三年三組の生徒・教師
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/10 03:02 UTC 版)
「Another」の記事における「三年三組の生徒・教師」の解説
矢木沢 暢之(やぎさわ のぶゆき) クラス委員長を務める男子生徒。想とは中一、中二と同じクラスで、楽観主義者のような言動をよくとるが、弱気になる一面も。 十四年前に病死した叔母の理佐が、想の叔父である賢木晃也と同級生で三年三組に所属していたため、想と互いに仲間意識を持つ。 姉が一人、弟が三人いて、親姉弟を災厄に巻き込みたくないことから自分がいなくなればいいと考え、直前まで通話していた想の目の前で、校舎の屋上から飛び降り自殺を図る。落下地点が芝の上だったため即死は免れた。 葉住 結香(はずみ ゆいか) 女子生徒。茶色がかった髪と大人っぽい雰囲気を持ち男子生徒の間では美人と評判で、二年までは演劇部に所属していた、想のことを一年のときから気になっていたと話し、対策会議で行われた籤引きでジョーカーをわざと引くことにより、想と二人だけの<いないもの>になりたかったと想に語った、 五月の上旬のある日、関係ない怪我などが相次ぎ、クラスの皆に避けられ怯えられていること、机の悪意ある落書きなどに我慢できなくなり、<いないもの>の役割を放棄した。第一章のキーパーソンということもあり、以降登場が大幅に減る。 江藤 留衣子(えとう るいこ) 女子生徒。今年度の対策係の一人であり、対策会議で保険として初めから<いないもの>を二人にするという提案をした。98年度生徒・江頭悠のいとこ。入院している同級生の牧瀬とは彼女が転校してきたころからの友人で、病院への見舞いにも訪れており、その際に一度想も病院で出会っている。 嗣永 智子(つぐなが ともこ) クラス委員長の女子生徒。三年前にクラス委員の桜木が傘により死んだことを気にして、中間試験後の雨の中ポンチョを着て下校していたが、強風で飛ばされてきた体育館の屋根の板が首に直撃し、失血から死亡。 幸田 敬介(こうだ けいすけ) 男子生徒。一組の俊介は双子の兄。俊介と違いコンタクトレンズをしており、テニス部に所属している。 六月二十七日、乗っていた車がガードレールを突き破り、崖下へ転落。頭部その他を強打してほぼ即死となった。また、このとき同車に乗っていた父・徳夫と母・聡子も転落後の火災で焼死した。 小鳥遊 純(たかなし じゅん) 女子生徒。二つ下に弟がいて、その弟が生物部の新入部員となった。 中間試験終了直後に母が事故に遭って重傷との知らせを受け、下校。母親の志津は命に別状はないと見られていたが、容態が急変し死亡。災厄が発生したと認定されてない状況下で授業を抜け出して事故を起こした母のもとへ向かうのは"桜木ゆかり"を連想させるものであったが、嗣永が気を配ったこともあり、桜木の二の舞にはならず無事だった。 田中 慎一(たなか しんいち) 男子生徒。卓球部に所属。工事現場から落下してきたコンクリートに押しつぶされ、続けて落ちてきた鉄パイプが後頭部に刺さる事故により、小学三年生の弟の優次を亡くす。 中邑 誠也(なかむら せいや) 男子生徒。サッカー部に所属。 多治見(たじみ) 男子生徒。今年度の対策係の一人。 姉の美弥子が夜見山遊園でコーヒーカップから外へ投げ出されて、頭部が他のカップに激突して死亡。 黒井(くろい) 男子生徒。小柄で無口なあまり目立たない生徒。災厄が止まったと考えられる中、行方不明となる。 九月五日、濃霧の中で何らかのはずみでごみ収集のパッカー車に巻き込まれてしまい、二日後、全身骨折・内臓破裂状態で市のゴミ処理場で死体で発見された。 森下(もりした) 男子生徒。背が高く手足が長いが運動神経が鈍そうな男子で、想と同じ生物部に所属しているがあまり部活に顔は出さない。両親の仲が悪かったが、夏になり両親が離婚、母方に引き取られることになった。 幸田俊介の死後、心境の変化から生物部の新しい部長を引き受けることを決めた。 島村(しまむら) 女子生徒。葉住と仲良くしていたが、葉住とともに下校している際に自転車に突っ込まれて軽傷を負ってから、葉住に対し怯えを見せている。 体調を崩して学校を数日休んだのち、ウイルス感染による急性脳症に伴う異常行動を起こす。 日下部(くさかべ) 女子生徒。島村とともに葉住と仲良くしていたが、葉住との電話の最中に曾祖母が病院に搬送され、それ以降葉住に怯えている。 牧瀬(まきせ) 女子生徒。線が細くて影の薄い生徒で、身体が悪く四月から入院することになっていたため、対策会議の際に籤引きが行われる前に<いないもの>に立候補していたが、葉住に止められ結果として籤引きで葉住に決まった。葉住が役割を放棄したのち、葉住の代わりに<いないもの>を引き受けることになった。 神林(かんばやし) 三年三組の担任の女性教師。華奢な眼鏡をかけた四十前後と思われる理科教師で、今年度の対策会議で進行役を務めた。五月上旬にホスピスに入院していた末期癌の兄・丈吉を亡くしている。 災厄の終わりに安堵していた九月初め、数日間無断欠勤している。
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