“はみだしっ子”
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 07:15 UTC 版)
本名として示しているのはクレーマー家に養子に入る以前の本名である。 グレアム本名はサーザ・グレアム・ダルトン。12月26日生まれ。Part.1の初登場時で7歳(8歳の誕生日の目前)、物語の最後であるPart.19では14歳。4人の中では一番年長で、4人の「キャプテン」(“キャプテン・グレアム”)。父親は有名ピアニストであり、幼少期から訓練を受けた彼もピアノの腕はいい。幼少期に犬を庇い父親に傷つけられ、右目を失明。以後、父親の死によって角膜移植を受けて視力を回復した後も前髪で右目を隠す髪形をとる。伯母の自殺を自分のせいと思い込んでトラウマになっており、また父親への殺意を幼い頃から抱いている。物事を論理的に捉え、考察する傾向がある。年上の女性に受けがいい。喪に服する意味を持つ黒い衣服を好み、加えて黒髪であるため、ペンギン(グレアムペンギン)でデフォルメされて表現されることがある。雪山事件の際、マックスを護りきれなかった自分を責め、また麻薬の影響で一時精神に異常をきたす。回復後は再び4人で行動するが、父の死後、伯父の勧めを受けてクレーマー家に養子に入る。マックスとリッチーの抗争に巻き込まれてリッチーに刺される。この件で裁判沙汰になるが、リッチーを陥れて勝訴する。雪山事件の清算のために自殺を図るが失敗。 アンジー本名はリフェール・ステア。3月22日生まれ。グレアムの3か月年下で初登場時には7歳で物語の最後であるPart.19では13歳。女優イブ・ホーンの私生児(ラブ・チャイルド)として生まれ、幼少期に小児麻痺を罹患し右足が動かなくなり、女優を目指す母親から棄てられたと悟って家を出た。物語冒頭では松葉杖をついていたが、本人の努力によって普通に歩けるようになる。料理上手であり、グレアムとは反対に物事を直感的に捉え想像力を豊かに膨らませる。「アンジー」とは母親が彼のことを「アンジュ(天使)」と呼んでいたものが訛ったもの。これは女性名であり、彼も髪を長く伸ばしフリルのついた服を好むため、よく女性に間違われた。ただ同年代の女性にはもてており、クレーマー家に養子に入った後は複数人のガールフレンドと付き合っている。髮の長さは物語とともに伸びており、Part.19ではロングヘア程度の長さになったが、伸びる途中ではカッパにデフォルメ表現されるなどされた。グレアムと共に雪山事件の真相を知る1人で、後始末をシドニーとアルフィーに頼んだ。雪山事件の後、精神に異常をきたしたグレアムに代わりばらばらになった4人を探し集める。クレーマー家に養子にいったのちは「バカ息子」を演じたが、やがてクレーマー家の息子の座に落ち着いた。以後はグレアムを案じていたが自分では彼を救えない無力さに悩み続けた。番外編にて、音痴であることを自覚させられている。 サーニン本名はマイケル・トーマス。9月17日生まれ。グレアムの3年年下で初登場時は5歳で、物語の最後であるPart.19では11歳。曽祖父はロシア人で「サーニン」は飼っていたインコに名づけたロシア風の名前。母親の死後、失声症になり地下室で幽閉されていたところをアンジーに助け出される。インコにより「サーニン」という名前を思い出し、アンジーに歌を教わり言葉を取り戻した。地下室の記憶のため暗く狭い場所がトラウマ。動物、特に鳥と馬が大好きな野生児。ボサボサのクセ毛で服装には頓着しない。雪山事件の際は途中で助けを呼びに山を降りていた。その後牧場で療養し、エルバージュと出会い馬主になる。サマー・キャンプでクークーと出会う。将来の夢は騎手。 マックス本名はマックス・レイナー。11月4日生まれ。グレアムの3年年下、サーニンとは同い年で初登場時は5歳で、物語の最後であるPart.19では11歳(文庫版等では裁判のシーンで「八歳です」と答えているが、「11歳」の誤植である。単行本では修正されている)。酒乱の父親に虐待を受けていたところをグレアムたちに拾われて、旅を共にする。4人の中では親の虐待に関する具体的な描写が乏しいが、首を絞められることと拳銃がトラウマになっている。おでこが特徴。初期は天真爛漫で泣き虫でいじけ虫だった。「お人形さんのよう」な風貌のため、特に年上の女性に可愛がられる傾向がある。雪山事件の真犯人だが、本人は何も記憶していない。雪山事件の後失踪し、孤児院に拾われ、学校生活を経て友達をつくり“はみだしっ子”の仲間に頼らない自立した自我を形成していった。クレーマー家に養子に入った後、地域の子供たちのボス的存在となり、リッチーと対立。その抗争でグレアムが怪我をし裁判沙汰になったことを悩んだ。
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