ピアノ協奏曲第1番変ロ短調とは? わかりやすく解説

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ピアノ協奏曲第1番変ロ短調

英語表記/番号出版情報
ステンハンマル:ピアノ協奏曲 第1番 変ロ短調Piano Concerto No.1 in B flat major作曲年1893年 
シャルヴェンカ:ピアノ協奏曲 第1番 変ロ短調Konzert für Klavier und Orchester Nr.1 Op.32作曲年1867年 

チャイコフスキー:ピアノ協奏曲 第1番 変ロ短調

英語表記/番号出版情報
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲 第1番 変ロ短調Concerto for piano and orchestra No. 1 Op.23作曲年: 1874-75, revised 79, 88年  出版年1879年 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 第1楽章 Mov.1 Allegro non troppo e molto maestoso - Allegro con spirito 2000 No Image
2 第2楽章 Mov.2 Andantino semplice - Prestissimo 7分30秒 No Image
3 第3楽章 Mov.3 Allegro con fuoco 7分00 No Image

作品解説

2007年12月 執筆者: 和田 真由子

1874年から、チャイコフスキー全力をかけてこの協奏曲作曲とりかかった
この曲はもともと、友人のニコライ・ルービンシテインに献呈されるはずであった。ところが最初にこの曲をニコライきかせたとき、彼はこの曲の出来をひどくこきおろし書きかえなければこれを演奏しないと言ったそうだ。自尊心を傷つけられ腹をたてたチャイコフスキーはこれを断りそのままの形で譜面印刷することを宣言した

結局チャイコフスキーはこれを改め仕上げ、名ピアニスト指揮者ハンス・フォン・ビューロー献呈した。1875年ビューローボストンにて初演し、大成功おさめた
また、モスクワでの初演は、ニコライ・ルビンシテイン指揮によって行われその後ニコライ自身も、この曲のソリストとして作品普及努めている。
1879年1888年に、二度わたって改訂なされている。

全3楽章からなる
全体協奏曲伝統的な形式とらわれることなく自由な形で作曲されている。
現在も、数あるピアノ協奏曲の中で極めて人気の高い一曲であろう

第1楽章 アレグロ・ノン・トロッポ・エ・モルト・マエストーソ―アレグロ・コン・スピリート:ソナタ形式冒頭雄大な序奏があるが、この始め部分ピアノが鐘のように重い和音弾き鳴らし、その背後第一ヴァイオリンチェロが、主題奏でる。これがこの楽章中心的な主題になる。第一主題変ロ短調おどけたようなリズム旋律鼻歌のように歌われる。この旋律ウクライナで耳にした民謡からとられたといわれている。第2主題抒情的で、力強い発展をみせる。展開部では、ピアノ管弦楽対等に渡り合いそれぞれの主題絡みをみせながら、圧倒的なエネルギーをもって協奏される。繊細な表情富んだ再現部雄大なカデンツァへ。ピアノのきかせどころである。終結部では最後に向けて再び大きな盛り上がりをみせ、堂々と曲を閉じる。演奏所時間は約20分。

第2楽章 アンダンティーノ・センプリーチェ:8分の6拍子、やわらかいピッチカート伴奏にのせて、フルートの主要旋律しなやかに歌われる。そこに暖かな音色登場するピアノパート。そのひかえめテクスチュアも、曲の叙情性をより深めている。ワルツ風の中間部は、フランスの古いシャンソンがもとになっているといわれている。ピアノ軽快さ、華やかさみせどころであろう演奏所時間は約7分半。

第3楽章 アレグロ・コン・フォーコロンド形式躍動感生命力あふれる終楽章ピアノ技巧的華やかさ随所ちりばめられている。二つの主要主題から成っており、第一主題は、ウクライナ古くからある快活な舞曲からとられたもので、それはロシア農民の春の喜び表している。第ニの主題は、優美で、穏やかな性格をもつ。しかしこれは、曲の最後では圧倒的なスケールをもって生命への賛歌発展する。曲全体しめくくるにふさわしい豪華絢爛フィナーレだ。演奏所時間は約7分。


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