三年式機関銃の登場とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 三年式機関銃の登場の意味・解説 

三年式機関銃の登場

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/29 22:29 UTC 版)

三年式機関銃」の記事における「三年式機関銃の登場」の解説

1909年明治42年)、当時いくつも銃器開発行ってきた南部麒次郎はこの時期主力機関銃開発進めた当時機関銃欠点操作が複雑で、機関部壊れやすい、銃身放熱不備などがあげられた。そこで南部麒次郎はこれらの欠点極力修正し1914年大正3年)に三年式機関銃として制式採用三八式機関銃比べると以下の点が修正された。 破損しやすい閉鎖器肉厚にして破損防いだ。また破損して簡単に交換できるように改良遊底改良し薬莢破損雷管脱落防止保弾板送り機構歯車式から往復運動式に変更して、送弾中に保弾板跳ね上がることを防止保弾板加工精度甘さから弾を装填しても真っ直ぐに前を向いていない事があったがそれを修正塗油装置の油入れ容量増して銃弾だけでなく機関部にも塗油されるようにした。 保弾板挿入口の下部にガイドローラーを装備保管運搬時に折りたためば、挿入口の防塵カバーとしても利用できる排莢口防塵カバー装備。閉まった状態のカバー遊底前後動すると自動的に開くが、その後開いたままとなるので、再度手で閉め必要がある撃発不良を防ぐためにボルト後退力が不足の時はボルト前進しないようにした。 銃身空冷効果高めるため放熱フィン増加した銃身放熱筒を別部品とし、銃身外側放熱内側密着させるための緊定管を装備し銃身交換容易にした。ただし敵前迅速に銃身交換することまでは意図していない。 三脚架伏撃ちの姿勢のまま容易に高さ調整できる様式変更した。また提棍(運搬ハンドル)や防盾を取り付けることができるようになった銃床ピストルグリップ廃し両手支持する握把変更した一説には、薬莢薬室への張り付き防止の為、三八式実包の減装弾使用した三年式機関銃開発後、初陣飾ったのは1919年大正8年)に起こったシベリア出兵寒冷地においても確実に作動する三年式機関銃兵士の間でかなり評判良かったその後満州事変第一次上海事変日中戦争に至るまで活躍している。また日々機関銃整備をきちんと行う事により、数百撃って故障少ないといった信頼性があった。この機関銃対し南部麒次郎も「三八式機関銃射手技量性能左右したが、三年式機関銃誰が撃って性能変わらない」という名言残している。のちに彼はこの功績で、勲二等瑞宝章授与、さらに工学博士学位取得した

※この「三年式機関銃の登場」の解説は、「三年式機関銃」の解説の一部です。
「三年式機関銃の登場」を含む「三年式機関銃」の記事については、「三年式機関銃」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「三年式機関銃の登場」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「三年式機関銃の登場」の関連用語

三年式機関銃の登場のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



三年式機関銃の登場のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの三年式機関銃 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS