ロウランド家とその周辺
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/30 08:41 UTC 版)
「西の善き魔女」の記事における「ロウランド家とその周辺」の解説
アデイル・ロウランド 声 - 斎藤千和 北部の有力貴族ロウランド家の養女。フィリエルの従姉妹。オーガスタ王女の次女で次期女王候補のひとり。小麦色の髪に金茶色の瞳。人形のように華奢で可憐な少女で、周りを穏やかにさせる雰囲気を持つ。一方で芯は強くレアンドラとも対等に渡り合う。飛燕城の舞踏会にて、フィリエルの持つ青い宝石が王族しか持つことのできない女王試金石であることに気づき、フィリエルの素性が明らかになるきっかけを作った。自分がロウランド家で大切にされるのは、女王候補であるがため、という現実を理解しており、同じく女王家の血を引きながらそれに縛られることなく育ったフィリエルを「自分の夢」だと語る。趣味は小説執筆で、トーラス女学校内で絶大な人気を誇った。ペンネームは「エヴァンジェリン」。特技は笑ってごまかすこと。 義兄であるユーシスには兄妹以上の感情を持っているが本人は自覚がないようで、フィリエルにそれを指摘されても真に納得がいかない様子であった。運動神経は皆無で、特に乗馬が苦手。 ユーシス・ロウランド 声 - 谷山紀章 アデイルが育てられたロウランド家の長男。ルアルゴー伯爵の実子で次期伯爵。赤い髪にはしばみ色の瞳。近衛師団に所属している優秀な騎士。後に南部の竜討伐隊の指揮官になる。義妹であり女王候補であるアデイルの一の騎士として彼女を守ることを使命としている。生真面目なあまり、恋愛に関しては誰よりも鈍く、アデイルの想いにもまったく気づかず、レアンドラの誘惑すら通用しない。フィリエルに対しては、王宮の息苦しさよりも自由を好むという点で親近感を抱いている。またフィリエルが王宮でライアモン殿下に狙われたため、彼女の安全のため結婚を申し込んだこともあったが、断られている。 ルーンとは、彼の見知らぬ人間を拒絶する性格ゆえに険悪な関係であったが、ユーシスの屈託のない性格が彼の態度を徐々に軟化させたのか、最終的には友情に近いものを持っている。ルーンにチェスを教え、チェスの才能を開花させるきっかけになった。 ルアルゴー伯爵(オーウェン・ロウランド) 声 - 土師孝也 グラール王国の北部に位置するルアルゴーの当代伯爵。ユーシスの父、アデイルにとっては養父。十七年前、エディリーンとディー博士が異端の知識を持ち出して駆け落ちし、女王から死罪を言い渡された際、父である先代伯爵と共に、二人の存在を隠蔽し、かつ管理下に置くため、二人を秘密裡にセラフィールドに住まわせた。 レイディ・マルゴット(マルゴット・ロウランド) 声 - 唐沢潤 ルアルゴー伯爵夫人。ユーシスの母、アデイルの養母。薔薇の栽培を趣味としている。上品かつたおやかな婦人だが、実際にはロウランド家の采配に対してルアルゴー伯爵よりも発言力があると噂される。 グラール王宮の女官としての地位も持ち、王宮内では配下である女官達を動かして情報収集などを行っている。 ロット・クリスバード 声 - 石田彰 ユーシスの友人。ユーシスとは王立学院時代からの付き合い。亜麻色の長髪に緑色の瞳。冗談好きで陽気な性格。女性の扱いにも長けており、堅物のユーシスを何かとからかっては楽しんでいる。ヘスター男爵であった父親が早逝しその後を継いだため、グラール王国最年少の爵位保持者。後に、ユーシスと共に竜討伐隊に加わる。 マリエ・オセット 声 - 藤村歩 ワレット村の学校でのフィリエルの同級生。ワレット村の大地主であるオセット家の末娘で、姉エリゼルは都に屋敷を持つ貴族の侍女。栗色の巻き毛に青い瞳。快活な性格。他の子どもたちから「妖精娘」と呼ばれ遠巻きにされていたフィリエルに気さくに話しかけたことから、フィリエルと仲良くなる。フィリエルをルアルゴー伯爵家での舞踏会に誘ったのも彼女である。 のちにロウランド家の侍女となり、身を守るためトーラス女学校へ潜入することになったルーンのお目付け役として編入する。 ガーラント 声 - 岩崎征実 ロウランド家の私兵隊長。 セルマ 声 - 羽鳥靖子 アデイルの教育係。フィリエルがロウランド家に住まうようになってからはフィリエルの教育も担当する。女官としては優秀だが口うるさいためアデイル、フィリエル、マリエからは煙たがられている。 ペントマン 声 - 上別府仁資 ロウランド家の執事。 メリング医師 ルアルゴー伯爵お抱えの老医師。禿頭、白髭で年齢不詳。非常に口が悪く、雇い主である伯爵にすらしぶしぶにしか敬意を見せない偏屈者だが、医師としての腕は良い。ユーシスとも幼少時からの知り合いであり、伯爵子息である彼を「ひよっこ」「ぶきっちょ子馬」などと呼ぶ間柄。「蛇の杖」から奪還されたルーンの治療を担当した。それが縁で、ルーンが心身に負った傷、彼の行く末の危うさを非常に心配し、フィリエルとも親しくなる。かつて王立研究所に属していたが下野した過去を持つ。
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