ミサイル超獣 ベロクロン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/03 17:20 UTC 版)
「ウルトラマンAの登場怪獣」の記事における「ミサイル超獣 ベロクロン」の解説
第1話「輝け! ウルトラ五兄弟」に登場。 異次元人ヤプールが超獣製造機で宇宙生物と珊瑚を合成させた、地球侵略用超獣第1号である。 手からは敵の動きを止めるリング状の金縛り光線(テリブルハンドリング)やブーメラン状光線、白色光線や炸裂弾を放射し、口からは100万度の火炎を吐く。また、全身の突起物はミサイルの発射口になっており、口内にも2連装カタパルト式中型ミサイルを装備している。さらに舌から出す唾液は強酸性であり、ビルなどもたやすく変質させる。直接死に至る弱点はないが、口内を攻撃されると体内の高圧電気胃袋で自爆が起こり、しばらく動けなくなる。 第1話冒頭に登場し、広島県福山市を蹂躙する。地球防衛軍の戦闘機部隊をまず火炎放射で迎撃し、背後に回れば全身からのミサイル一斉発射、そして弾切れと見せかけて油断させ、口からの乱射で全滅させるという知略を見せる。防衛軍の戦闘機部隊を一掃した後、北斗星司のタンクローリー特攻でダメージを受け、撤退する。その後は東京に現れ、東京タワーをへし折るなど破壊の限りを尽くし、TACやウルトラマンAと対決する。Aとの戦いではミサイルがまったく通用せず劣勢だったが、火炎放射で怯ませたうえ、金縛り光線で動きを止めてからのレーザー光線で苦戦させる。カラータイマー点滅まで追い込むが、口にパンチレーザーを受けてミサイルと火炎を封じられ、エースリフターで放り投げられた後、メタリウム光線を受けてその場に倒れ込み、絶命する。 スーツアクター:河合徹 デザインは井口昭彦が担当した。背中側が珊瑚、手前側が宇宙怪獣と想定している。宇宙生物とサンゴの合体という設定から、放電えらや樹枝状のミサイルえらが身体のあちこちから生えている。造形では、上半身の樹枝状のパーツはやや抑え気味となっている。 造型は、ツエニーが担当。粘土原型は村瀬継蔵が手掛けた。工房から運び出される際の写真と撮影時とではスーツの形状が異なっており、この間に改修されたものとみられるが詳細は明らかになっていない。 当初は広島県広島市に出現する設定で、原爆ドームを襲撃・破壊するシーンがあり撮影もされていたが、中国放送の意見や被爆者・関係者への配慮のため、一部のシーンは削除されて同県内の有力都市・福山市に出現するという設定に変更された。 出現時に各部のアップを見せる演出は、特撮班助監督の川北紘一が提案したものであった。川北は自身の特撮監督デビュー作である第19話や助監督として参加した映画『ゴジラ対メカゴジラ』でも同様の手法を用いている。 DVD『ウルトラマンA怪獣大百科』では、口からの火炎の温度が3万度と紹介されている。 内山まもるの漫画版では、最終回に登場。ベロクロンを倒した北斗は梅津ダンに2つのウルトラリングを授けた後、光の国へ帰還している。
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ミサイル超獣 ベロクロン(改造)
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「ウルトラマンタロウの登場怪獣」の記事における「ミサイル超獣 ベロクロン(改造)」の解説
第30話「逆襲! 怪獣軍団」に登場。 ウルトラマンAに倒されたベロクロン二世がさらに改造・強化された超獣で、巨大ヤプール(改造)が操る怪獣軍団の1体である。 窮地に立たされたベムスター(改造)とサボテンダー(改造)の援護として巨大ヤプール(改造)が最後の手段として繰り出す。赤い球に乗って出現し、ヤプールの命令に従ってサボテンダー(改造)と交戦中のタロウを背後から襲撃しようとするが、ZATのスカイホエールの猛攻撃に妨害され、反撃対象をタロウからZATに変更する。しかし、無抵抗のままレーザービームを浴び続けてタロウと対決する前に絶命する。 巨大ヤプール(改造)からは単に「ベロクロン」と呼ばれる。 着ぐるみはベロクロン二世のものを一部改造して流用しているが、『ウルトラマンA』の放送終了後にアトラクションで酷使されていたため、劣化している。 劇中ではタロウと交戦していないが、書籍ではベムスターやサボテンダーとともにタロウと対峙しているスチール写真が用いられている。 オープニングに名前のテロップ表記がない。 劇中では武器を使用しなかったが、書籍ではベロクロン二世より強化された火炎、ミサイル、ベロクロ液、鼻の角からの光線発射能力と設定されている。3DSおよびPSPソフト『ロストヒーローズ』では、この能力が使用される。
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ミサイル超獣 ベロクロン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/14 08:18 UTC 版)
「ウルトラマンメビウスの登場怪獣」の記事における「ミサイル超獣 ベロクロン」の解説
第26話「明日への飛翔」に登場。 『ウルトラマンA』や『ウルトラマンタロウ』に登場したベロクロンの別個体。ドキュメントTACとドキュメントZATに出現記録が残されている。 外見は初代とほぼ同一であるが、鼻先の角と足の棘が黒色から金色に変わっている。全身の赤い突起物からは無数の小型ミサイルを、口の中に隠し持った砲門からは強力な大型ミサイルと火炎を放つ(火炎については設定のみで未使用)。ヤプールの怨念に従い、異次元ゲートを開いて地上へ巨大なヤプールエネルギーを解き放つべく出現する。一度はGUYSのリージョン・リストリクターによってゲートを閉じられるも、1発のみ通過したミサイルによってサコミズ隊長に重傷を負わせる。その後、サコミズの不在に動揺するGUYSの予想より早く再出現し、ヤプールの大攻勢の初陣として市街地へ進撃する。圧倒的な火力によってGUYSの戦闘機群を苦しめ、巨大異次元ゲート封印のために飛翔したフェニックスネストも撃墜しようとするが、メビウスの妨害で失敗する。最後はディメンショナル・ディゾルバーによってゲートを半永久に塞がれたために援軍を失って動揺し、GUYSの皆が力を合わせたガンフェニックストライカーの「インビンシブル・フェニックス」とメビウスのメビュームシュートの連続攻撃を受け、爆死する。 スーツアクター:末永博志 本作品では、無数のミサイルがCGで表現されている。モーションディレクターをアニメ「マクロスシリーズ」などで知られる板野一郎が務め、いわゆる板野サーカス風のスピードと迫力のある空中戦が描かれた。
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