サード・アルバムと活動に関する噂
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「グラスジョー (バンド)」の記事における「サード・アルバムと活動に関する噂」の解説
グラスジョーの3rdアルバムについては、2002年にまでさかのぼる最後のアルバムのリリースに鑑みるだけでなく、その現状やリリース遅延に関しての情報が欠落していることから、予想はかなり難しくなっている。2006年7月のパルンボのインタビューによると、既に彼らは次のアルバムに向けてアイディアをいくつか出し合い、レコーディングも進めており、2007年にはリリースできればよいと述べている。この時、パルンボはアルバムは一つのテーマに沿って製作されるかもしれないことを示唆している。2007年11月、近年では初めてのインタビューを受けたグラスジョーは、「11曲の楽曲があり、7曲は出来上がっており、4~6曲はもう少し詰める必要がある」ことを明かしている。ケラング!のインタビューでは、パルンボは「今年の暮れか2009年早々にはリリースされるだろう。・・・出来れば。」と述べている。詳細が判明したのは2008年の5月で、アルバムは「ボーカル録り待ち」であること、「あと数ヶ月で完成すること」が明かされた。同時期のインタビューで、ベックはこう述べている。「たった今アルバムが完成して、俺は幸せだよ。これがクソの積み重ねじゃなければ、俺たちはそれを早くライヴで演奏したくなるはずさ。まだその正確な日時や計画は決まっていないけどね。」2008年6月のGlassjaw.netによって伝えられたベックのインタビューで、彼はこう述べた。「俺の個人的な範囲で言えることは、今年の終わりにはリリースされるということだ。」 アルバムは従前の作品のようなロス・ロビンソンによるプロデュースではなく、ベックが彼の友人であるジョナサン・フロレンスと共に共同プロデュースするという形をとっている。ジョナサンはアルバムのエンジニアも担当している。12曲のドラム、ベース、ギターは既に録り終えているが、パルンボのボーカルだけがまだ終わっていないという状況である。「(You Think You're) John Fucking Lennon」「Jesus Glue」「Star Above My Bed(ドン・フューリーバージョンではない『キス・キス・バン・バン』収録版)の再録」「Natural Born Farmer」の、ボーカル録りが終わっている曲に関しては既にライヴでも次作収録を予告して演奏されているが、かつて同様に『ウォーシップ・アンド・トリビュート』に収録されると予告されていた「Convectuoso」と「Midwestern Stylings」は収録されていないという実例がある。5番目の未だ名前の付いていない楽曲のボーカルがフリースタイルという形でレコーディングされたようだが、恐らく残りの曲に関してはまだ歌詞が完成していないのであろうと推測される。アルバムはセルフタイトルになるらしいと噂されており、ベックはデジタルリリースの可能性を示唆した。また、彼は自主発売するだろうと発言していたが、前作のようにワーナーからリリースされるようである。 ファンは、パルンボがヘッド・オートマティカの3rdアルバムやハウス・オブ・ブロウズのデビューEPなど、様々なプロジェクトに携わっている為、アルバムは2010年までは発売されないだろうと推測している。パルンボの健康問題という点でも、彼が回復するのには更に時間がかかるであろうと予測されている。もしアルバムがリリースされれば、それは1995年以来初のグラスジョーがトッド・ウェインストックを欠いた状態で作品をリリースするということである。 2008年10月14日、ベーシストのマニュエル・カーレロはGlassjaw.netに以下のように書き込んだ。「俺は部屋を綺麗にしなさいと言われた子供のような気分で、けど部屋は依然として汚いまま。そして子供が部屋の外を覗こうとするといつも、もう掃除は終わったのかとすぐに訊かれるんだ。(その時俺は既に部屋の一部を掃除し終えてる。)俺は皆に答えたいんだけど、ほとんど分からないんだ。つまり、ここで、率直になろう。俺はベースを弾いてる。俺は自分のやるべきことについて何の迷いもない。俺はバンドがこれから何をするのか全く知らない。