松木薫とは? わかりやすく解説

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松木薫

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/27 15:51 UTC 版)

松木 薫(まつき かおる、1953年昭和28年〉6月13日 - )は、北朝鮮による拉致被害者政府認定の拉致被害者[2]


注釈

  1. ^ 有本恵子拉致実行犯の八尾恵の証言によれば、「よど号の妻」が北朝鮮国外に出ることは「出張」と呼ばれ、子どもを産んだ順から出国したという[8]。また、男たちは指名手配されているので、日本人「獲得」活動の中心は女性だったと証言している[8]
  2. ^ そのときの森の誘いは、「自分のフィアンセがウィーンに出張に来るので、そこに住んでいる叔母の家に4人で遊びに行くことになったのだけれども、あなたたちもどうか?」というものであった[7]
  3. ^ 120ズロチ(2円余)の切手が貼られてあった[10]
  4. ^ 赤ん坊の写真については、当初、松木の幼い頃のものかとも考えられた[16]。特に有本恵子の母はずっとそのように思っていた[16]。実際には、石岡亨と有本恵子の2人は結婚しており、その2人の子どもの写真であった[12]。高沢皓司もよど号グループからそのように聞かされていた[12]
  5. ^ 遠藤忠夫は左翼系出版物の版元で「よど号グループ」とも親交をもつ人物であり[20]、1, 2か月会見を待てば被害者たちが生きて帰れると約束したが、結局、約束は反故にされた[19]
  6. ^ 1977年北朝鮮の工作員たちに対し「マグジャビ」(手当たり次第)に外国人を誘拐するよう命じたのは金正日その人であった[27]。また、1980年辛光洙(原敕晁拉致実行犯)の2度目の日本浸透工作に先立ち、辛に対して直接「日本人を拉致して北に連行し、日本人として完全に変身した後、対韓国工作活動を続けよ」と指示したのも金正日であった[28]
  7. ^ チャンは死刑、キムは15年の長期教化刑に処せられたという[26]在日朝鮮人帰還事業によって北に渡り、工作員となった青山健煕の亡命後の証言によれば、この2人は対外情報調査部の副部長であって作戦部副部長ではなく、また、1997年8月の「調査部事件」で粛清されたのであって拉致問題とはまったく関係がないという[29]。また、対外情報調査部は工作船を有しておらず、工作船を用いた拉致事件は労働党作戦部によるものであり、したがって、日本人拉致問題の責任を負うべきは、拉致の指示を出した金正日自身以外には、作戦部長だった呉克烈だったはずだと説明している[26]

出典

  1. ^ 『家族』(2003)p.202
  2. ^ 政府認定の拉致被害者”. 外務省. 2021年11月19日閲覧。
  3. ^ a b c d e 『家族』(2003)pp.197-199
  4. ^ a b c d e f g h i j 『家族』(2003)pp.199-202
  5. ^ a b c d e f g h 『家族』(2003)pp.219-221
  6. ^ a b c d e 『家族』(2003)pp.204-205
  7. ^ a b c d e f g h 石高(1997)pp.216-219
  8. ^ a b 高世(2002)p.240
  9. ^ a b c d 荒木(2005)pp.195-197
  10. ^ a b c d e f g h i j k 石高(1997)pp.208-212
  11. ^ a b c d e f 『家族』(2003)pp.185-188
  12. ^ a b c 石高(1997)pp.231-232
  13. ^ a b 高世(1997)pp.241-245
  14. ^ a b c d 西岡(1997)pp.2-4
  15. ^ 高世(1997)pp.224-226
  16. ^ a b c d e f g h i j k l m 『家族』(2003)pp.181-185
  17. ^ a b c d e f 『祈り 北朝鮮・拉致の真相』(2004)pp.194-196
  18. ^ 高世(1997)pp.251-252
  19. ^ a b 『家族』(2003)pp.195-197
  20. ^ a b 西岡(2002)pp.56-57
  21. ^ a b 西岡(1997)pp.11-12
  22. ^ 「産経新聞」1991年1月17日
  23. ^ a b 西岡力「北朝鮮が拉致した日本人」『諸君!』1991年3月号
  24. ^ a b 西岡(1997)pp.19-20
  25. ^ a b c d e 西岡(2002)pp.14-21
  26. ^ a b c d 青山(2002)pp.318-322
  27. ^ 「ニューズウィーク日本版」2006年2月22日(通巻993号)pp.32-34
  28. ^ 西岡(1997)pp.10-12
  29. ^ 青山(2002)p.279
  30. ^ a b c d e f 西岡(2002)巻末資料p.31
  31. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 『家族』(2003)pp.227-229
  32. ^ a b c d 西岡(2002)pp.91-93
  33. ^ a b c d e f 『家族』(2003)pp.229-232
  34. ^ a b c d e f g h 松木薫さんを救うぞ! 東京集会
  35. ^ 03_北朝鮮の個別被害者関連情報 -2年前と同じ-”. 北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会. 2021年11月19日閲覧。
  36. ^ 01_政府は制裁発動決断を!(共同声明)”. 北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会. 2021年11月19日閲覧。
  37. ^ 01_政府は制裁発動決断を!”. 北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会 (2004年11月16日). 2022年1月1日閲覧。
  38. ^ a b 欧州における日本人男性拉致容疑事案”. 北朝鮮による拉致容疑事案について. 警察庁. 2021年11月19日閲覧。


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