モーツァルト:ピアノ協奏曲 第20番 ニ短調
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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モーツァルト:ピアノ協奏曲 第20番 ニ短調 | Konzert für Klavier und Orchester Nr.20 d-Moll K.466 | 作曲年: 1785年 |
楽章・曲名 | 演奏時間 | 譜例 | |
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1 | 第1楽章 Mov.1 Allegro | 14分00秒 | No Image |
2 | 第2楽章 Mov.2 Romance | 9分00秒 | No Image |
3 | 第3楽章 Mov.3 Allegro assai | 7分30秒 | No Image |
作品解説
モーツァルトの数あるピアノ協奏曲の中でも高い人気を誇っている一曲。彼のピアノ協奏曲の中で2曲しかない短調作品のひとつ(もうひとつは第24番ハ短調)であることも注目される。当時のピアノ協奏曲が華やかで社交的な性格をもっていたことを考えれば、例えば第1楽章冒頭のシンコペーションによる怪しい揺れのような、しばしば「デモーニッシュ」と表現されるこの作品の特異な響きには驚きを禁じえない。
作曲のきっかけは、モーツァルトがヴィーンで大成功を収めていた時期である1785年2月11日の四旬節の予約演奏会であった。父レオポルトによれば、多忙なモーツァルトはこの作品を前日になってようやく完成させ、終楽章を通して弾いてみる余裕さえなかったのだが、演奏会は大成功だったという。事実、5日後にも再演され、成功を収めている。
第1,3楽章共に、作曲家自身によるカデンツァは残っていない。だが、この協奏曲を演奏したベートーヴェンとブラームスが彼ららしいカデンツァを書いており、ベートーヴェンのカデンツァは現在でもしばしば使用されている。
第1楽章:アレグロ、ニ短調、4/4拍子。協奏的ソナタ形式。冒頭の管弦楽が不気味でまた激しくもあるのに対し、一転して寂寥感すら感じさせる独奏ピアノの入りが印象的。
第2楽章:ロマンス。変ロ長調、2/2拍子。三部形式。ピアノ主体のやさしい雰囲気に挟まれて、ト短調の中間部では突如として通り雨のような激しさが襲ってくる。
第3楽章:[アレグロ・アッサイ]、ニ短調、2/2拍子。ロンド・ソナタ形式。激しく攻撃的な短調楽想で始まるが、最終的には長いコーダにおいて長調に転旋し、華々しく作品を閉じる。
ピアノ協奏曲第20番 (モーツァルト)
(ピアノ協奏曲 第20番 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/17 07:54 UTC 版)
ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K. 466 は、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが1785年に作曲したピアノ協奏曲であり、モーツァルトが初めて手掛けた短調の協奏曲である。
- 1 ピアノ協奏曲第20番 (モーツァルト)とは
- 2 ピアノ協奏曲第20番 (モーツァルト)の概要
- 3 曲の構成
- 4 脚注
「ピアノ協奏曲 第20番」の例文・使い方・用例・文例
- ピアノ協奏曲
- その曲はピアノ協奏曲に編集された。
- 6月21日の本選で,上原さんはチャイコフスキーの「ピアノ協奏曲第1番」とラフマニノフの「パガニーニの主題による狂詩曲」を演奏した。
- そのとき,彼女は偶然,ラヴェルのピアノ協奏曲を聞き,自分と千秋(玉(たま)木(き)宏(ひろし))が舞台でその曲を一緒に演奏している姿を想像する。
- 千秋は彼女がショパンのピアノ協奏曲を演奏するのを見るためにはるばるプラハまで行く。
- 内田さんはクリーブランド管弦楽団と共演したモーツァルトのピアノ協奏曲の演奏で最優秀器楽ソリスト演奏(オーケストラとの共演)賞を受賞した。
- 浅田選手は,ショートプログラムではショパンのノクターンのうちの1曲,フリーではラフマニノフのピアノ協奏曲第2番に合わせて演技すると述べた。
- フリーについて,浅田選手は「私はラフマニノフのピアノ協奏曲がとても好きです。」と述べた。
- 翌日のフリーでは浅田選手はラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番」に合わせて滑った。
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