Rock'n_Roll_Standard_Clubとは? わかりやすく解説

Rock'n Roll Standard Club

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/03/29 21:33 UTC 版)

ROCK'N ROLL STANDARD CLUB BAND
出身地 日本
ジャンル ハードロック
活動期間 1996年
レーベル Rooms RECORDS
事務所 ビーイング
公式サイト B'z Official Website
メンバー 松本孝弘 G.
生沢佑一 Vo.
鮫島秀樹 B.
黒瀬蛙一 Dr.
増田隆宣 Org.
(ライブ参加のメンバー)
Rock'n Roll Standard Club
松本孝弘 / ROCK'N ROLL STANDARD CLUB BANDカバー・アルバム
リリース
ジャンル ハードロック
時間
レーベル Rooms RECORDS
プロデュース 松本孝弘
専門評論家によるレビュー
BURRN! (80/100) [1]
チャート最高順位
松本孝弘 年表
Wanna Go Home
1992年
Rock'n Roll Standard Club
1996年
Thousand Wave Plus
(1996年)
テンプレートを表示

Rock'n Roll Standard Club』(ロックン・ロール・スタンダード・クラブ)は、日本ロックユニットB'zで活動するギタリストである松本孝弘が、ソロ活動の一環として「ROCK'N ROLL STANDARD CLUB BAND」名義でリリースした作品。B'zのシングル『Real Thing Shakes』と同時発売された。

内容

本作は、松本が選曲しカバーしたものを収録した、ロック黄金世代を築き上げたスタンダード・ナンバーに捧げるトリビュート・アルバムである。カバーにあたっては松本の解釈による編曲などはなく、バンド構成や楽曲のアレンジは全曲ほぼ原曲に忠実に演奏されている。

このアルバム制作の発端は、松本がパーソナリティを務めたラジオ番組BEAT ZONE』(TOKYO FM系)で1年間続いたコーナー「Rock'n Roll Standard Club」である。このコーナーは、松本の音楽的ルーツとなったロック・ナンバーを、気の合うミュージシャン仲間と録音しオンエアするというコーナーだった。このコーナーの集大成として制作されたのが、本作である。

松本は当時の会報誌において、「このアルバムを聴いて、原曲の方も聴いてもらえればこのアルバムの目的は大成功」とコメントしている。発売から7年後の2003年には、本作とは対となる邦楽カバーアルバム『THE HIT PARADE』が発表された。

ROCK'N ROLL STANDARD CLUB BAND

本作のリリース者としては、「ROCK'N ROLL STANDARD CLUB BAND」という名義が使われている。しかし実際は、レコーディング当時はバンドとしての形態では存在せず、メンバーは流動的でレコーディングには多くのミュージシャンが参加した。

その後、1996年8月から9月にかけてROCK'N ROLL STANDARD CLUB BANDによるライブハウスツアーが行われた。このツアーには、松本孝弘ギター)、生沢佑一ボーカル)、鮫島秀樹ベース)、黒瀬蛙一ドラム)、増田隆宣オルガン)が参加した。このツアーでは、今作には未収録のカバー曲も多数演奏された。

