充電器
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充電器(じゅうでんき、英: battery charger)は、二次電池を充電するために使用する機器。
化学電池のうち、使用後に外部から電力を供給する事によって逆反応を起こし、使用する前の状態に復帰する事が可能なものを二次電池と呼び、この操作を二次電池の充電と呼び、その充電をするための装置のこと。
二次電池の種類ごとに異なった充電器がある。
その構造はさまざまで、単純な例では、たとえば自動車のバッテリー用の充電器は、基本的には変圧器と整流器と電流計だけで成り立っているものもある。リチウムイオン二次電池用の充電器は、商用電源から充電用の直流電力を作り出す電源装置と、電池の充電を制御する充電制御回路からなる。
自動車のバッテリー用
(四輪の)自動車のバッテリーは、12Vのタイプと、24Vのタイプがあるので、それぞれ適したものが販売されている。
古いオートバイでは6Vのバッテリーが使われていたことがあるので、6Vをスイッチで選択可能な充電器もある。
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自動車のバッテリーの充電器の例。12 Voltとだけ書かれており、12V専用。これは8Aタイプで、20Aのフューズを使うもの。
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バッテリー充電器(ロシア向け製品)
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ドイツ製、12V用。
リチウムイオン二次電池用
使用前に取扱説明書を読む必要があり、自動的に充電を停止する回路がついているか、そうでないかを確認する必要がある。 リチウムイオン二次電池は、過充電に対するマージンが極端に少ないので、大手メーカーの電子機器類に付属する純正の充電器は、大抵は、充電制御回路がついているので自動で充電完了となる。なお、単品で(ホームセンターや、安物を並べて売っている雑貨屋などで)極端に安価で売っているものは充電制御回路がついていないものがあり、これは要注意であり、規定時間でコンセントから抜かないと火災の原因となる可能性がある。
リチウムイオン電池は(ほぼオーダーメイドのように設計されており)電子機器ごとにサイズ、形状が異なるので、基本的には電子機器に最初から付属する形になっていて、その充電器にはその電子機器の電池だけがはまり、他の電子機器の二次電池の充電には(はまらないので、基本的に)使えない。
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SONYのある電子機器のリチウムイオン電池用の充電器
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Nikonのある機器のリチウムイオン電池用の充電器
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電動アシスト自転車のリチウムイオン二次電池用 充電器
単三や単四のニッケル水素電池用
単三型のニッケル水素蓄電池。SANYOのeneloop電池とeneloop充電器の組み合わせは、繊細な充電制御を行い動作が安定しており、放置しても長期間電圧が保たれる性能が飛びぬけて高く、消費者からもプロからも評価が高かった(現在はPanasonicブランドに移行したが、工場などはそのままに経営が変わっただけで内容は同じなので、eneloopと同様に高評価されている)。
それ以外のメーカーのものは、性能はまちまち。数値を明示した「充電器 比較徹底リポート」など類を熟読して調べないと、本当のところは性能が分からない。SANYO(現・Panasonic)以外では、制御の性能がかなり悪い充電器もある(しかも、結構な割合である)ので要注意。比較リポートで高評価のものだけ、例外的に、高評価してもよい、という状態。 性能の良いeneloopを購入したら、充電器もeneloop用(現・Panasonic)を選ぶのが順当であり、それ以外のメーカー製のものを選ぶとせっかくの高価なeneloop電池を傷めてしまうことになりかねない。つまり、「粗悪品を購入したくないが 時間をかけて充電器比較レポート類をじっくり読む気にもなれない」という人は、SANYO→Panasonicブランドを選ぶ、という一択になる。
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サンヨーのニッケル水素蓄電池用充電器(単三型、単四型兼用)
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同じくeneloop用充電器(4本同時充電可能タイプ)
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ソニーのニッケル水素蓄電池用充電器(単三型、単四型兼用)
なお、セリアなどにて販売されている100円の充電器は、充電制御回路無しであり、一定時間でコンセントから抜かないと火災の原因となる可能性がある。(なお、高価な充電制御回路つきの充電器は、安全のため、過放電や著しく不活性化した電池を「不良品」と自動判定し、全く充電してくれない場合がほとんどなので、そういった電池(高価な充電器ではかえって充電できなくなった電池)を再充電するために、こうした安物の充電制御回路無しの充電器が役立つことがある。)
ニッカド単三電池用
ニッケル・カドミウム蓄電池などを標準充電するものなどでは充電制御回路が無い場合もあり、このようなものでは充電の終了を、その経過時間などから人間が判断して充電動作を停止させる必要がある。
その他用
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SONYのPlayStation Portable用の充電器
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Nikonのカメラ用バッテリーの充電器
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ガム電池用充電器
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9V二次電池の差し込み口がついたタイプ
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これも9V二次電池用の口がついたタイプ
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マキタの電動工具用の充電器。リチウムイオン二次電池とニッケル水素電池の兼用。
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携帯電話を外出先で充電するための充電器(2006年)。多種多様なコネクタ用のスロットが用意されているもの。
