サルタ (イエメン料理)とは? わかりやすく解説

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サルタ (イエメン料理)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/28 04:20 UTC 版)

サルタ

サルタ (Saltah, アラビア語: سلتة‎) とは、アラビア半島南西部のイエメンの料理である。

概要

イエメンの首都サナアを中心に食べられている、大変人気のある料理である。外見はシチュー鍋料理に似ている。

作り方

  • マメ科の香辛料・ヘルバ(英語フェヌグリーク)の種子を水に漬け、ペースト状にする。
  • 骨付きの羊肉牛肉を煮出し、具のないスープ「マラク」を作る。
  • インディカ米を差し水をしつつ煮込み、塩や脂を加えて柔らかい飯を炊く。この飯を「ルッズ」という。
  • トマトニンニク、塩、香辛料をミキサーにかけ、トマトペースト「サハーウィク」を作る。

これら具材が揃ったところで、マクラー(石鍋)を熱する。

充分に熱された石鍋にスープを少量注ぎ、鶏卵を割り入れてかき混ぜる。そこに飯、トマトペースト、肉を次々と入れ、最後にヘルバのペーストをかけて出来上がり。

薄焼きパンの一種・マルージュを使って、熱々のサルタを手食する。

社会背景

かつてイエメンは、オスマン帝国の支配を受けていた。サルタは、その時期に導入された料理だとされる。

熱した石鍋を使うサルタは専門店で供される場合が多い。

しかしイエメンでは食事は家庭で摂るものとされており、さらに女性の外食は憚られる行為である。そのため、サルタ屋に出入りする者は独身男性か、食事の用意ができない男性に限られる。

なお、石鍋はイエメンの家庭ならば大抵備えられている。そのため女性は家庭料理としてサルタを味わうことができる。

参考文献

  • 『世界の食文化 アラブ』農文協 2007年

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