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グアバ【guava】

読み方:ぐあば

フトモモ科小高木。分枝多く卵形で、煎じたものをグアバ茶として飲む。果実球形または卵球形香りがあり、食用熱帯アメリカ原産ばんじろう。ばんざくろ。

グアバの画像
「グアバ」に似た言葉

グアバ

(グァヴァ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/13 10:20 UTC 版)

グアバ
グアバの果実とその断面
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 core eudicots
階級なし : バラ上群 superrosids
階級なし : バラ類 rosids
階級なし : rosid II / Malvidae
: フトモモ目 Myrtales
: フトモモ科 Myrtaceae
: バンジロウ属 Psidium
: バンジロウ P. guajava
学名
Psidium guajava L.
和名
バンジロウ
グアバ (common, raw)
100 gあたりの栄養価
エネルギー 285 kJ (68 kcal)
14.32 g
糖類 8.92 g
食物繊維 5.4 g
0.95 g
飽和脂肪酸 0.272 g
一価不飽和 0.087 g
多価不飽和 0.401 g
2.55 g
ビタミン
ビタミンA相当量
(4%)
31 µg
(3%)
374 µg
0 µg
チアミン (B1)
(6%)
0.067 mg
リボフラビン (B2)
(3%)
0.04 mg
ナイアシン (B3)
(7%)
1.084 mg
パントテン酸 (B5)
(9%)
0.451 mg
ビタミンB6
(8%)
0.11 mg
葉酸 (B9)
(12%)
49 µg
ビタミンB12
(0%)
0 µg
コリン
(2%)
7.6 mg
ビタミンC
(275%)
228.3 mg
ビタミンD
(0%)
0 IU
ビタミンE
(5%)
0.73 mg
ビタミンK
(2%)
2.6 µg
ミネラル
ナトリウム
(0%)
2 mg
カリウム
(9%)
417 mg
カルシウム
(2%)
18 mg
マグネシウム
(6%)
22 mg
リン
(6%)
40 mg
鉄分
(2%)
0.26 mg
亜鉛
(2%)
0.23 mg
マンガン
(7%)
0.15 mg
セレン
(1%)
0.6 µg
他の成分
水分 80.8 g
リコペン 5204 μg
%はアメリカ合衆国における
成人栄養摂取目標 (RDIの割合。
出典: USDA栄養データベース(英語)

グアバグァバグヮバ潘石榴ハンシリュウグアヴァとも。英語: guavaスペイン語: guayabaポルトガル語: goiaba学名: Psidium guajava L.)は、フトモモ科に属する熱帯性の低木。または、これと同じバンジロウ属(Psidium)の約100種の植物の総称。グアバはカール・フォン・リンネの『植物の種』(1753年) で記載された植物の一つである[1]

植物学上の特徴と分布

カリブ海沿岸、中央アメリカ南アメリカ北部、東南アジアなどに自生する。和名蕃石榴バンジロウまたはバンザクロ、バンセキリュウ)。琉球語ではバンシルー(沖縄本島)バンシロウ(奄美)、バンチキロー(宮古島)、バンチュル(八重山諸島)などと呼ばれ、また台湾では芭楽(台湾語: 菝仔 pa̍t-á パラー、繁体字: 芭樂簡体字: 芭乐中国語拼音: bā lè パーロー注音: ㄅㄚ ㄌㄜˋ)と呼ばれる。

は楕円から卵型で、長さは5-15センチメートル程度。対生で枝分かれしない。は白く、5枚の花弁と多数のおしべを持つ。

果実は食用とされる。形は球か洋ナシ型で、直径3-10センチメートルほど。皮は薄くてきめが細かく、色は薄い緑色から黄色、成熟期には品種によってピンクや赤になる。強い特徴的な香りをもち、白から橙色の果肉の間には、小さく固い種子がたくさんあり、種子を多く摂取すると腹をくだす。ビタミンABCが豊富。

葉に含まれるポリフェノールは、α-マルターゼによるデンプンの分解を抑制し、糖の吸収をおだやかにし、血糖上昇を抑制する作用があり[2]健康茶(グアバ茶)に使われる。特定保健用食品の許可がある製品も存在する。

グアバは熱帯の国々で食用として栽培されており、ストロベリー、コスタ・リカ、アップル、ギニア、カットリー、マウンテンなどの品種がある。果実はカットしてそのまま食用とするか、デザートなどに使われる。台湾では、生のグアバに食塩、唐辛子粉、またはプルーンの粉末や乾燥梅干しの粉末に甘味料、塩などを混ぜた「酸梅粉」をつけて食べる。茹でたグアバはキャンディージャムゼリーネクターなど、幅広く使用される。

グアバはに弱い。ハワイなど一部の熱帯地域では、ある種のグアバが雑草のようにはびこっている。また、グアバは熱帯の植物には珍しく、室内で育成すれば温帯地域でも食べられる大きさの果実を収穫できるため、園芸の対象としても興味をもたれている。日本においては沖縄県奄美群島で民家の庭木としてよく見られる。

近縁種のキバンジロウ(テリハバンジロウ)もグアバと呼ばれ同様に利用されている。

侵略的外来種として

グアバはランタナと並んでハワイ諸島ガラパゴス諸島において侵略的外来種として猛威を振るっている[3]

関連項目

脚注

  1. ^ Linnaeus, Carolus (1753) (ラテン語). Species Plantarum. Holmia[Stockholm]: Laurentius Salvius. p. 470. https://www.biodiversitylibrary.org/page/358489 
  2. ^ グァバ葉抽出茶の糖類分解酵素活性阻害ならびに消化管輸送およびグルコース吸収抑制による血糖値上昇抑制作用、山内有信ほか、栄養学雑誌 Vol.66 (2008) No.1
  3. ^ Cox, George W. (1999). Alien Species in North America and Hawaii: Impacts on natural Ecosystems. Washington, D.C. / Covelo, California: Island Press. pp. 177f. NCID BA47765515. https://www.google.co.jp/books/edition/Alien_Species_in_North_America_and_Hawai/3JxX8-Bva3oC?hl=ja&gbpv=1&dq=guava+Hawaii+invasive&pg=PA178&printsec=frontcover 

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