グラール王宮
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/30 08:41 UTC 版)
エディリーン王女 「消えた第二王女」。十七年前、その美しさと聡明さで女王位にもっともふさわしいと目された女王候補であった。しかし、突然王位継承権を放棄し、異端の研究者であったギディオン・ディーと駆け落ちしてその妻となる。フィリエルの実の母親。小麦色の髪に青い瞳を持ち、形見の首飾りの宝石(女王試金石)は、彼女の瞳と同じ色をしている。王宮にいた頃は、その瞳の色から「青の姫君」と呼ばれていた。フィリエルが2歳の頃に病気で亡くなる。その遺体はディー博士が密かに塔の周囲のどこかに埋葬したらしい。 ディー博士はエディリーンのことを、アストレイアの尊称の一つを用いて「ユーナ」と呼んでいた。このため、フィリエルは亡くなった母の名前をユーナだと信じていた。ユーナとは「ただ一人の女性」を意味する。 オーガスタ王女(オーガスタ・ダントン) 声 - 一条みゆ希 レアンドラ、アデイル姉妹の実の母親。エディリーン王女の姉であり、フィリエルにとっては伯母にあたる。王位継承の課題に失敗し継承権を失った後、グラール南部にあるギルビアの公爵夫人となり、現在は竜騎士の騎馬たるユニコーンの育成を行っている。なお、レアンドラ、アデイルの父親については明らかにされていない(女王家の人間は誰の制約も受けることなく、子の父親となる人間を選ぶことができ、それが誰であるかは隠蔽されるため)。 コンスタンス女王陛下 声 - 野沢由香里 フィリエル、アデイル、レアンドラの祖母で現グラール国女王。グラール国女王は星仙女王とも呼ばれる。白髪に青い瞳。彼女の娘たち(第一王女オーガスタ、第二王女エディリーン)は二人とも女王位を継がなかったため、五十年を越える異例の長期在位が続いている。近年は、高齢のためか公式行事にもほとんど姿を現さず、大僧正であるメニエールに代行を任せることが多い。 ライアモン殿下 声 - 中田譲治 コンスタンス女王陛下の末子。オーガスタ王女とエディリーン王女の弟であり、フィリエルの叔父にあたる。女王直系であっても男子は王位を継げないため、現在はリイズ公爵となっている。女性しか王位を継げないグラール王国の継承制度を苦々しく思い、これを覆そうと画策する。自らの愉悦のためだけに虜を拷問するなど、非常に邪悪な性質の持ち主。また、「蛇の杖」とも呼ばれる秘密結社とつながりを持つ。 メニエール猊下 声 - 小宮和枝 傍系王族で、現在は大僧正の地位にある。高齢の女王陛下の代理を務める。聖職者階級の中では発言権が強く、女王の代わりに各儀式を取り仕切ることから、市井では女王ではなく彼女がアストレイア女神の化身と見なされることも。幼い頃、現ルアルゴー伯爵と遊んだことがあり、彼をいじめていたらしいが、カエルが苦手。 ライアモン殿下を利用して女王家を衰退させ、王位簒奪を狙っていた節がある。
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