ナイト家
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ウィルトン・ナイト Wilton Knight (1エピソード, 1982) 演 - リチャード・ベイスハート Richard Basehart、日本語吹替 - 大久保正信 ナイト財団の総帥にして、瀕死の重傷を負ったマイケルの命を救った人物。 “ドリーム・カー”ナイト2000を生み出した人物でもあり天才科学者でもあるが、自身は既に病魔(病名は出なかった)に冒され余命幾ばくもない状態であり、自分の後継者としてマイケルを選び、彼に自身の遺志として「1人の男が世界を変えられる(One man can make a difference)」という言葉を託してこの世を去った。 このキャッチフレーズは25年後の時代「ナイトライダーNEXT」においても継承されており、マイケルが自身の息子マイクに対してこの言葉を使った。 シーズン4第1話でも、ウィルトンの娘ジェニファーがナイト財団の理事会においてF.L.A.G.の廃止を提案した際、マイケルはこの言葉を用いてウィルトンの遺志と自身の存在意義をジェニファーに訴えた。 名前は全シーズン通して登場するが、本人が登場する場面はパイロット版の前半のみとなっており、回想シーンを含めて写真や映像が出る場面はない(日本放映版を除く)。 家族は妻エリザベス(ただし離婚している)、息子ガース、娘ジェニファーがおり、エリザベスとガースはシーズン2、ジェニファーはシーズン4にそれぞれ登場する。 ウィルトン役のベイスハートは原語版でのオープニングナレーションを全シーズン通じて担当しており、またシーズン1第17話までの初期エンディングのナレーションもしている。 ガース・ナイト Garthe Knight (2エピソード, 1983・1984) 演 - デビッド・ハッセルホフ、日本語吹替 - 有川博/(追加吹替:宮崎敦吉) ウィルトン・ナイトの実の息子。シーズン2第1話「ナイトライダー2・無敵ゴライアスVSナイト2000(原題:GOLIATH)」とシーズン2第17話「ナイトライダー3・替え玉博士略奪作戦(原題:GOLIATH RETURNS)」に登場。悪の限りを尽くし、アフリカの刑務所に投獄されて終身刑を言い渡されていたため、ウィルトンやデボンは二度と彼の姿を見ることはないと信じていた。 顔はマイケルと瓜二つ(※マイケルは整形でガースと同じ顔になったという設定)である為、自身の存在と地位を全て奪っていったマイケルに対して激しい憎悪を抱く。そのため「(マイケルは)親父(ウィルトン)が自分の身代わりに立てた代用品に過ぎない」と述べ、「本物が戻ってきた今、貴様(マイケル)を生かしてはおけない」と言い全面対決の意を表した。 第1話では「レッドブラフ」襲撃による戦術核ミサイルの強奪、第17話ではレーザー技術の第一人者・クラウス・ベルグストロム博士(ピーター・マーク・リッチマン、声:家弓家正)の拉致を企て、ひいては世界を征服しようとの野望を抱くが、一方で前述のようにマイケルに対する敵愾心や復讐心が強く、マイケルを倒すことに固執するあまり本来の目的を忘れそうになり、手を組んでいるアフリカの革命家ツオンベ・クーナ(ゼイクス・モカエ、声:田中康郎)やエイドリアン・マーゴから皮肉交じりにたしなめられる場面もあった。 作中ではマイケル役であるデビッド・ハッセルホフが二役で演じているが、日本版では吹替声優が各々異なる。また原語版を演じたハッセルホフはガースの声をマイケルより低いトーンで話しており二者を使い分けている(面と向かっての会話の場合には、スタントの相手の背後から肩越しに、マイケルなりガースなりを撮影する)。両者の外観上の相違点は髭の有無のみであるため、それを利用してマイケルがガースに変装する場面もあった。シーズン4第1話「無敵装甲車ジャガーノート 大激突“破壊編”/大勝負“再生編”(原題:KNIGHT OF THE JUGGERNAUT)」で登場した実妹・ジェニファーは、マイケルと彼を指して「コインの表と裏」と表現した。 第1話にて母エリザベスの手によってアフリカの刑務所を脱獄してアメリカに舞い戻った後、K.I.T.T.のボディを覆う分子結合殻の構造式を入手して製作した巨大トレーラー「ゴライアス」を駆りマイケルに挑むも敗れ、アメリカの刑務所に投獄された。第17話に再登場した際は、エイドリアン・マーゴが砂漠から残骸をかき集め復活させたゴライアスによってその刑務所からの脱獄に成功しているが、最終的にはゴライアスとともに崖から海に転落した。 その後の生死は不明となっている。 エリザベス・ナイト Elizabeth Knight (1エピソード, 1983) 演 - バーバラ・ラッシュ Barbara Rush、日本語吹替 - 北村昌子 ウィルトン・ナイトの元妻(彼にとっては4人目の妻)で、旧姓はビショップ。ガースとジェニファーの実母。シーズン2第1話「ナイトライダー2・無敵ゴライアスVSナイト2000(原題:GOLIATH)」に登場。息子・ガースのために裏でアフリカ刑務所から脱獄させるための手続きをとり、さらに分子結合殻の構造式を知るエリオットとデボンに自白剤を盛るなどして、分子結合殻の構造式を手に入れる。 彼女と会うことを「デート」と呼び美しい人だとたしなめるエイプリルに対し、デボンはデートではなく「付き合い」だと訂正した上で、彼女を「確かに美しいが、何を考えているか分からない恐さもある」と表現した。 ガースがゴライアスを駆って軍の施設「レッドブラフ」を襲撃し、戦術核ミサイルを強奪した際には、中継されている映像を見ながら「やった!」と歓喜し「言ったでしょ、あの子はやってのけるって!」と発言している。 しかしマイケルがガースに変装した際には、マイケルの変装を見抜くことができなかった。 ジェニファー・ナイト Jennifer Knight (1エピソード, 1985) 演 - メアリー・ケイト・マクギーハン Mary Kate McGeehan、日本語吹替 - 鈴木弘子 ウィルトンとエリザベスの娘でガースの妹。 シーズン4第1話「無敵装甲車ジャガーノート 大激突“破壊編”/大勝負“再生編”(原題:KNIGHT OF THE JUGGERNAUT)」に登場。 大統領顧問を辞任し、ナイト財団の活動に直接関与すべくシカゴで理事会を開催する。理事会において、セルニウム116の発見により新時代が到来したが、財団の財力には限りがあると説き、無駄なコストは削減すべきであるとして犯罪調査部門(F.L.A.G.)の廃止を提言する。 セルニウム116強奪を企むフィリップ・ノルドストロム(ジョン・コンシダイン、声:石田太郎)が送り込んだデボンそっくりに整形を施したエリオット(声:仁内建之)を本物と信じ、実兄ガースと同じ顔であるマイケルに対しては嫌っている態度を見せ、ことあるごとに衝突していたが、辞表を提出し自らの人生を賭けてまで、セルニウム強奪を企む組織の存在とデボンが偽者であることを警告するマイケルの決意に心を動かされる。 マイケルの警告を聞き入れ目の前のデボンが偽者であるエリオットであったと気付いたため、一味に捕まり危うく爆弾で本物のデボン諸共殺されそうになるが、すんでのところで復活したナイト2000で駆けつけたマイケルに救われる。 これをきっかけとして、今まで自分のしてきたことが大きな間違いであったことに気付き改心し、「自分の知らない事に干渉しない忍耐力」と「マイケルと自分の姓が同じ『ナイト』である事を誇りに思う事」の二つを学んだと語り、マイケルと抱擁し和解する。
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