主人公のアルター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/06 11:59 UTC 版)
シェルブリット(カズマ) 融合装着型。右腕が装甲で覆われ、背中には3本の赤い羽根が生え、髪の毛が逆立つ。羽根を1本ずつ推進剤と化し、敵に突進し強烈な一撃を見舞う衝撃のファースト・ブリット、撃滅のセカンド・ブリット、抹殺のラスト・ブリットという技を持つ。一度の能力発動で使える必殺技はこの3発まで。また地面を殴りつけ、通常よりもはるかに高くジャンプできるほか、自身の運動エネルギーを打撃として逃がすやり方で急制動をかけることもできる。名前と技はクーガーから伝承した物。 また、アルター発動時には装甲が形成される前に右腕の拳から前腕部にかけての部位が縦に裂けてそれをワイヤー状のパーツで締め付ける形態が存在している。第二形態 「向こう側」の結晶体と対峙し、その一部を手にしたカズマが新たに得た能力。右腕がさらに大型化し、羽根は一枚羽根の風車に変化し、顔の右半分もアルター化され突起物が形成される。劉鳳との戦いにより開かなくなった右目も、この状態では開くことができるようになる。風車を回転させて飛行能力も発動できる。必殺技を使う際には手甲や前腕部で閉じられているアルターの装甲が開き、手甲内部にある物が回転して推進力を爆発的に上げる。装甲が開く時には手関節部分についているネジのような装甲が一回一回外れるようになっている。シェルブリットよりもさらに強力で回数制限も解除されたシェルブリット・バーストを使用可能だが、カズマ本人に与える負担も桁違いで、連続使用すると右腕が使い物にならなくなってしまう。基本的にカズマはこの状態を「シェルブリット」と呼んでいる。 最終形態 「向こう側」の力を完全に引き出した姿。獅子を模したようなアルターが全身を覆い、両手でシェルブリット・バーストを放つことができる極めて強力な形態。通常攻撃の一つ一つ(パンチは勿論、頭突きに至るまで)もシェルブリットかそれ以上の威力を持っている。飛行能力もそのままで、風車が獣のような長い尻尾状の物に変化し推進力を得るときはそれ地面などに叩き付けるようにして得る。一瞬で成層圏まで到達する速度を誇り、大気圏外でもなんら支障なく行動できる。第二・第三形態の時に手関節部分についていたネジは消えている。漫画版では、能力などはほぼ同じだが、形状が大きく異なっていて名称も「ハイブリット」と呼称されている。なお、両手に輝きを集め、シェルブリット・バーストを放つ際は「自慢の拳」という名称になる。谷口監督によると、カズマの存在意義の全てと自らの命を一つにした拳の一撃を放つという意味が込められている。 また、第二形態を基本として右腕だけではなく左腕にも装甲が装着され、風車ではなく右の肩甲骨辺りに長い尾、左肩には短い尾のような物が生えた第三形態、それに加え両脚までもがアルター化している第四形態という二つの中間的な状態も存在する。ただし、登場したのは第二形態から最終形態へ繋がる僅かな間だけである。 絶影(劉鳳) 自立稼動型。腕組みをし、拘束衣を着て顔の左半分を隠した少年のような姿のアルター。これは強すぎる力を劉鳳があえて封印した姿である。首のあたりから生えた伸縮自在の2本の鞭、柔らかなる拳・列迅(ただし、劉鳳が技名を発するのは第二形態時のみ)を使い、近接戦闘、広範囲攻撃共に優秀。名の由来は母・桂華と共にアルター結晶体に殺され、アルターとして再構築した劉鳳の飼い犬「絶影」の名前から。鞭部分は水守にあげたペンダントと同じ十字が彫られている。アルターとの繋がり具合が深い状態だと、絶影の受けたダメージが劉鳳に還元することがある。第二形態(真・絶影) 封印を解いた絶影の真の姿。ナーガのような姿をしており、空中を高速で移動できる。構築される時には液状のように見える。名前の通り、影を絶つほどの超高速攻撃を使うことができる強力なアルターだが、その分劉鳳にかかる負担も大きい。両脇には剛なる右拳・伏龍、剛なる左拳・臥龍という2基のミサイル(切れ味は鋭く劇中ではNRハンマー改を切った)を持ち、その威力はカズマのシェルブリットとほぼ互角。この形態でも烈迅での攻撃は可能である。作中では真なる絶影、あるいは単に絶影と呼ばれている。 最終形態 融合装着型。全てを捨て、ただ勝利のみを求めた劉鳳が絶影と融合した姿。その面影があるのか、第一形態の絶影の耳部分の装甲が装着されている。第一形態の鞭の先端部分と同様に水守の持つペンダントが模されたようなプラス字の彫られたアーマーと、それとは対称的に反対側の肩にマイナス字が彫られたアーマーが装着されている。空中での残像を残しながらの高速移動を可能とし、両耳・両肩のアーマーは腕に移動させて剣として使用でき、設定上では槍にも変化させることができる。右の剣は射出して自由自在に操れ、左の剣はシールドになるほか衝撃波を放てる。大気圏外でも行動できる。 また、一部のみ装備することも可能であり、最終回での最後の一撃の際と、『オルタレイション』の再隆起現象を起こすカズマとの激突シーンでそれぞれ砕け散った絶影の破片から最終形態の剣を再構成して右腕に装備している。
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