マロネ時代とは? わかりやすく解説

マロネ(2等寝台車)時代

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 15:22 UTC 版)

国鉄マロネ40形客車」の記事における「マロネ2等寝台車)時代」の解説

旧1等の冷房寝台車は、個室2等A寝台開放室が2等B寝台となった。従って両方併設したマロネ40形は2等A・B寝台車開放室のみのマロネ41形2等B寝台車となる。 進駐軍接収していた優等寝台車多く1953年頃までに日本側に返還されたが、マロネ4041形およびコンパートメント2等C寝台車1951年製造のスロネ30形除けば1928年1939年製造された古い3軸ボギー車がほとんどであった。これら、老朽化した戦前製の2等寝台車はサービス問題多く抜本的な対策求められた。 その中で車齢も比較新しく設備良く数もそれなりに揃ったマロネ4041形は、最上等の存在であった東海道・山陽本線代表的な急行列車連結され九州にも直通した。 1956年11月に運転を開始した戦後初の夜行特急列車である東京 - 博多特急あさかぜ」にもマロネ40形を連結1957年10月に運転を開始した日本最初本格的な寝台列車と言える東京 - 大阪間急行彗星」には1列車あたり6両もの2等寝台車が連結されていたが、そのうち4両がマロネ4041形であった1957年には10系客車食堂車としてオシ17形製造された。床下ディーゼル発電機搭載し発電され電力によって電動式冷房装置駆動する方式初め採用したメンテナンス信頼性優位性から、車軸駆動冷房方式以後新規採用されなくなった1958年にはプルマン式でありながら冷房のため2等C寝台3等寝台併設した軽量合造寝台車ナロハネ10形少数製造された。同年近代化され特急用の20系客車登場し、さらに翌1959年にはナロネ21形流れ汲んだプルマン二等B寝台車オロネ10形開発されるオロネ10形は2.9m幅の大型車体を持ち電気式冷房装置複層ガラスによる固定式側窓を備えドア遠隔鎖錠ができない点を除けば質的に20系遜色なかった。また冷房電源は自車床下ディーゼル発電機まかないながらも、マロネ級の各形式より10t近く軽量化されていた。以後1965年までに100近く製造され老朽化した戦前形の3軸ボギーマロネをほとんど淘汰することになる。

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マロネ(1等寝台車)時代

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国鉄マロネ40形客車」の記事における「マロネ1等寝台車時代」の解説

1960年国鉄2等級制に移行しマロネ4041形1等寝台車となった製造後10年以上を経過し、特にマロネ41形には先に記したとおりの大規模な体質改善工事が行われている。 20系増備によって特急列車運用から撤退した後は、東海道・山陽本線および鹿児島本線急行限定される形で運用されたが、線路条件から牽引能力にまま余裕のあったこれらの路線以外では、重いマロネ車両使用避けられという事情による。このため東京 - 大阪間夜行急行にはマロネ4041形多く充当された(特にマロネ40形については東海道本線以外に区分室の需要が殆どなかったという事情もある)。 東北上信越北陸方面については、碓氷峠板谷峠など勾配区間存在逼迫する輸送力問題から、オロネ10形直接投入従来の3軸ボギー老朽マロネ置き換えた通常旧型車が辿る地方路線への転用いわゆる都落ち」は、マロネ4041形に関する限り起こらなかったと言える1964年東海道新幹線開業東京 - 大阪間夜行急行大幅に削減される旧型優等寝台車余剰気味となった。更に老朽化進んだこともあり、マロネ40形の一部業務用車両改造され最終的に1970年まで現役退いた。 またマロネ41形1972年までに一般営業から退き最後に残った20番台の2両も1974年マヤ43形改造されたことで形式消滅した

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