会員の条件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/22 09:56 UTC 版)
「アントロポゾフィー協会」の記事における「会員の条件」の解説
協会の会員になるためには人智学という思想の信奉者である必要はないということはすでに述べたが、会員になるための唯一の条件と呼べるものは精神科学自由大学と関係している。 協会定款第4条によると、アントロポゾフィー協会の入会には国籍・地位・宗教、あるいは学問的・芸術的見解といった事柄は一切問われず、精神科学自由大学を「ある種正当なもの」とみなす者ならば誰でも会員になることができる、とある。つまり、ここで問題になっているのは人智学という理念ではなく、ゲーテアヌムという現実の組織への肯定である。そもそも、協会組織の中枢に疑問をもつ者は、その協会への入会を希望しないはずであり、この第4条に書かれた条件は事実上の無条件であると言ってよい。実際、協会の入会に際して「大学の正当性を認めるか」という問い立てがなされるわけではない。協会公式ホームページでは「求められるのは信仰告白(独: Bekenntnis)ではなく興味」であると書かれている。 しかし協会への入会に比べて、大学への入学は無条件ではない。協会に2年以上在籍した者は、人智学の基礎知識を習得していることを前提に大学入学申請を行うことができる。申請者は大学の責任者の面接を受け、合格すれば入学が認められる。こうした一連の手続きは、通常の大学の入学手続きと本質的に異ならない(ただし、入学申請は随時行うことができる)。
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