ただ、レコーディングが終わったということだけは確かだ。俺は皆にいつツアーに出るのかということを報告できるのを楽しみにしてる。惜しむらくは、俺がそれを知らないということだ。それを誰が知っているのか、ということもね。」 2008年10月23日、サイレント・マジョリティのトミー・コリガンがレコーディングが終わったアルバムの数曲を聴いた感想を明かした。「スパニッシュっぽいラテンの雰囲気を持った曲という印象で、(中略)それらは(中略)ヘヴィなグルーヴとオリエンタルな響きを有していた。」2008年10月29日のインタビューでベックはそれを肯定しており、ボーカル録りが終わっている5曲に関してはアルバムの残りの曲とは違った響きが有り、それらによって作品は二面性を持つことになるだろうと述べている。(実は、その5曲のうち4曲は2003年の初期より演奏されており、作曲はそれ以前であると思われる。) 2008年11月22日、バンドは「(You Think You're) John Fucking Lennon」のドラムイントロを「2022年」にリリースされる予定の『Don't Ask Me』というアルバムに収録される「It's A Fucking Intro You Asshole」という曲だとしてマイスペースに公開した。それはリリースが延期され続けているアルバムのふざけた煽り文句だと見做され、ファンの怒りや不満を激化させた。2008年11月28日、バンドは彼らのウェブサイト上で「(You Think You're) John Fucking Lennon」のフルバージョンを公開した。彼らは全てのサイトのリンクと素材を削除してバンドのクローシングサイトにリンクされたグラスジョーの旗を背景として置き換え、長い間公開されていたドラムのループトラックを彼らの新曲に変更した。 2009年5月、パルンボは彼のツイッター上で新曲のボーカルのデモをレコーディングしており、ファンは「かなり早く」新曲を聴けるだろうと発言した。後の6月14日の投稿では、「今、俺とベックは完成したばかりのEPをベックの車の中で聴いてる」と発言するも、これはそのEPがフルアルバムへと続くものなのか、それとも当面の最終的なリリースになるのか定かではないものだった。しかしこれについては6月23日にパルンボがツイッター上でsnatcher2047の質問「あなたの発言を見ました。そのEPの後にはフルアルバムが続いて出るのですか?」に「もちろんさ。」と答えたことで明らかになった。 7月20日、パルンボは数ヶ月のうちにEP、そしてフルアルバムがリリースされるだろうと発言した。彼の発言を引用すると、「EPは5曲か6曲入りで、フルアルバムとは少し趣が異なっているだろう。新たなグラスジョーの楽曲は以前よりも遥かに攻撃的なものだよ。これこそが俺とベックが長い間取り組み続けてきたものさ。俺がかつて思っていたものの更に上を行く凶暴性があるぜ。」とのことである。 2009年の秋、バンドはブランド・ニューのツアーに帯同した。その後間もなく、パルンボ、ベック、マニュエルはGlassjaw.netのビデオインタビューに応じ、長期に亘ってバンドが作品のリリースから遠ざかっていることについて「21歳の時に我々が下した決断」によるものだと発言し、暗にロードランナーかワーナーのどちらかとの法的な契約による可能性を示唆した。 2009年の12月、マニュエル・カーレロとドゥリジャー・ラングはグラスジョーの活動に専念する為、セイヴズ・ザ・デイを脱退した。これは彼らが一時的な雇われメンバーでなく、正式なメンバーに昇格したということである。 2010年1月、イギリスをツアーしていたバンドは新曲「All Good Junkies Go To Heaven」を披露した。このタイトルは数ヶ月前にパルンボがツイッターを通して付けたものである。この曲は約4年振りに発表した新曲である(「(You Think You're) John Fucking Lennon」と「Jesus Glue」は2006年に初披露されている。)。これに加えて、バンドはかつてライヴでは殆ど演奏されてこなかった「エル・マーク」と「Convectuoso」という人気B面曲をセットリストに加え始めた。
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