ロウランド家
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 09:36 UTC 版)
「Under the Rose」の記事における「ロウランド家」の解説
アーサー・ロウランド ロウランド伯爵家当主。医師・事業家として多忙な毎日を送っている。幼いころに事故で家族のほとんどを亡くし、直接血の繋がった家族は実子と姉のモルゴースしかいない。性格は実直で温厚。アンナに愛されない心の傷を埋めるため、グレースとマリーを妾として庶子をもうけた。 アンナ・ロウランド アーサーの妻。リッケンバッカー侯爵令嬢。一目惚れしたアーサーに求婚され、ロウランドへ嫁いできた。困窮する実家を救うため家族から結婚を強要され、20年経ってなおそれを引きずっている。性格は非常に攻撃的で技能・職能が全くなく、結婚以来ほとんどの時間を自室に引き籠って過ごし、直属の侍女とウィリアム、ロレンス以外の誰も周囲に近づけようとしない。死産だった末子を含め、結婚以来5人の子供を産んだ。 アルバート・ロウランド アーサーとアンナの長男。19歳。ロンドンの寄宿学校に通っているため普段はロウランドにいない。明るく周囲を引っ張り弟たちの面倒をよく見ている一方で、侍女を口説きレイチェルにも手を出そうとするなど女癖が悪い。アンナとは互いに良い感情を抱いていない。名前はアーサーの亡くなった父から取ってつけられた。 ウィリアム・ロウランド アーサーとアンナの次男。17歳。レイチェルが驚愕するほど勉学に優秀で、生き写しと言われるほどアーサーに外見や声が似ているが、性格は正反対で感情を表に出さず冷徹、責任感が強く人に弱音を吐かない。普段はアンナの傍にいることが多い。言葉を喋れない侍女の体を傷つけ、レイチェルの弱味につけこんで性行為を強要するなど、歪んだ性的欲求を抱えている。名前はアーサーの亡くなった長兄から取ってつけられた。 グレゴリー・ロウランド アンナの三男。嫡子の中で唯一髪の色が明るい。寡黙で礼儀正しく理性的だが激情的な一面もある。アルバートとウィリアムにコンプレックスを抱いている。父親はアーサーではなくリッケンバッカー時代からのアンナの使用人で、その事実はアーサーやアンナら限られた人間しか知らずグレゴリー本人にも知らされていない。 アイザック・ロウランド アーサーとアンナの四男。悪戯好きで勉学は苦手だが料理が得意。勉強ができなくても叱らず優しく見守ってくれるレイチェルを慕い、アンナからの愛情にも飢えている。 モルゴース アーサーの姉。職業は薬剤師。嫁ぎ先の夫を早くに亡くし子宝に恵まれなかったため、アーサーが血の繋がった唯一の肉親となっている。
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