割愛
割愛とは
割愛(かつあい)とは、「やむを得ず省略すること」や「惜しみながら捨てること」を意味する表現。《できることならば省きたくはないが、紙幅や時間の都合上それも難しいため、やむを得ず省く》というようなニュアンスを込めて用いられる表現といえる。「割愛」は名詞またはサ変動詞として機能する。多くの場合「割愛する」という動詞の形で用いられる。
割愛の語源・もともとの意味
割愛はもともとは仏教の用語であり、「執着や愛着の気持ちを断ち切る」という意味の言葉だった。割愛の類語・類義語
「割愛」の類義語としては「省略」が挙げられる。「省略」には単に「省く」という動作を指す意味合いしかなく、省く対象をことさらに必要あるいは不要と思うニュアンスは含まれない。割愛は、省く対象を本当は必要と考えながらも省く、というニュアンスを含む。
割愛とは逆に「対象を不要と判断して省く」というニュアンスの言葉としては「省除」などが挙げられる。
なお文化庁が2013年に公表した世論調査の結果によると、今日では「割愛」を「対象を不要と判断して省く」という意味合いの言葉であると認識する人の割合が増えているという。
かつ‐あい【割愛】
読み方:かつあい
[名](スル)
1 惜しいと思うものを、思いきって捨てたり、手放したりすること。「紙数の都合で—した作品も多い」
2 公務員が、他の自治体や民間企業などへ籍を移すこと。また、大学の職員が、他大学へ籍を移すこと。手続きの形式上、移籍先が「人材を割愛してほしい」と申請することから。「—願い」「—申請書」
3 愛着の気持ちを断ち切ること。恩愛や煩悩(ぼんのう)を捨て去ること。
[補説] 1について、文化庁が発表した「国語に関する世論調査」で、「説明は割愛した」を、「惜しいと思うものを手放す」と「不必要なものを切り捨てる」の、どちらの意味だと思うかを尋ねたところ、次のような結果が出た。
平成23年度調査 | 令和3年度調査 | |
惜しいと思うものを手放す (本来の意味とされる) | 17.6パーセント | 23.7パーセント |
不必要なものを切り捨てる (本来の意味ではない) | 65.1パーセント | 65.3パーセント |
割愛
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/04 08:06 UTC 版)
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