スイートピーの花言葉
スイートピーの花言葉の由来
スイートピーの花言葉の由来には、いくつかの説がある。#スイートピーの見た目にちなむ説
「蝶のように飛翔する」という花言葉は、スイートピーの花びらが風で揺れる様がまるで蝶が飛んでいるように見えるというのが由来とされている。蝶はさなぎから美しい蝶となり飛び立っていく生き物で、ポジティブなイメージがある。そのため、スイートピーに付けられた「門出」や「別離」といった一見ネガティブに思われる花言葉も、ポジティブな意味となっているのだ。また、「別離」という花言葉は、蝶のように舞い上がって散っていく花びらの様子から付けられたという説もある。花びらが散る様子は美しく、悲しい別れというよりも前向きな別れをイメージさせるため「別離」という花言葉もポジティブな意味になる。
#イギリスのアレクサンドラ王妃の話から付けられた説
「わたしを忘れないで」という花言葉は、イギリスのエドワード7世の妃であるアレクサンドラ王妃にまつわる話から付けられたという説がある。アレクサンドラ王妃は明るい上に優しく、誰からも愛されるような女性だったが、夫のエドワード7世は彼女に無関心だった。さらにエドワード7世は浮気を繰り返すような状態で、王妃は深く傷付いていた。それは子どもたちに父のようにはなってはならないと、何度も言い聞かせるほどだった。
そこで彼女は、寝室や食卓など宮殿のあらゆる場所に大好きなスイートピーを飾ったのだ。その理由は、美しい姿で甘く優しい香りを放つスイートピーで傷付いた自身を癒すためだけではない。エドワード7世に自分の存在を忘れないで欲しいという願いを、香りや見た目で存在感を放つスイートピーを通して伝えたいという思いもあったのだ。このことからスイートピーには、「わたしを忘れないで」という花言葉が付けられたと言われている。
#スイートピーの開花時期から付けられた説
スイートピーの開花時期は3月から6月頃だ。また、花屋などに多く出回るのも3月から4月頃であり、どちらも卒業シーズンや入学シーズンと重なる。そのため「門出」や「別離」、「優しい思い出」などの別れや旅立ちに関する花言葉が付いたという説がある。
#スイートピーの生態から付けられた説
スイートピーはマメ科のつる性植物であり、実は支柱があれば3~4メートルほどまで伸びる。このように上へ上へと伸びるスイートピーの生態が、これからの活躍を願う新たな旅立ちや人生の節目の際に適しているとされ、「門出」や「別離」などの花言葉が付けられたという説もある。
#スイートピーの色合いから付けられた説
スイートピーにはピンク色や白色、黄色、紫色、オレンジ色、赤色などがあるが、どれもパステル調の優しい色合いだ。そこから「優しい思い出」という花言葉が付けられたという説がある。また、白のスイートピーの「ほのかな喜び」という花言葉も、スイートピーの淡い色合いが由来と言われている。
スイートピーの英語の花言葉
スイートピーの英語の花言葉は、「departure(門出)」「good-bye(別れの言葉)」「delicate pleasure(ほのかな喜び)」「tender memory(優しい思い出)」「blissful pleasure(至福の喜び)」などだ。スイートピーは元々、イタリアのシチリア島の固有種であったが、人気が出たのはイギリスだった。そのため英語の花言葉が世界的に浸透しており、日本の花言葉と英語の花言葉の意味もほとんど同じである。「delicate pleasure(ほのかな喜び)」や「tender memory(優しい思い出)」「blissful pleasure(至福の喜び)」といった花言葉は、可憐な花の姿や甘く優しい香りから付けられたと言われている。
スイートピーの色別の花言葉の解説
スイートピーはピンク、白、黄色、紫にそれぞれ特有の花言葉がある。なお、他にも赤やオレンジなどのスイートピーもあるが、上記4色以外の色には特有の花言葉は付いていない。#ピンク色のスイートピーの花言葉
ピンクのスイートピーの花言葉には、「優美」「繊細」「恋(愛)の愉しみ」がある。「優美」という花言葉の由来は、スイートピーの花の形が妖精が優雅に舞っているように見えるからだと言われている。ピンクという色が可憐で可愛らしいことをイメージさせるため、「繊細」という花言葉が付けられたという説もある。
ただし、この場合の繊細という言葉にはネガティブな意味はなく、「清らかな心」といったような意味がある。ピンク色のスイートピーは、特に女性へ贈るのに適しているだろう。また、「恋(愛)の愉しみ」という花言葉は、ピンクが恋愛をイメージさせる色であるため付けられたと言われている。プロポーズの際に贈るのも最適だ。
#白色のスイートピーの花言葉
白のスイートピーには「ほのかな喜び」という花言葉がある。白は清楚なイメージがあり、ウェディングドレスにもよく使われている色だ。そのため、白のスイートピーは、これから結婚を控えている花嫁の喜びを連想させる。そこから「ほのかな喜び」という花言葉が付いたと言われている。白のスイートピーはウェディングブーケに使われることが多く、愛の告白の際に贈るのにも最適だ。特にピンクのスイートピーと合わせて贈る場合が多い。
#黄色のスイートピーの花言葉
黄色のスイートピーには、「分別」や「判断力」といった花言葉がある。これは、黄色という色に「知識」や「知性」といった意味があることに由来している。特に黄色のスイートピーを贈るのに適しているのは、これから勉学に励む人の門出の際だろう。
#紫色のスイートピーの花言葉
紫のスイートピーには、「永遠の喜び」という花言葉があるのだ。紫という色には上品や高貴といった意味があり、特別感をイメージさせる。そこから「永遠の喜び」という花言葉が付けられたという説もある。上司や先輩など目上の方に贈るならば、紫のスイートピーが最適だ。
スイートピーの本数別の花言葉の解説
スイートピーには本数別の花言葉は特にない。ただしスイートピーに限らず、どの花の場合も花束には本数別に異なる意味がある。特にスイートピーをプロポーズの際に贈る場合は、「不安な愛」という意味の16本と、「絶望の愛」という意味の17本の花束は避けた方が無難だ。スイートピーの怖い花言葉
スイートピーは別れの季節に多く出回る花であるため、「永遠の別れ」という花言葉もある。これは遠く離れていく友人への言葉と捉えるのが一般的だが、死別と捉えることもできるため、怖い花言葉と言われている。しかし、別れの悲しみを甘く優しい香りをした可愛らしいスイートピーで癒すと考えれば、そこまで怖い花言葉ではないだろう。また、日本だけでなく海外にも目を向けてみると、フランスにスイートピーに関する怖い花言葉とも考えられるものが確認できる。「fausse modestie(偽りの謙虚さ)」「Je ne vous crois pas(私はあなたを信じていない)」「confusion(混乱)」などだ。実はスイートピーの種には毒があり、さらに甘い香りが誘惑をイメージさせる。そのため、フランスではスイートピーは「傲慢さ」や「偽り」を象徴する花とも言われており、怖い花言葉も付けられているというわけだ。他にもスイートピーの属名「Lathyrus(ラティルス)」が、ラテン語で「刺激的」「情熱的」という意味であることが由来で、怖い花言葉が付いたという説もある。それは「刺激的」「情熱的」という言葉が、相手を振り回してしまうほどの愛情表現の表れだと考えられるからだ。
※ 花言葉の内容は諸説あります。
- スイートピーの花言葉のページへのリンク