異邦人 (久保田早紀の曲) 異邦人 (久保田早紀の曲)の概要

異邦人 (久保田早紀の曲)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/10/19 21:39 UTC 版)

異邦人
久保田早紀シングル
初出アルバム『夢がたり
B面 夢飛行
リリース
ジャンル ニューミュージック
時間
レーベル CBSソニー
作詞・作曲 久保田早紀
プロデュース 酒井政利
チャート最高順位
  • 週間1位(オリコン
  • 1979年12月度月間1位(オリコン)
  • 1980年1月度月間1位(オリコン)
  • 1980年度年間2位(オリコン)
  • オリコン歴代シングルランキング94位
  • 1位(3週連続、ザ・ベストテン
久保田早紀 シングル 年表
異邦人
(1979年)
25時
(1980年)
収録アルバム夢がたり

(2)
異邦人
(3)
帰郷
(4)
テンプレートを表示

三洋電機のカラーテレビ「くっきりタテ7」のコマーシャルソング(イメージソング)として起用された。後に同社の太陽光発電システムのCMにも再使用されている。

制作背景

この曲は元は、美しい並木で知られる国立駅前の大学通りの景色をイメージして書かれたものだった[1]。「子供たちが空に向かい 両手を広げ …」という歌い出しは、歌詞作りに難渋していた久保田が、国立駅近くの空き地で遊ぶ子供たちの姿を電車から見て咄嗟に写しとったものである[1][2]。本人も「そんな、ふとした瞬間に出来た曲が、ここまでヒットするとは思わなかった。」と語った。また本人はこの曲が発売されてから半年間はヒットしていくことに戸惑い、その後も「平坦な更地にいきなり10階建のビルが建ってしまい、その後もビルがどんどん大きくなっていった感じ。」と、当時は曲が一人歩きしていることに非常に戸惑っていたそうである。デビューして30年経ち、ラジオにゲスト出演した際に、「今ではここまで愛される曲になって、非常に嬉しい。神様のプレゼントだと思っている。」と語った[3]。なお元々は「白い朝[4]」というタイトルであったが、「イメージが伝わりにくい」「インパクトが弱い」という理由からプロデューサーである酒井政利により変更された経緯がある[3]

編曲は萩田光雄で、その代表曲の一つである。元々のアレンジは違っていたそうであるが、プロデューサーの酒井は、同年初頭のジュディ・オング魅せられて」でエーゲ海を題材にしたのに続いて、またこの曲がCMに起用される話が持ち込まれたため、聴衆の異国情緒に訴える題材としてシルクロードを選び[5]、作詞作曲者が当初には想定していなかったエキゾチックなイメージを加味し、「シルクロードのテーマ」のサブタイトルを付して発売した。シルクロードのイメージを増幅させるため、民族楽器のダルシマーも本曲に使用され[3]、インパクトのあるイントロは中東風の雰囲気が漂う[1]

このシングルの中で実際にピアノを弾いているのは、久保田ではなく羽田健太郎である。アルバム『サウダーデ』では、この曲をポルトガルで録音した。

本人によると、レコードジャケットの写真は、吉祥寺の『サムタイム』というライブハウスで撮影されたという[2]

コマーシャルに採用された経緯とプロモーション

「くっきりタテ7」のコマーシャルソングの歌手候補として、電通から井上陽水大橋純子・当時デビュー前の久保田小百合(後の久保田早紀)の3人の候補を提示され、三洋電機の意向により久保田に決定した[6]。歌手の決定後、候補作として三洋電機に2曲が届けられ、一つはこの曲(当時のタイトルは「白い朝」)、もう一つはシルクロードをイメージして書かれた「絹の道」であった。三洋電機の宣伝部長や企画課長、電通は「絹の道」を推したものの、当時三洋電機の営業本部でマーケティング担当だった亀山太一の判断でこの曲に決定。曲の終わりの「ちょっとふり向いてみただけの 異邦人」というフレーズをキャンペーン・ワーズにするよう指示した[7]

三洋電機はポスターやカタログ・屋外広告・パッケージにこの曲の歌詞とシルクロードの代表的なシーンを掲載させ、CMの放送前から社内・営業所・販売店でテープを流し、放送後は葉書によるリクエスト参加を呼びかけるなど、社を挙げての曲のプロモーションを展開した[8]

1979年10月1日に「異邦人」のレコードが発売され、同年10月14日からテレビCMの放送が開始された[9]。同年11月19日、フジテレビ夜のヒットスタジオ』に初出演した[9]




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  1. ^ a b c “異邦人 今は教会がステージ”. 朝日新聞(夕刊) (朝日新聞社): p. 7. (2003年12月8日) 
  2. ^ a b 久保田早紀のヒット曲『異邦人』のルーツを中央線沿線に発見した – アゴラ(メディカツ 9月15日放送)、2016年9月27日
  3. ^ a b c 『昭和40年男』2015年6月号(クレタパブリッシング)118-121ページ より。
  4. ^ このフレーズは、2番の歌詞に出てくる。
  5. ^ 昭和55年(1980)「CMソング当たり年!」 - BSジャパンあの年この歌〜時代が刻んだ名曲たち〜」2017年6月6日放送
  6. ^ 亀山太一『固定客は一人もいない』日本工業新聞社、1983年、201頁。ISBN 4-8191-0592-2
  7. ^ 『固定客は一人もいない』202-203頁。
  8. ^ 『固定客は一人もいない』204-205頁。
  9. ^ a b c d e f g 『固定客は一人もいない』205頁。
  10. ^ a b 『固定客は一人もいない』206頁。
  11. ^ “原田知世カバー集「恋愛小説」第2弾発売、レコ発イベントも決定”. 音楽ナタリー. (2016年4月4日). http://natalie.mu/music/news/182205 2016年7月5日閲覧。 


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