カーティス・L・ブラウンJr.
名前::カーティス・L・ブラウンJr.(Curtis L.Brown Jr.)
性別:男
国名:アメリカ
生年月日:1956年3月11日(ノースカロライナ州エリザベスタウン)
所属機関:アメリカ航空宇宙局(NASA)
飛行実績:スペースシャトル計画(STS-47/エンデバー号)(STS-66/アトランティス号)(STS-77/エンデバー号)(STS-85/ディスカバリー号)(STS-95/ディスカバリー号)(STS-103/ディスカバリー号)
ブラウンは、すでに6回の飛行経験を持つ、NASAでも指折りのベテラン宇宙飛行士です。ブラウンは高校卒業後、アメリカ空軍アカデミーの電気工学部科学科に学びました。大学卒業後はパイロットとしての経験を積み、1982年には空軍の戦闘兵器訓練所のインストラクターなどを務めたあと、1987年6月にNASAに選ばれ、1年後に宇宙飛行士となっています。NASAではシャトルのミッションシュミレーターの機能アップなどに関わったり、飛行データファイルの開発などに携わりました。現在は、シャトルクルーのオペレーション部門の副長を務めています。プライベートでは、彼はクラシックカーの修理やスキューバ・ダイビングなどを趣味にしています。
1.同じロケット、衛星に乗った宇宙飛行士はいるの?
STS-47(エンデバー号、1992年9月12日打ち上げ)では、ナンシー・ヤン・デービス、ジェローム・J・アプト、ロバート・リー・ギブスン、モエ・C・ジェミソン、マーク・C・リー(デイビスの現在の夫)、また日本の毛利衛さんと同乗しました。
STS-66(アトランティス号、1994年11月3日打ち上げ)では、ドナルド・R・マクモナグル、エレン・オコーア、ジョセフ・R・タナー、スコット・E・パラジンスキー、ジャン-フランセス・クレアボイと同乗しました。
STS-77(エンデバー号、1996年5月19日打ち上げ)では、ジョン・H・カスパー、アンドリュー・S・W・トーマス、ダニエル・W・バーシュ、マリオ・ルンコ Jr.、マーク・ガーニュと同乗しました。
STS-85(ディスカバリー号、1997年8月7日打ち上げ)では、ケント・V・ロミンガー、ロバート・L・キュアビーム、ステファン・K・ロビンソン、ビャーニ・V・トリゴベソン、ナンシー・ヤン・デービスと同乗しました。
STS-95(ディスカバリー号、1998年10月29日打ち上げ)では、スティーブン・W・リンゼイ、スコット・E・パラジンスキー、スティファン・K・ロビンソン、ペドロ・デュークの他、日本から向井千秋さんが、またかつてマーキュリー計画で宇宙を飛んだ77歳のアメリカ上院議員ジョン・H・グレン氏が乗り込みました。
STS-103(ディスカバリー号、1999年12月19日打ち上げ)では、スコット・ケリー、スティーブン・スミス、マイケル・フォアーレ、ジョン・グランスフェルド、クロード・ニコリエール、ジャン-フランセス・クレアボイと同乗しました。
2.宇宙でどのようなことをおこない、どんなことに成功しているの?
STS-47(エンデバー号)はちょうど50回目のシャトル飛行で、「スペースラブ-J」と名付けられた日米の共同プロジェクトが行われました。スペースラブ-Jでは、アマチュア無線とシャトルの交信など大小43の実験が行われました。ブラウンはパイロットとして、シャトルに搭乗しています。
STS-66(アトランティス号)では、「アトラス3(ATLAS-3)」と名付けられた一連の実験が行われました。アトラス3は、太陽の11年周期と、地球のエネルギーバランスや大気層の変化がどのように関連するかを調べるプロジェクトです。ブラウンはパイロットとして搭乗しました。
STS-77(エンデバー号)では、赤外線探査衛星スパルタンの放出と回収を行った他、12の新素材の合成実験や、流体力学やバイオテクノロジーの実験などを行いました。ブラウンはパイロットとして搭乗しました。
STS-85(ディスカバリー号)では、CRISTA-SPAS衛星の放出や、日本製のロボットアームの実演操作テスト、地球大気の変化の研究、その他に将来の国際宇宙ステーション建設に向けて各種技術のテストなどが行われました。ブラウンは船長(コマンダー)として任務を遂行しました。
STS-95(ディスカバリー号)では、太陽観測衛星スパルタンの放出や、ハッブル宇宙望遠鏡の軌道巡航システムのテスト、また宇宙飛行と人間の老化のしくみに関する実験などが行われました。ブラウンは船長(コマンダー)として任務を遂行しました。
STS-103(ディスカバリー号)では、船外活動によるハッブル宇宙望遠鏡の修理が行われました。ブラウンは船長(コマンダー)として任務を遂行しました。
3.どれくらいの時間、宇宙を飛んでいるの?
STS-47(エンデバー号、1992年9月12日打ち上げ)では7日と22時間30分、STS-66(アトランティス号、1994年11月3日打ち上げ)では10日と22時間34分、STS-77(エンデバー号、1996年5月19日打ち上げ)では10日と39分、STS-85(ディスカバリー号、1997年8月7日打ち上げ)では11日と20時間27分、STS-95(ディスカバリー号、1998年10月29日打上げ)では8日と21時間44分、STS-103(ディスカバリー号、1999年12月19日打ち上げ)では7日間と23時間11分、宇宙に滞在しています。
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