バンダイによる公演(1993年 - 2005年)
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「美少女戦士セーラームーン (ミュージカル)」の記事における「バンダイによる公演(1993年 - 2005年)」の解説
バンダイ版はテレビアニメ版をベースに原作漫画版の設定が使われ、一年間にオリジナルと改訂版の計二回の本公演と春・秋に『ファン感謝イベント』という楽曲ライブ主体のイベントを行っていた。グランドテーマソングは「La Soldier(ラ・ソウルジャー)」。殺陣や発火装置などヒーローショーの要素を取り入れたファミリー向けミュージカルで、2002年春公演の時点で観客動員数は述べ46万人。 1990年代の初期のミュージカルでは大山アンザが月野うさぎの役を務めていた。 その後に代替わりし、出演俳優から原史奈(セーラームーン/月野うさぎ役)、木村多江(悪役・フィッシュ・アイ)、浦井健治(タキシード仮面/地場衛役)、城田優(タキシード仮面/地場衛役)、天野浩成(タキシード仮面/地場衛役)、多部未華子(セーラースターヒーラー/夜天光役)、渡辺舞(セーラージュピター/木野まこと役)を輩出している。 本公演はテレビアニメ『美少女戦士セーラームーンR』放送中の1993年夏に、メディアミックスの一環としてバンダイで上演されたミュージカル『美少女戦士セーラームーン 外伝ダーク・キングダム復活篇』が初演。三年目まではすべての公演をソフト化する予定が無かったようで、1994年冬、春の『ダーク・キングダム復活編改訂版』、1995年冬、春の『S〜変身・スーパー戦士への道〜』は映像が残っていない。 製作スタッフは、作曲は初演『外伝 ダーク・キングダム復活篇』から同改訂版までつのごうじと小坂明子、Sから小坂の単独になり、13年間で全456曲を作曲した。小坂はのちに音楽監督も務めた。作詞は初演から2000年『新 / 変身・スーパー戦士への道 ラストドラクル序曲』まで冬杜花代子が単独 で担当。同年『決戦 / トランシルバニアの森 〜新登場! ちびムーンを護る戦士達〜』からは脚本・演出も行っていた斉樹潤哉との2人体制になり、2003年5月の冬杜逝去をうけて、2003年夏『スターライツ・流星伝説』以降の新曲は全て斉樹が作詞をした。冬杜のセーラームーンミュージカル最後の担当楽曲は『無限学園〜ミストレス・ラビリンス〜』の公演主題歌「HEREAFTER…」である。 脚本は1993〜1994年はテレビアニメ版の脚本家の富田祐弘が担当し、1994年から演出として加わった平光琢也に交代した。この頃から「月刊ミュージカル」など演劇専門誌に特集記事が組まれるようになり、玩具誌の「ハイパーホビー」には定期連載のページが作られキャストインタビューや公演レポートが掲載された。1999年夏『かぐや島伝説【改訂版】夏休み!! 宝石探検隊』以降は斉樹潤哉が総合演出・脚本を取り仕切るようになるが、従来ファンからは「ストーリーが難解で破綻している」と非難を浴びた[要出典]。 キャストは初代内部5戦士役にはアイドルグループ桜っ子クラブさくら組のメンバーが起用され、初代セーラームーン役は大山アンザ(現・ANZA)が演じた。この時キャスティングされたメンバーでは大山とセーラーマーキュリー役の森野文子のみが初演から卒業まで5年間通して出演した。 タキシード仮面役は初演ではジャニーズJr.の佐野瑞樹だったが、改訂版以降は悪役で出演したジャパン・アクション・クラブ出身の望月祐多(後期の作品ではアクション指導も行っている)に交代し、代替わりした後も代々若手男優が演じた。 原作・アニメが完結し『永遠伝説』公演中はキャストたちも「この公演が本当に最後だ」と日々の稽古と公演に臨んでいたという。しかし千秋楽後にミュージカル継続を望むファンの投書が殺到。その声に応える形でファン感謝イベントが開催され、一度はフェードアウトした土萠ほたる/セーラーサターン役・武田恵子の復帰と『永遠伝説 改訂版』の上演がイベント内で発表された。ファン感謝イベント終了後、現戦士の一斉卒業が決定し告知された。公演チケットは平日公演すらプラチナ化し、サンシャイン劇場で行われた大千秋楽は当日券を求める観客に対し劇場のキャパシティが足りず、劇場ロビーに公演の映像中継を映す大型モニターを設置して対処した程である。 ミュージカル自体も永遠伝説改訂版をもって終了とされる予定だったが、公演の好評ぶりからキャストを一新しての続演・1998年夏『新・伝説光臨』が決定。2代目セーラームーン役には原史奈が起用され、1999年夏『かぐや島伝説【改訂版】夏休み!! 宝石探検隊』まで務めた。 3代目セーラームーン役の神戸みゆきは、2000年冬『新 / 変身・スーパー戦士への道 ラスト・ドラクル序曲』から2001年春『ラスト・ドラクル最終章 超惑星デス・バルカンの封印』まで務めた。 4代目セーラームーン役は黒木マリナが、2001年夏『誕生!暗黒のプリンセスブラック・レディ』から出演した。当時、アニメが大規模に再放送されており、再放送の進行に合わせる形でアンザ時代以来のアニメと原作に添った公演が制作された。2004年5月には当時の黒木をはじめとする内部5戦士が上海のイベント「2004动漫形象博览会」へ遠征しミニライブを行った。2005年冬『新・かぐや島伝説 改訂版』まで務め卒業。同時にこれをもってバンダイ主催による公演は終了した。
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