元寇 - 室町時代とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 元寇 - 室町時代の意味・解説 

元寇 - 室町時代

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 17:03 UTC 版)

博多」の記事における「元寇 - 室町時代」の解説

元寇襲来した文永の役1274年)によって博多の町は焼失した再来警戒して博多湾沿岸には元寇防塁築かれる防塁築かれたことから博多の別名として石城」の名が生まれる。元寇ののち1293年永仁元年)に鎮西探題設置され現在の櫛田神社近く)、大宰府に代わって九州統治中心となる鎌倉時代末期には、全国主要寺社造営費を獲得するため、博多商人幕府公認の下、しばしば元との間に交易船を往来させた(寺社造営料唐船)。 1333年元弘3年)に後醍醐天皇挙兵すると、菊池武時鎮西探題北条英時襲い博多の町を焼き払った。武時は少弐貞経大友貞宗によって駆逐されるが、足利尊氏によって京都六波羅探題陥落したことが伝わると貞経や貞宗さらには島津宗久らは北条英時から離反鎮西探題滅ぼした1336年建武3年)、建武の新政離反して九州落ち延びた足利尊氏少弐頼尚島津貞久大友氏泰とともに多々良浜の戦いにて菊池氏を破る。 足利義満治世1371年応安4年)に管領細川頼之によって今川貞世(了俊)が九州探題任命され懐良親王南朝勢力掃討御家人守護被官化に務めた。貞世はまた対馬壱岐松浦五島列島本拠地とした倭寇によって博多売られであろう高麗人捕虜哀れみ帰国させている。さらに、明からの倭寇討伐要請などを受け、大内氏とともに倭寇討伐し、幕府日明貿易勘合貿易開始携わったが、讒言にて失脚した。 貞世の次に九州探題となった渋川満頼は、応永の外寇に際して博多商人宗金をして幕府との連絡行い博多商人平方吉久外郎由来である陳宗敬の子)と妙楽寺住職無涯亮倪朝鮮派遣し李氏朝鮮使者宋希璟博多訪れたときは自ら接待した。 足利義持は、私貿易行っていた大内義弘応永の乱討ったのち、安芸出身といわれる博多商人肥富小泉)の進言受けて1401年応永8年)に祖阿正使肥富副使として明へ第1回遣明船出してもいる。 この頃博多商人日明貿易日朝貿易のみならず琉球経由して東南アジアとの貿易にも関わり中でも道安という商人琉球国王名代として貿易行った。明で買い付け生糸日本20倍の価値になり、逆に日本は明で4~5倍の価値になったという。また銅銭輸入し日本刀硫黄などを輸出し博多商人巨万の富を得ていた。その様子は海東諸国紀にも記載されている。 渋川満頼九州探題辞したのち、大友氏1429年永享元年朝鮮使者遣わして博多支配宣言宗金など商人たち大友氏保護下で貿易を行う。当時博多の町は、港がある北東部「息浜」(おきのはま)に6000戸、聖福寺承天寺周辺南西内陸部博多浜」に4000戸あり、息浜を大友氏が、博多浜を少弐氏治めていた。 日明貿易再開した1432年永享4年)、少弐嘉頼家臣三原入道家人秋月満種家臣原田種泰の家人見物来ていた博多祇園山笠の「追い山」の会場にて衝突三原50人余、原田20人余の死者出した翌年には少弐家人と大内持世家人博多衝突。さらに翌年には大内家人と少弐家人が箱崎にて衝突している。この他にも守護大名同士大身らは、筑前国覇権日明貿易主導権めぐって抗争各地起こした1478年文明10年)、大内政弘少弐勢力博多から追放筑前豊前までを勢力下に置き、博多の町は大内勢力大友勢力配下となる。

※この「元寇 - 室町時代」の解説は、「博多」の解説の一部です。
「元寇 - 室町時代」を含む「博多」の記事については、「博多」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「元寇 - 室町時代」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「元寇 - 室町時代」の関連用語

元寇 - 室町時代のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



元寇 - 室町時代のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの博多 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS