ジャンボーグ9
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/16 18:43 UTC 版)
ナオキが茂子から借金して買った軽自動車ホンダ・Z(「ジャンカーZ」、通称「ジャンカー」)をエメラルド星人が用意した「3つの命」のひとつを与えて誕生したジャンボーグ2号。ナオキの「ジャン・ファイト・ツー・ダッシュ!」の掛け声でジャンボーグ9に変身し、再びジャンカーに戻る際には「クイック・リターン」の掛け声で足元のペダルを踏み、ハンドルを引くことで瞬時に変身する。9登場後のナオキは、Aと9を相手に合わせて使い分けているが、最終決戦には9を用いている。 体の半分が銀色、半分がファイヤーオレンジというインパクトのある塗装(ジャンカーも同様)と、リベットの目立つ胸部装甲などが外見的な特徴。腕力・脚力と装甲はジャンボーグAを上回るため、Aでさえ手こずった敵怪獣にも対抗できる戦力となったが、変形の母体が乗用車であるために空を飛ぶことができないという致命的な弱点がある。その代わり、地上をマッハに近い速度で走ることが可能な機動力を持つ。 操縦方法も身体動作のトレースではなく、左目の奥にあるコクピットでの車の機能を活かしてハンドルと両足のペダルによる手動操作となっている。マニュアルシフトも生かされており、ギアチェンジを行うことによって9の前進速度なども変化する。なお、戦闘時にはエンジン音やブレーキ音に似た駆動音が生じる。 前述のとおり空は飛べないが、宇宙でも戦闘は可能なので、デモンゴーネとの最終決戦においてジャンボーグAが出撃できなくなった際には、ナオキの機転でPATの月観測用ロケットをジャックして月面へ飛んだ。 第47話ではデモンゴーネによって作動不能にされたうえ、ナオキがAに乗り換えた後に念力で操られてしまったが、動きを止められた後にエメラルド星人が搭乗し、初めてAと共闘している。なお、エメラルド星人の操縦シーンはない。 デザイン・造形 デザインは美術スタッフの大澤哲三によるもの。左右非対称のデザインやウルトラマン系の目などには、米谷佳晃の提案も取り入れられている。主に小学生の視聴者を対象に、デザインを公募するというキャンペーン企画が行われた。 ジャンカーの仕様は登場初期と後期で一部異なっており、途中からフォグランプやオーバーフェンダー、アルミホイールを装着している。 必殺技・武器 ブーメランカッター 頭部に装着されているクロスカッターを敵に投げつける必殺技。敵の周囲を飛行して敵を爆破するタイプと、切断するタイプの2種類がある。また、ミラクルフラッシャーを吸収できる能力も持つ。劇中では「ブーメランカット」と呼称され、それに準じた表記をしている書籍もある。 ゴールデンレザー ジャンボーグAの使う金色の破壊光線と同様のものだが、9は両目から放つ。ジャンボーグAを倒した強敵ジャンキラーを倒した。アルマジゴンやマッドゴーネなどにも使用しているが、この技で葬ったのはジャンキラーだけである。 ハンディングフラッシャー 両手を前方へ突き出して放つ2色の破壊光線。アルマジゴンやマッドゴーネにダメージを与えたほか、デスムーンやスケルトンを倒した。 ミラクルフラッシャー ハンディングフラッシャーの強化光線。両手を腰に当ててから前方へ突き出して放つ破壊光線。数回使用されたが、決め技になった相手はない。第31話ではブーメランカッターにこれを当てて強化する戦法で、アルマジゴンを倒した。 スワニービーム 口から放つ速射光弾。繋ぎ技として使用する。第31話では「ミラクルフラッシャー」と呼ばれていた。 ダイナマイトパワー エネルギーを全身にまとい、敵に体当たりする最強技。大量のエネルギーを消費することから、エネルギーを消耗した時には使えない。キラーβとジャンキラージュニアを倒した。第33話でもサタンゴーネに対して使用されたが、決まる直前に逃げられた。 クロスパワー 両手を交差させてから大きく広げ、バックルから光線を放つ。ババラスを白骨化させた。 エネルギー光線 両目から照射するエネルギーを変換させた光線。第43話でジャンボーグAへのエネルギー補給に使用された。 必殺ナインレザー バックルから放射する物質分解光線。ミラーコングを倒したほか、デモンゴーネを撤退させた。 クロスショット ミラーマンのシルバークロスと同じ構えで放つ、巨大なブーメラン状連続光弾。最終話だけの使用だが、テーマソングにも歌われている。太陽光エネルギー照射装置を破壊し、起死回生の一撃となった。 ジャンバリヤー 巨大な光のバリヤーを体の前面に発生させて敵の攻撃を防ぐ。キラーβの高熱火炎攻撃を防いだ。 修理機能 ジャンボーグAの故障箇所に触れることで手から光線を放射して修理する能力。ダブルキラーに倒されたジャンボーグAを修理した。また、同時にエネルギーの補充も行うことができる。 テレポート光線 目から放つ光線で操縦席にいるナオキをジャンボーグAの操縦席に転送する。第30話で使用。 復元光線 サタンゴーネによって怪獣人形にされた子供たちを元に戻した光線。第44話では、ミラーコングの鏡に閉じ込められた立花親子を救出した。 ジャンキック 強烈なキック。ジャンキラーをかなりの高さまで蹴り上げた。にせジャンボーグAとの戦闘時には下に蹴っていた。 マシンガンキック 空中静止して、足を発光させて連続蹴りを食らわす。マッドゴーネに使用したが、あまり効果がなかった。
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