オーディオ技術
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/14 14:54 UTC 版)
「日本の発明・発見の一覧」の記事における「オーディオ技術」の解説
商業用デジタル録音 商業用デジタル録音は、1960年代に日本でNHKと日本コロムビア(通称デノン)によって開拓された。最初の商業用デジタル録音は1971年に発売された。 フェイザーエフェクター 1968年、オーディオ・エンジニアの三枝文夫が設計した新映電気のUni-Vibe(英語版)エフェクターは、位相シフトとコーラス・エフェクトを搭載し、すぐにジミ・ヘンドリックスやロビン・トロワーなどのギタリストに愛用されるようになった。 ダイレクトドライブターンテーブル 大阪に本拠地を置く松下(現パナソニック)のエンジニア、小幡修一が発明した。松下電器が影響力のあるターンテーブル(英語版)「Technics」シリーズの第一弾として「SP-10」として1969年に発売した。1971年に発売されたTechnics SL-1100は初期のヒップホップDJにターンテーブルとして採用され、SL-1200は現在でもダンスやヒップホップDJに広く使われている。 カラオケ カラオケという名称(空のオーケストラの意味)を誰が最初に思いついたのかについては、様々な論争がある。1つの主張は、1971年に神戸で日本人ミュージシャンの井上大佑がカラオケスタイルの機械を発明したというものである。 デジタルオーディオテープレコーダー 1971年、中島平太郎はNHKの技術研究所長を辞してソニーに入社した。その4年前に中島はNHKで音のデジタル化に着手し、2年以内で初のデジタルオーディオテープレコーダーを開発していた。 垂直磁気記録方式 垂直磁気記録方式は19世紀後半にデンマークの科学者バルデマール・プールセンによって初めて実証されたが、彼は音が磁気的に記録できることを初めて証明した人物でもある。1976年に岩崎俊一博士(現・東北工業大学学長)が垂直磁気記録方式の密度の明らかな優位性を検証するまでは、垂直磁気記録方式の進歩はあまりなかった。1978年には、藤原博士が東芝で熱心な研究開発プログラムを始め、最終的には垂直磁気記録に最適化されたフロッピーディスクメディアを完成させ、この技術を使った最初の市販磁気記憶装置が誕生した。 完全にプログラム可能なドラムマシン 1980年にローランドによって導入され808としても知られているローランド・TR-808は、初めての完全にプログラミング可能なドラムマシンだった。これは、ブレイクやロール機能を備え、最初から最後までパーカッション・トラック全体をプログラムする最初のドラム・マシンだった。梯郁太郎によって作成された808は、1980年代以降、ヒップホップ・ミュージックやエレクトロニック・ダンス・ミュージックの基礎となっており、ポピュラー音楽の中で最も影響力のある発明の一つとなっている。 母音子音合成 1980年代初頭の初期のカシオトーンの鍵盤で初めて採用されたハイブリッド・デジタル・アナログ・シンセシスの一種。 CDプレーヤー ソニーは1982年に世界初のCDプレーヤー「CDP-101」を発売したが、これはコンパクトディスク用のスライドアウトトレイ設計を採用したものである。 ポータブルCDプレーヤー 1984年に発売されたソニーのウォークマンは、最初のポータブルCDプレーヤーであった。 物理モデル音源 最初に市販された物理モデル音源シンセサイザーは、1994年にヤマハのVL-1であった。
※この「オーディオ技術」の解説は、「日本の発明・発見の一覧」の解説の一部です。
「オーディオ技術」を含む「日本の発明・発見の一覧」の記事については、「日本の発明・発見の一覧」の概要を参照ください。
- オーディオ技術のページへのリンク