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携帯電話、iPhoneなどの有料の充電器(2014年)
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充電機能も放電機能もついていて、液晶画面つきで、一本一本の電池の充電容量などの分析ができる装置。
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電気自動車(EV)の充電器
関連項目
充電器
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/11 14:00 UTC 版)
「パナソニック充電式ニッケル水素電池」の記事における「充電器」の解説
以下の充電器は電池ごとに異なる特性に合わせた充電制御を行うため、充電式ニッケル水素電池、充電式EVOLTA/EVOLTA e、eneloop(三洋電機発売品を含む)いずれも充電可能である。また、乾電池や異常な充電池を自動検知して充電を停止する乾電池充電防止機能を備える。 USB入出力付タイプUSB入出力付タイプには充電器本体に加え、USBコード(USB A型プラグ - USB micro-B型プラグ)が付属しており、USB A型出力ポートを備えたパソコンやUSBコンセントに直接差し込むか、市販のUSB出力ACアダプターに接続し、コンセントに差し込んで充電する。センサーにより電池を充電器に装填した直後に1本ずつ電池の状態を判別・制御してそれぞれの電池に適した充電を行うセンシング充電機能(予備充電機能・クイック自動診断機能)や独立表示LEDを搭載している。 また、充電池への充電(入力)に加え、搭載されているUSB出力端子(DC OUT 5V)からUSBケーブルを用い、モバイルバッテリーとしてスマートフォンへ充電(出力)が可能なほか、LEDライト機能(出力)も搭載している(モバイルバッテリーやLEDライトとして使用する場合は単3形電池を4本装填する必要がある。電池の状態を個別に判別・制御する個別制御機能により、モバイルバッテリーやLEDライトとして使用する場合に限り、単3形充電池のみだけでなく、単3形乾電池のみや容量・種類・銘柄が違う単3形電池を混合して使用することも可能である)。 BQ-CC91 - 2020年(令和2年)12月発売。単3形・単4形に使用可能な機種。最大4本まで(単3形・単4形の混合も可)同時充電が可能。LEDライトは充電器本体に内蔵しており、「MODE」ボタンを長押し後、もう一度「MODE」ボタンを押すことで点灯、点灯の状態でもう一度「MODE」ボタンを押すと消灯する。本機種は電池付セット品は無く、充電器単品のみの設定となる。 BQ-CC87L - 2019年(令和元年)7月発売。単3形・単4形に使用可能な機種。最大4本まで(単3形・単4形の混合も可)同時充電が可能。スタンダードモデル(充電式EVOLTAまたはeneloop)の単3形2本までなら約2.3時間の急速充電に対応。センシング充電機能には充電池の電池残量と充電の進行状況をLEDの色の変化で知らせる残量チェック機能、充電池の買替の時期の目安を充電完了後のLEDの色の点滅で知らせる買い替え目安診断機能、電池1本ごとに電圧や温度から満充電状態をいち早く検知することで充電時間と消費電力のムダを省くスマートチャージ機能が追加され、独立表示LEDは赤・黄・緑の3色となる。LEDライトは付属のLEDライトアタッチメントを取り付けて使用する。 急速充電タイプ - 以下の製品は電池付の充電器セットもラインナップされていたが、生産終了により充電器単品のみの設定となった。BQ-CC85 - 2018年(平成30年)9月発売。単3形・単4形に使用可能な機種。最大4本まで(単3形・単4形の混合も可)同時充電が可能。過放電によってダメージを受けている状態を検知(その際、LEDスライドインジケーターは赤が2回点滅)し、微弱電流を流して電池状態の改善を行う予備充電機能を搭載。スタンダードモデル(充電式EVOLTAまたはeneloop)の単3形2本までの充電時間は約1.5時間で、2020年12月時点における現行機種のパナソニック製充電器では最速となる。 BQ-CC23 - 単3形・単4形に使用可能な機種。最大2本まで(単3形・単4形の混合も可)同時充電が可能。電池1本ごとに満充電をいち早く検知することで充電時間と消費電力の無駄を省く「スマートチャージ機能」と電池の状態を診断して1本ごとに最適な充電を行うクイック自動診断機能を備える。また、1本ごとに充電状態が把握できる独立表示LEDを搭載している。海外電源対応。 通常充電タイプBQ-CC83 - 単3形・単4形に使用可能な機種。最大4本まで(単3形・単4形の混合も可)同時充電が可能。急速充電タイプのCC85同様に予備充電機能、乾電池充電防止機能、スマートチャージ機能、クイック自動診断機能、つぎ足し充電機能を搭載。異なるのは、LEDスライドインジケーターが緑の単色のみで、乾電池充電防止機能が作動している時は1回点滅、予備充電機能が作動している時は2回点滅する。従来は電池付セット品のみの設定だったが、2021年(令和3年)10月に充電器単品が発売される予定である。 BQ-CC63 - 2017年(平成29年)1月発売。単3形・単4形に使用可能な機種。最大8本まで(サイズや異なる品番の混合も可)同時充電が可能。クイック自動診断機能を備え、独立充電表示LEDが搭載されている。海外電源対応。本機種は電池付セット品は無く、充電器単品のみの設定となる。 BQ-CC25 - 単1形 - 単4形・6P形がすべて使用可能な機種。最大4本まで(6P形は最大2本まで、異なるサイズを混合して充電することも可能だが、異なるサイズの充電池を同じ充電ボックス内で同時充電することは不可)。海外電源対応。本機種は電池付のセット品は無く、充電器単品のみの設定となる。 USB入力充電タイプBQ-CC61 - 2017年(平成29年)1月発売。USBからの充電に絞り込んだことでBQ-CC53に比べて小型・軽量化したUSB入力専用機種。最大4本まで(単3形・単4形の混合も可)同時充電が可能。充電表示LED搭載。充電器本体に加え、USBコード(USB A型プラグ - USB micro-B型プラグ)が付属しており、パソコンなどに備わっているUSB A型出力ポートに直接差し込むか、別売りのUSB出力ACアダプターと接続してコンセントから充電する。また、必ず同じサイズを2本ずつ、2本充電時は左側または右側に寄せて充電するよう指示されており、単3形・単4形を混合して充電する場合は、左側・右側それぞれ同じサイズでセットする必要がある(その為、充電表示LEDはワイド仕様で左右の2つとなっている)。カラーは白と黒(BQ-CC61-K)の2色展開だったが、黒が生産終了となり、白のみの設定となる。
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