他社との競合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/01 00:11 UTC 版)
「ハミング (柔軟剤)」の記事における「他社との競合」の解説
花王は1962年に日本で初めての柔軟剤「花王ソフター」を発売した。その後、最大のライバルであるライオンが「ライオンソフター」を発売するなど同業他社からの類似製品が数多く発売された。 花王は1966年7月にこうした類似商品との差別化を図るべく、商品名を「ハミング」と改名。しばらくは「花王ソフター」の字も小さく書かれていた。 1975年、ライオンは新商品「ソフランS」を発売。当時、柔軟剤の色は青が一般的だったのに対し、ピンク色とした「ソフランS」は消費者に新しい印象を与え、「ハミング」のシェアを切り崩した。その後花王もピンクの柔軟剤「フロリア」「シルエット」を発売して追随することになる。 1982年夏にはライオンが青色の柔軟剤「レディーナ」を発売。両社で青とピンクの柔軟剤がそれぞれラインアップされることになり、柔軟剤市場の競争は激しさを増していった。 1986年にライオンが使用量を3分の1にして小型化した「ソフラン1/3」を出すと花王も「ハミング1/3」を出して対抗。さらに1988年にはライオンが吸水性に優れた柔軟剤「ソフト&ドライ」を発売すると花王も同機能を謳った「タッチ」を出して対抗した。 しかし、その後は両社とも柔軟剤の製品絞り込みを実施。この頃には流通業界から相次いで安価なPB商品が登場し、これらに対抗できるようそれぞれのブランドで消費者の細かいニーズに応える付加価値の高い製品を発売している。 花王はブランドを「ハミング」に統一。新たに仕上がり時の香りが楽しめる「フローラルハミング」や菌の繁殖を抑える「抗菌ハミング」を追加した。2002年には当時としては画期的な透明の柔軟剤「ハミングフレア」を追加。 ライオンもブランドを「ソフラン」に統一。「フローラルハミング」への競合製品として「デイフレッシュソフラン」を2003年に発売、2005年には「香りとデオドラントのソフラン」に改名し、2種類の香り分けをして再発売した。その後も洗濯しわを抑える「しわスッキリソフラン」や室内干しのニーズに応えた「部屋干しソフラン」を発売し、ブランドアイテムを充実。 2004年にはP&Gがバウンスの後継商品として防臭効果に優れた「レノア」を発売して柔軟剤部門を強化。これを受けて花王が「フレア」の防臭効果を向上させたほか、ライオンも対抗商品を出して対抗した。 近年は「ダウニー」、「スナッグル」など外国製の柔軟剤が輸入販売で気軽に入手できるようになり、衣類の仕上がりに強い香りを好むユーザーが増えつつある。これに影響してか、花王では2009年3月にプレミアムタイプの「ハミングフレアフレグランス・コレクション」を発売。ライオンも「香りとデオドラントのソフラン」のラインナップを強化した。 国内メーカーの柔軟剤のシェアは2005年現在ハミングがトップになっており、ソフランがその後を追随している。2006年にはニッサン石鹸(現在のNSファーファ・ジャパン)がユニリーバ・ジャパンから譲受したファーファブランドで柔軟剤部門を強化していて、競争はますます激化している。 なお、前述のとおり、2011年9月に「ハミングフレア フレグランス・コレクション」が生産終了となり、新たに発売された「フレア フレグランス」へ継承され、「ハミング」から独立したブランドとなったため、花王の柔軟剤では11年ぶりに複数ブランド体制へ移行。2022年4月には「フレア フレグランス IROKA」が「IROKA」へ独立ブランド化されたため、花王の柔軟剤では初となる3ブランド体制となった。
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他社との競合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/14 10:11 UTC 版)
H3ロケットでは、これまで高コストのために十分には成し遂げられていない商用化を目指し、1回あたりの打ち上げコストをH-IIAと比べて半分の約50億円に減らすことを目標としている。一方で三菱重工はコスト削減により約50億円のコストを実現できたとしても、「再利用型」ファルコン9ロケットの低コスト化を進めるスペースXの攻勢によって、「相場水準がさらに下がってしまえば、コスト競争力だけで勝負できるかは不透明」とコメントしている。 2018年5月より2021年7月まで60回を超える全ての打上げに成功し高信頼性を誇るファルコン9ブロック5の限界費用は1500万ドルと安価であり、H3ロケットが信頼性とコストの両面で対抗出来るかは危うい。 日経ビジネスは将来的に大型ロケットの再利用型が主流になれば、H3は使い切り型ロケットのために「改良型として再利用技術を導入するなど対応を迫られる」可能性を指摘している。JAXAはH3とは別プロジェクトとしてフランス・ドイツの宇宙機関と国際協力し、ロケットの第1段部分の再利用の研究をしている。 一方、ロケットビジネスで大きな成功を収めているアリアンスペースもまたコスト半減を目指す次世代低コストロケットのアリアン6の開発を進めている。
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