精神科学自由大学
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/22 09:56 UTC 版)
「アントロポゾフィー協会」の記事における「精神科学自由大学」の解説
普遍アントロポゾフィー協会内には、特定の精神的・霊的分野を追求する団体である精神科学自由大学(独: Freie Hochschule für Geisteswissenschaft)がある。協会はこれを協会活動の中核とみなしている(協会定款第5条)。協会の目的が「霊的・精神的な領域の“研究の振興”」であるのに対して、大学の目的は同領域の“研究そのもの”である(同第9条)。ルドルフ・シュタイナーは人智学を「Geisteswissenschaft(精神科学、霊学)」と呼んでいる点からも、普遍アントロポゾフィー協会は「精神科学自由大学のために存在する」と言うこともできる。なぜならば、学問の振興(協会)には研究組織(大学)が不可欠だからである。大学という学問的「源泉」によって協会の活動には意味が生じるのである。 同大学は三階級構成になる予定であったが、設立はシュタイナーの死によって中断された。シュタイナーの生前に第一階級はすでに構築されていたが、大学の構成はシュタイナーに一任されていることから(同第7条)、現在もなお第二階級と第三階級は存在しない。 大学は、以上のような階級(独: Klasse)という上下構造と、部門(独: Sektion)という縦割の構造をもっている。部門構成の大部分もまた、創立時のシュタイナーの構想に由来するが、現在までに若干の組織再編がある。現存する部門は以下の11部門である。 一般アントロポゾフィー部門 数学・天文学部門 医学部門 自然科学部門 農業部門 教育部門 造形芸術(美術)部門 朗唱・音楽部門 美学部門 社会学部門 青年部門
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