サウダーデ (久保田早紀のアルバム)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/20 20:19 UTC 版)
『サウダーデ』 | ||||
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久保田早紀 の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
ジャンル | ニューミュージック | |||
時間 | ||||
レーベル | CBS・ソニー | |||
チャート最高順位 | ||||
久保田早紀 アルバム 年表 | ||||
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『サウダーデ』収録のシングル | ||||
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『サウダーデ』は、1980年11月21日にリリースされた久保田早紀(現・久米小百合)の3枚目のアルバム。
概要
A面の5曲はポルトガルのリスボンで録音が行われており、デビューシングル「異邦人」と同様の「異国ロマン」テイストな楽曲となっている[2]。「異邦人」はアコースティックバージョンとなっており、既存アレンジとは全く印象が異なる[2]。「アルファマの娘」、「4月25日橋」はリスボンの名所を舞台としている[2]。
B面の5曲は東京で録音が行われており、A面と違ってニューミュージック路線の楽曲である[2]。
製作の経緯
「異国ロマン」とでもいうべき雰囲気が漂うデビューシングル「異邦人」、デビューアルバム『夢がたり』は大ヒットとなったが、「異国ロマン」路線を継承したセカンドシングル「25時」、セカンドアルバム『天界』は大きく売り上げを落した[2]。楽曲の完成度には1作目と遜色ないものの、「二番煎じ」に思われたためだと考えられる[2]。サードシングル「九月の色」は、異国ロマン路線からメランコリーな歌謡曲ふうになった楽曲であったが、久保田の特徴が失われたと思われたのか、これも売り上げは低迷した[2]。
久保田自身の著書『ふたりの異邦人』によれば、ポルトガル録音はレコード会社からの提案であり、「エキゾチックな旅路線の “完結盤” を、ファドの故郷で制作しよう」とスタッフから発案されたものである[2]。
A面とB面の方向性の違いは、久保田自身が「異国ロマン」路線にケジメを付けつつも、今後の音楽の方向性を探っていたようで、4枚目のシングル「オレンジ・エアメール・スペシャル」の明るく、生き生きとした楽曲へとつながっていく[2]。
収録曲
LP / CT
全作曲: 久保田早紀、全編曲: 萩田光雄。 | |||
# | タイトル | 作詞 | 時間 |
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1. | 「異邦人」 | 久保田早紀 | |
2. | 「アルファマの娘」 | 久保田早紀 | |
3. | 「トマト売りの歌」 | 久保田早紀 | |
4. | 「18の祭り」 | 久保田早紀・山川啓介 | |
5. | 「4月25日橋」 | 久保田早紀・山川啓介 | |
合計時間: |
全作曲: 久保田早紀、全編曲: 萩田光雄。 | |||
# | タイトル | 作詞 | 時間 |
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1. | 「サウダーデ」 | 久保田早紀 | |
2. | 「九月の色」 | 久保田早紀 | |
3. | 「憧憬」 | 久保田早紀・山川啓介 | |
4. | 「真夜中の散歩」 | 山川啓介 | |
5. | 「ビギニング」 | 久保田早紀・山川啓介 | |
合計時間: |
CD
発売履歴
発売日 | レーベル | 規格 | 規格品番 | 備考 |
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1980年11月21日 | CBSソニー | LP | 27AH 1148 | |
1980年11月21日 | CBSソニー | CA | 27KH 920 | |
1990年9月15日 | CBSソニー | CD | SRCL-2094 | CD選書シリーズ。 |
2007年5月9日 | GT Music | CD | MHCL 1065 | 2007年リマスター版、紙ジャケット仕様。 |
2013年4月10日 | GT Music | Blu-spec CD2 | MHCL 30144 | 名盤復刻シリーズ、2013年リマスター版。 |
2020年1月31日 | Sony Music Shop | Blu-spec CD2 | DQCL-772[注釈 1] | 2019年リマスター版、紙ジャケット仕様。 |
脚注
注釈
- ^ 久保田早紀デビュー40周年アニヴァーサリーBOX「SAKI KUBOTA PREMIUM」のDisc3に収録。
出典
関連項目
外部リンク
- ソニー・ミュージックエンタテインメントによる紹介ページ
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