せん‐ベース‐ティー【1000BASE-T】
読み方:せんべーすてぃー
最大通信速度が1Gbpsのギガビットイーサネットで使われるLAN伝送路の規格の一。非シールドツイストペアケーブルを用いる。
1000BASE-T
1000BASE-Tとは、IEEE 802.3abで標準化されているGigabit Ethernetの規格である。
1000BASE-Tは、通信ケーブルとして既存のツイストペアケーブルを利用することが可能となっており、従来の100BASE-Tに対応する機器で構築されたネットワークは容易に1000BASE-Tへ置き換えることができる。なお、1000BASE-Tの最長伝送距離は100メートルである。
Ethernet: | 1000BASE-CX 1000BASE-LX 1000BASE-SX 1000BASE-T 1000BASE-X 10GBASE-EW 10GBASE-LR |
ギガビット・イーサネット
(1000BASE-T から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/19 15:16 UTC 版)
ギガビット・イーサネット (Gigabit Ethernet, GbE)は、最大通信速度が1ギガビット毎秒(1Gbps)である仕様のイーサネットの規格。1GbEとも表記される。
出典
- ^ CSMA/CDにおける半二重通信では、衝突検出時間を1Gbps用に拡張したキャリア・エクステンションがサポートされた。これによりケーブル長最大100m、リピータの両方向のケーブル長を合わせて200mのセグメント長を実現している。さらに、短いフレームの連続送付では伝送効率が落ちるため、連続送付の最初の1フレームのみにキャリア・エクステンションを付加するフレームバースト機能も用意された[5]。
- ^ オートネゴシエーションとは別に、SFPなどの挿抜モジュールで物理層の速度切替に対応する実装がある。
- ^ 1000BASE-T機器と1000BASE-TX機器を相互に接続すると、オートネゴシエーションにより100BASE-TXでの接続となる。
- ^ 1000BASE-Tではピン4・5と7・8を接続するのに対し、1000BASE-TXではピン4・5と8・7を接続する。
- ^ 1000BASE-CXのHSSDCコネクタは送受にピン1・3とピン6・8を使う。
- ^ “IEEE 802.3z-1998 - Media Access Control Parameters, Physical Layers, Repeater and Management Parameters for 1,000 Mb/s Operation, Supplement to Information Technology”. IEEE SA (1998年6月25日). 2021年12月12日閲覧。
- ^ “IEEE 802.3ab-1999 - Physical Layer Parameters and Specifications for 1000 Mb/s Operation over 4 pair of Category 5 Balanced Copper Cabling, Type 1000BASE-T”. IEEE SA (1999年6月26日). 2021年12月12日閲覧。
- ^ “IEEE 802.3ah-2004 - Amendment: Media Access Control Parameters, Physical Layers, and Management Parameters for Subscriber Access Networks”. IEEE SA (2004年6月24日). 2021年12月12日閲覧。
- ^ IEEE 802.3-2018, Clause 41
- ^ IEEE 802.3-2018, Clause 4.2.3.4, 4.2.3.2.7
- ^ IEEE 802.3, Clause 36.1
- ^ IEEE 802.3, Clause 28, 37, 73, 98
- ^ IEEE 802.3, Clause 40.1
- ^ EIA/TIA-568-B.2-2001
- ^ a b IEEE 802.3, Clause 40.1.3
- ^ IEEE 802.3, Clause 40.3.1.3.4
- ^ IEEE 802.3, Clause 40.7
- ^ IEEE 802.3, Clause 40.5.1
- ^ IEEE 802.3, Clause 40.4.4
- ^ LANケーブル自作BIBLE. “フルクロスケーブルの色順/1000Base-Tと1000Base-TXの違いは注意”. 2021年12月10日閲覧。
- ^ IEEE 802.3, Clause 97.6