収録曲

  1. I GOT THE FIRE (3:19)
    原曲:モントローズ「I Got the Fire」(邦題「灼熱の大彗星」)
    アメリカ合衆国ハードロックバンド、モントローズの1974年のアルバム『Paper Money』(邦題『ペイパー・マネー(灼熱の大彗星)』)収録曲。
    松本によると、この楽曲の選曲はドラムを担当した樋口のリクエストだったとのこと。冒頭部分のシャウトのみオリジナルである。
  2. FOOL FOR YOUR LOVING (4:09)
    原曲:ホワイトスネイク「Fool for Your Loving」(邦題「フール・フォー・ユア・ラヴィング」)
    イギリスのロックバンド、ホワイトスネイクの1980年のアルバム『Ready an' Willing』(邦題『フール・フォー・ユア・ラヴィング』)収録曲。アルバム『Slip of the Tongue』(邦題『スリップ・オブ・ザ・タング』)(1989年)において再録されたバージョンも存在するが、今作ではその両方のバージョンを融合したアレンジでカバーされている。
  3. CAUSE WE'VE ENDED AS LOVERS (5:39)
    原曲:ジェフ・ベックCause We've Ended As Lovers」(邦題「哀しみの恋人達」)
    イギリスのギタリスト、ジェフ・ベックの1975年のアルバム『Blow by Blow』(邦題『ブロウ・バイ・ブロウ』)収録曲。
    B'zのライブでも、1996年の「Sprit LOOSE」ツアー、2006年の「MONSTER'S GARAGE」ツアーで披露され、DVD化もされている。
  4. INTO THE ARENA (4:23)
    原曲:マイケル・シェンカー・グループ「Into the Arena」(邦題「イントゥ・ジ・アリーナ」)
    ドイツ出身のギタリストであるマイケル・シェンカーが中心となって結成されたバンド、マイケル・シェンカー・グループの1980年のアルバム『The Michael Schenker Group』(邦題『神(帰ってきたフライング・アロウ)』)収録曲。
    B'zのライブでも、1995年の「BUZZ!!」ツアーで先行披露されていた。今作では唯一、PVも製作されている。
  5. ROCK AND ROLL, HOOCHIE KOO (3:51)
    原曲:リック・デリンジャーRock and Roll, Hoochie Koo」(邦題「ロックンロール・フーチー・クー」)
    アメリカのギタリスト、リック・デリンジャーの1973年のアルバム『All American Boy』(邦題『オール・アメリカン・ボーイ』)収録曲。しかしながら、この楽曲の初出しはデリンジャーが参加していたバンド、ジョニー・ウィンター・アンドの1970年のアルバム『Johnny Winter and』(邦題『ジョニー・ウィンター・アンド』)収録のものであり、デリンジャーが楽曲を提供した。その後、デリンジャーが『オール・アメリカン・ボーイ』でセルフカバーし、後にシングルカットされた。
    大黒摩季がコーラスとして参加している。
  6. MOVE OVER (4:02)
    原曲:ジャニス・ジョプリン「Move Over」(邦題「ジャニスの祈り」)
    アメリカの女性ロックシンガー、ジャニス・ジョプリンの1971年のアルバム『Pearl』(邦題『パール』)収録曲。
    ヴォーカルを担当した人見のリクエストで選曲された。
  7. LIFE FOR THE TAKING (4:53)
    原曲:エディ・マネーLife For The Taking」(邦題「ライフ・フォー・ザ・テイキング」)
    アメリカのシンガー、エディ・マネーの1978年のアルバム『Life For The Taking』(邦題『ライフ・フォー・ザ・テイキング』)収録曲。
  8. SUNSET (5:13)
    原曲:ゲイリー・ムーア「Sunset」(邦題「サンセット」)
    オリジナルは北アイルランド出身のギタリスト、ゲイリー・ムーアとクレジットされているが、正確にはゲイリー・ムーアがイギリスのドラマー、コージー・パウエルに提供した楽曲であり、コージー・パウエルの1981年のアルバム『Tilt』(邦題『サンダーストーム』)収録曲。ゲイリー・ムーア自身の公式アルバムには、収録されていない(ライブで披露されたことはある)。
    B'z初期のライブ「OFF THE LOCK」ツアー(1989年)でも演奏されていた。
  9. WISHING WELL (4:09)
    原曲:フリー「Wishing Well」(邦題「ウィッシング・ウェル」)
    イギリスのロックバンド、フリーの1973年のアルバム『Heartbreaker』(邦題『ハートブレイカー』)収録曲。
  10. COMMUNICATION BREAKDOWN (2:56)
    原曲:レッド・ツェッペリンCommunication Breakdown」(邦題「コミュニケイション・ブレイクダウン」)
    イギリスのロックバンド、レッド・ツェッペリンの1969年のアルバム『Led Zeppelin』(邦題『レッド・ツェッペリン I』)収録曲。原曲と異なり、フェードアウトしない。冒頭の部分は、人見がワインの栓を開けた時の音である。
  11. MISTREATED (7:47)
    原曲:ディープ・パープル「Mistreated」(邦題「ミストゥリーテッド」)
    イギリスのロックバンド、ディープ・パープルの1974年のアルバム『Burn』(邦題『紫の炎』)収録曲。
    原曲の終盤に出てしまっているギターのノイズ音も、忠実に再現している。

参加アーティスト

参考文献・出典

  1. ^ 『BURRN! 96年9月号』シンコー・ミュージック・エンタテイメント 1996年

「Rock'n Roll Standard Club」の例文・使い方・用例・文例

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