「襲撃事件」と「腕折り事件」とは? わかりやすく解説

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「襲撃事件」と「腕折り事件」

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/02 22:18 UTC 版)

タイガー・ジェット・シン」の記事における「「襲撃事件」と「腕折り事件」」の解説

1973年11月5日タイガー・ジェット・シン2度目来日中にビル・ホワイト外国人レスラー数名組み倍賞美津子当時猪木夫人)と買い物中だったアントニオ猪木新宿伊勢丹前で襲撃猪木ガードレールタクシーボンネット頭からぶつけられ負傷流血した。平日夕刻大勢帰宅客で賑わっていた最中での出来事であり、一般目撃者から警察にも通報された。 新日本プロレス対す四谷警察署の対応は、「本当喧嘩であれば猪木シン傷害罪告発し被害届出せ。やらせであれば道路交通法違反道路無許可使用)で新日本プロレス処分する」という厳しいものだった。これに対し新日本プロレスは、「やらせではない。シン契約選手なので傷害罪告発することは出来ないが、騒ぎ起こしたことは申し訳なくお詫びなら幾らでもする」と始末書提出し事件新日本プロレス対する厳重注意収まった。 この事件プロレスファンから広く一般まで話題となり、シン本当に狂っているのではないか後述)という印象強く与えた以後猪木リング上で制裁を加える公言し猪木シン試合は「因縁闘い」として世間注目を集めることとなった事件直後1973年11月16日札幌中島スポーツセンター超満員中猪木と二度目一騎討ち実現両者大流血の喧嘩ファイトとなったそれまで猪木ファイト正統派スタイル売りにしていたが、対シン戦で猪木見せた喧嘩ファイト猪木新たな魅力引き出しファン増加もたらした。またシンという絶対悪存在する限り日本人受けが良いとされる勧善懲悪世界を築くことができた。これら一連のシン効果により、新日本プロレスメジャー団体への階段昇る1974年6月NWF王者猪木当時)とのタイトルマッチ2連戦は、両者遺恨ピーク達した試合と後に語り継がれる同年6月20日東京蔵前国技館においてシンは、猪木顔面火炎攻撃仕掛けサーベル滅多打ちにした。猪木タイトルこそ反則勝ち防衛したものの、左目と頭部負傷した。その傷が完治しないまま6日後の6月26日大阪府立体育館での603本勝負は、1本目シン徹底した反則攻撃により猪木大流血。2本目猪木怒り頂点達しシン右腕狙い定めると鉄柱攻撃アームブリーカーなどで集中的に攻め続けた最後シン右腕骨折させ、ドクターストップの末猪木タイトル連続防衛し、ここに両者遺恨に一旦終止符打たれた。 双方攻防は、いずれも一歩間違えればレスラー生命関わる激しいものであったが、両者には互い共栄していくためには、超えてならない一線超えることも是とする暗黙の了解があったとされる当時猪木日本プロレス追放されたも同然の身で、ライバル団体全日本プロレス追いつき追い越したいという野望があり、シン新天地日本でトップヒールとして開花したいという、両者強烈なハングリー精神共感した上で前述遺恨試合2連戦展開された。特に第二戦大阪府立体育館においては猪木シン試合開始1、2時間前から会場超満員(8,900人)の観客溢れ入場出来なかった多くの熱心なファン係員押し問答となったり、ダフ屋では1,000円のチケットに5,000円の値がついたりと場外でも話題尽きなかった。また、試合を生で観戦した者は「会場全体が、これから殺し合いでも始まるのではないかという異様な熱気興奮包まれていた」と当時の様子回顧する後年新宿伊勢丹襲撃について各関係者は以下のような証言をしていたが、最後アントニオ猪木自身事実説明している。ミスター高橋猪木夫妻了解済みアングル作りであった」。 ビル・ホワイト「やらせと本物ケンカどっちも正解だ。当時新日本プロレス密告者がいて、プライベート猪木襲ってみてはとけしかけられたのは事実だ。ただし我々はある程度良識範囲内での襲撃想定していたのだが、途中からシン本気になってしまった。『オレシン)は世界一ヒールになるんだ』とあの日シン間違いなく理性失っていた」とシン予定外の暴挙騒動発展したことを明かしている。 アントニオ猪木は、これまでの見解として「会社誰かが俺のスケジュールシン教えてけしかけていた可能性はあると思う。あの頃新日本プロレス社員はみんな必死にいろんなことを考えていたから、俺に内緒そういうこと仕掛けるくらいのことはやりかねなかった。」とけむに巻いていたが、2006年日刊スポーツ取材で「話題作りのため猪木自身発案した演出であった事実説明している。

※この「「襲撃事件」と「腕折り事件」」の解説は、「タイガー・ジェット・シン」の解説の一部です。
「「襲撃事件」と「腕折り事件」」を含む「タイガー・ジェット・シン」の記事については、「タイガー・ジェット・シン」の概要を参照ください。

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