- ^ IEEE 802.3, Clause 104
- ^ IEEE 802.3, Clause 97.3
- ^ IEEE 802.3, Figure 39-1
- ^ IEEE 802.3, Clause 39.5.1
- ^ IEEE 802.3, Clause 39.1, 39.3
- ^ IEEE 802.3, Table 38-2
- ^ IEEE 802.3, Table 38-3, 38-4
- ^ IEEE 802.3, Table 38-6
- ^ IEEE 802.3, Table 38-7, 38-8
- ^ IEEE 802.3, Clause 59.1, 66.2
- ^ IEEE 802.3, Table 59-1
- ^ IEEE 802.3, Clause 56.1
- ^ a b IEEE 802.3, Table 60-1
- ^ IEEE 802.3, Clause 63
- ^ IEEE 802.3, Clause 62
- ^ IEEE 802.3, Clause 58
- ^ IEEE 802.3, Clause 57
- ^ IEEE 802.3, Clause 115.7
- ^ IEEE 802.3, Table 115-8
- ^ IEEE 802.3, Clause 115.1
- ^ IEEE 802.3, Clause 115.2
- 1 ギガビット・イーサネットとは
- 2 ギガビット・イーサネットの概要
1000BASE-T
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 17:18 UTC 版)
「ギガビット・イーサネット」の記事における「1000BASE-T」の解説
1999年にIEEE 802.3abとして標準化。2010年現在GbEとしては最も普及している。 伝送路としてカテゴリ5 (Cat.5) 以上のツイストペアケーブルを最長100m接続できる。既設の100BASE-TXと同じカテゴリが使われ互換性が高いため家庭用にも普及した。Cat.5のケーブル仕様はEIA/TIA-568-A-1995およびISO/IEC 11801:1995で規定されたが、1000BASE-Tの要件に沿うようにそれぞれ2001年・2002年に一部仕様が更新されており、これを特にCat.5e(エンハンスト・カテゴリ5)と呼ぶことがある。 ツイストペアケーブルの4対8線のより対線を使用し、各ペアに250Mbpsのデータレートを持たせる事で1Gbpsを実現する。片方向の伝送に4対すべてを使っているが、ハイブリッド回路を使用してエコーをキャンセルすることで4対すべてで同時に送受信可能となり、伝送路全体として全二重通信を達成している。 符号化は、電圧レベルを5値に分割し、1クロックで2ビットの情報を送るパルス振幅変調 (PAM5) を使用することで周波数を低く抑えている。これは8B1Q4 (8-bit to 1-clock 4-quinary symbol)と呼ばれる方式で、元データに8ビットごとにエラー検出ビットを付加して9ビット化し、さらに9ビットのデータ (0 - 511) を4分割してそれぞれ「+1.0V、+0.5V、0V、-0.5V、-1.0V」の5つの電圧の組み合わせ (54=625) に割り振る「4次元5値シンボル化」(4D-PAM5)によって4対の伝送路に送出する。この符号化によって最終的な信号は約80MHzの周波数帯域に収まり、周波数特性100MHzの安価なCat.5のUTPケーブルでの運用が可能となった。符号化処理によって毎秒1Gbitのデータを8ビットごとに送り出しているために、シンボル・レートは100BASE-TXと同じ125MBaudとなる。 1000BASE-Tではオートネゴシエーションが必須となっており、結線時にファスト・リンク・パルス (FLP) と呼ぶ自動認識用信号を送り出してお互いの通信速度や全二重/半二重などの対応機能仕様を教えあってリンクを確立する。相手がオートネゴシエーションに対応していない10BASE-Tや100BASE-TXの場合は、ノーマル・リンク・パルスやアイドル信号というそれぞれの固有信号形式によって判別して通信設定を行うことで下位互換性を実現している。1000BASE-T同士の場合はこのFLPをクロック・タイミングの同期の主従決定に利用している。 また、オプションとしてケーブル接続時のストレート・クロス自動判別機能(Auto MDI/MDI-X)が規定された。多くの機器で実装されており、クロスケーブルが不要となった。
※この「1000BASE-T」の解説は、「ギガビット・イーサネット」の解説の一部です。
「1000BASE-T」を含む「ギガビット・イーサネット」の記事については、「ギガビット・イーサネット」の概要を参照ください。
- 1000BASE-Tのページへのリンク