北の宿からとは? わかりやすく解説

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北の宿から

作者阿久悠

収載図書詩小説
出版社中央公論新社
刊行年月2000.1

収載図書詩小説
出版社中央公論新社
刊行年月2004.6
シリーズ名中公文庫


北の宿から

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/20 05:09 UTC 版)

「北の宿から」
都はるみシングル
B面 風の噂
リリース
ジャンル 演歌
時間
レーベル 日本コロムビア
作詞・作曲 阿久悠(作詞)
小林亜星(作曲)
竹村次郎(編曲)
ゴールドディスク
チャート最高順位
  • 週間1位(オリコン[1]
  • 1976年度年間3位(オリコン)[1]
  • 1977年度年間11位(オリコン)[1]
都はるみ シングル 年表
泣き笑い
(1975年)
北の宿から
(1975年)
ただひとり
(1976年)
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北の宿から」(きたのやどから)は、1975年12月1日に発売された都はるみの67枚目のシングル。

解説

歌詞

作詞者の阿久悠は都の元気の良さを生かそうと考え、『野郎』というタイトルの詞を作ったが不採用になり、急遽イメージを転換して本曲を書いた。「別れた男性のセーターを編む」というのは別れに決着をつける儀式であり、「死んでもいいですか」は自嘲気味のひとり芝居というイメージで作詞した[3]

「演歌撲滅運動」なるキャンペーンを提唱した淡谷のり子は本曲を名指しで批判した。阿久は「僕は強い女を書いたつもりだったのに、怖い女あるいは悲しい女を描いたと受けとられた」と述懐している[4]

都が音楽番組で歌唱する際は「大サビ」としてサビの部分をリフレインし、音程を上げて歌うパターンが多く披露されていた(レコード音源にはそのようなパートはない)。

旋律

フレデリック・ショパンピアノ協奏曲第1番の第1楽章のピアノ独奏部分の冒頭部との類似が指摘されている。作曲者の小林亜星はこの曲を元に作曲したわけではない、と述べている[5]。ショパンは1849年に亡くなっており、同曲が発表された1975年時点ではピアノ協奏曲の著作権は消滅していた。小林は後に懇意のヴァイオリニスト、天満敦子のためにこの曲のヴァイオリン編曲版を発表している。

チャートアクション

  • オリコンシングルチャートの1976年の年間第3位、1977年の年間11位を獲得した[1]。オリコンシングルチャート史上100曲目の週間1位作品でもある。初登場時は83位だったが、発売約1か月後に『第26回NHK紅白歌合戦』で歌われ、約半年後にはトップ10にランクイン。年末の音楽賞レースの影響で44週目(1976年12月6日付)に1位を獲得した。この到達週記録は2003年に中島みゆきの「地上の星/ヘッドライト・テールライト」に破られるまで1位であった。その後12月20日付から1977年1月10日付まで3週連続で1位を記録している[1]

収録曲

  1. 北の宿から(3分47秒)
    編曲:竹村次郎
  2. 風の噂(3分5秒)
    編曲:栗田俊夫

カバー

  • 1977年、石川さゆり(アルバム『能登半島』収録)
  • 1978年、テレサ・テン(アルバム『心にのこる夜の唄』収録)
  • 1978年、青江三奈(アルバム『君の唇に色あせぬ言葉を 〜阿久 悠 作詞集』収録)
  • 1979年、研ナオコ(アルバム『NAOKO VS AKU YU』収録)
  • 1996年、天童よしみ(アルバム『天童節 昭和演歌名曲選 第十七集』収録)
  • 2002年、坂本冬美(アルバム『坂本冬美 ヒットカバー名曲集』収録)
  • 2007年、クミコ(アルバム『十年 ~70年代の歌たち~』収録)
  • 2009年、イルカ(アルバム『歌鬼2〜阿久悠 vs. フォーク〜』収録)
  • 2013年、桑田佳祐AAAイベント『昭和八十八年度!第二回ひとり紅白歌合戦』で歌唱)
  • 2013年、岩佐美咲(アルバム『リクエスト・カバーズ』収録)
  • 2014年、岩崎宏美(アルバム『Dear Friends VII 阿久悠トリビュート』収録)
  • 2015年、角川博(アルバム『女ごころ…ヒットカバー集』に収録)
  • 2015年、市川由紀乃(アルバム『唄女 うたいびと ~昭和歌謡コレクション』収録)
  • 2016年、吉幾三(アルバム『あの頃の青春を詩う vol.3』に収録)
  • 2016年、松前ひろ子(アルバム『松前ひろ子 全曲集~挽歌の岬~』収録)
  • 2017年、北原ミレイ(アルバム『北原ミレイ~阿久悠作品を歌う』収録)
  • 2018年、葵かを里(アルバム『葵かを里全曲集~金沢茶屋街~』収録)
  • 2020年、UA(トリビュートアルバム『都はるみを好きになった人 ~Tribute to Harumi Miyako~』収録)

エピソード

発売当時の値段は500円。

1978年に北朝鮮拉致被害にあった地村(旧姓濱本)富貴恵は、拉致された当時この曲を口ずさむことで辛い境遇を慰めていた[6]

日清どん兵衛」のCMにてBGMとして使用された[7]

脚注

  1. ^ a b c d e オリコンランキング情報サービス「you大樹」
  2. ^ 文藝春秋』1990年4月号、337頁。
  3. ^ 阿久悠愛すべき名歌たち』(岩波書店 1999年7月19日) ISBN 978-4004306252
  4. ^ 阿久悠 『書き下ろし歌謡曲』(岩波書店 1997年8月20日) ISBN 978-4004305200
  5. ^ 月刊誌『ショパン』2009年1月号
  6. ^ 「ふたりの情景を歌い続けて 地村富貴恵さんに教えられた「北の宿から」の重み」婦人公論 2003年3月22日号
  7. ^ 日清のどん兵衛「心にしみるWだし 篇」、日清食品 - 2021年9月28日閲覧。



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