003)pp.268-272
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 西岡(1997)pp.10-12
- ^ a b 荒木(2005)p.194
- ^ a b c d e f 荒木編『拉致救出運動の2000日』(2002)「北朝鮮工作員・辛光洙に対するソウル地裁の判決文」pp.203-206
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 『家族』(2003)pp.265-268
- ^ a b c 国家基本問題研究所 今週の直言【第31回】朝鮮高校の無償化を許してはならない - 国家基本問題研究所(2010)
- ^ a b c d e f 荒木編『拉致救出運動の2000日』(2002)千田真論文 pp.266-272
- ^ a b 阿部(2018)
- ^ a b 「青島幸男も村山富市も「拉致犯釈放」署名のマヌケ仲間 (ワイド特集 悪い奴ほどよく眠る)」「週刊新潮」2002年11月7日号。
- ^ 『家族』(2003)pp.9-15
- ^ 『家族』(2003)pp.21-22
- ^ a b 『家族』(2003)pp.28-30
- ^ a b 西岡(2002)pp.14-21
- ^ 荒木(2005)pp.3-5
- ^ a b c d 『家族』(2003)pp.264-265
- ^ a b “金総書記直属の幹部を国際手配へ 原さん拉致事件で”. 日本経済新聞 2011年9月29日. 2021年9月5日閲覧。
- ^ 拉致関与の辛光洙容疑者か 朝鮮中央テレビで確認 - テレビ朝日「テレ朝NEWS」2016年7月25日
- ^ 金正恩氏が英雄視する「日本人拉致」の実行犯 - yahoo!ニュース:高英起 2016年7月26日
- ^ “日本人拉致容疑の男が韓国で「死亡」、国際手配11人で初…原敕晁さん事件の金吉旭容疑者”. 読売新聞. (2023年10月24日) 2023年10月24日閲覧。
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