メンバー・概要とは? わかりやすく解説

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メンバー・概要

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/24 05:40 UTC 版)

ルナー・ソサエティ」の記事における「メンバー・概要」の解説

ルナー・ソサエティ50年の間に様々な組織形態をとりながら発展していったが、非公式という性格はずっと変わらなかった。会則議事録出版物会員リスト等はどの時期のものも残っておらず、その存在活動関係者の手紙や手記からのみ裏付けられている。研究者の間でも会員の条件そもそも誰が会員か、組織自体がいつ存在したと言えるのか、等については意見一致していない。例えジョサイア・ウェッジウッド組織の「主要メンバー」5人のうちの一人と言われる 一方、「確かな会員だったとは認められない」とする見解もある。組織設立日付も「1760年以前のいつか」とする場合 から1775年とする場合 まである活動停止時期についても1791年以前とすること も、1813年頃とすること もある。 このように活動実態には不確かさはあるものの、以下の人々が確実にこの組織の最も活発な活動時期会合参加していたとされる最初の5人は主要メンバー考えられている。 エラズマス・ダーウィン - 医師詩人チャールズ・ダーウィン祖父 マシュー・ボールトン - 金属製品業者ワットとの共同経営者 ジェームス・ワット - 蒸気機関の発明家、企業経営ジョサイア・ウェッジウッド - 陶芸デザイナー食器製品実業家パイロメーター発明家 ジョセフ・プリーストリー - 神学化学酸素の発見 ウィリアム・スモール(William Smalll) - 自然哲学者 ジョン・ホワイトハースト - 時計職人地質学研究ウィリアム・ウィザリング - 実験薬理学の祖。ジギタリス薬効効果発見者 リチャード・ラヴェル・エッジワース(Richard Lovell Edgeworth) - 馬車緩衝装置考案者政治家 ジェイムズ・キア - 化学工業創業者 サミュエル・ガルトン Jr.Samuel Galton Jr.) - クエーカー教徒、銃製造業者 トマス・デイ(Thoams Day) - ルソー教育論崇拝者奴隷廃止論者、作家 ジョナサン・ストークス - 医師博物学者。ウィザリングの共同研究者 ただし、この組織において会合開催以上にそれ以外での活動情報交換活発に行われていたことが重要である。バーミンガム在住メンバー日常的に連絡取り合っており、遠方人間同士でも毎週手紙やり取りをしていた。この組織実態をより緩やかに捉えるなら、バーミンガム以外の広範な地域とより長期的なスパンで、上記メンバー以外の様々な人間がそこに関わっていたことになる。研究文献では以下の人物が関係者として挙げられている。 リチャード・カーワンジョン・スミートンJohn Smeaton)、Henry Moyes、ペトルス・カンパー(Pieter Camper)、R.E.ラスペジョン・ミッチェルJohn Baskervilleジョン・バスカヴィルトーマス・ベドーズウィリアム・トムソンシリル・ジャクソンJohn Wyattジョン・ウィルキンソン、Jean-André Deluc、John AshSamuel More、James Brindley、Ralph Griffiths、John RoebuckThomas Percivalジョセフ・ブラックジェームズ・ハットンベンジャミン・フランクリンジョセフ・バンクスウィリアム・ハーシェルダニエル・ソランダーJohn Warltire、George Fordyce、Alexander BlairSamuel Parr、Johann Gottling、Louis Joseph d'Albert d'Ailly、William Emes、バルテルミー・フォジャ・ド・サン=フォン、Grossart de Virly、Robert Bage、ジョセフ・ライト。 産業革命期にその中心地一つであったバーミンガムにおいて、こうした人々お互い研究実験調査結果知識見聞活発に交換しながら、科学技術製造企業経営公共事業教育等様々な領域大きな成果生み出してきた。ただし、明確な会員規則がないために、その組織活動を、18世紀ミッドランド地域での知的経済的活動成長そのもの同一視してしまう「ルナー・ソサエティ神話」を批判する学者もいる。逆に、この団体地域発展貢献したことを事実認め、そこに組織としての意義見出す見解もある。Robinson(1962-3) では「あらゆる地方哲学的組織のうちでこれ(ルナー・ソサエティ) が最も重要なのは、おそらくその組織単なる地方留まるものではなかったからである。ヨーロッパアメリカ中の科学中心人物達とつながりのあったボールトン、ワットスモールのいたソーホーに、あらゆるものがやってきたのである。この組織本質的に社交的であると言えるのは、いかなる人間でもその会合招かれうるという点にあった。」と論じられている。

※この「メンバー・概要」の解説は、「ルナー・ソサエティ」の解説の一部です。
「メンバー・概要」を含む「ルナー・ソサエティ」の記事については、「ルナー・ソサエティ」の概要を参照ください。

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