直交振幅変調
直角位相振幅変調
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/28 00:55 UTC 版)
直交位相振幅変調(ちょっこういそうしんぷくへんちょう、英: quadrature amplitude modulation : QAM)は、互いに独立な2つの搬送波(すなわち同相(in-phase)搬送波及び直交位相(quadrature)搬送波)の振幅を変更・調整することによってデータを伝達する変調方式である。
- ^ <新世代モバイル通信システム委員会 技術検討作業班(第4回)資料> 5Gに向けた取組状況等について 総務省(KDDI株式会社説明資料) 2017年12月22日
- 1 直角位相振幅変調とは
- 2 直角位相振幅変調の概要
- 3 概要
- 4 量子化されたQAMパフォーマンス
- 5 脚注
直角位相振幅変調
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/27 18:05 UTC 版)
詳細は「直角位相振幅変調」を参照 直角位相振幅変調 (QAM、英語: quadrature amplitude modulation) は、多値のASKを直角位相変調することで、位相変化と振幅変化を組み合わせた変調方式である。1シンボルあたり送れる状態数を多くできるため伝送効率が良いのが特徴であるが、反面シンボル間の振幅・位相距離が近くなるため、必要とするC/N比はPSKなどに比べると高い。シンボル当たりの状態数に応じて16QAM・64QAM・256QAMなどと呼ばれる。 組み合わせ個数が多いことを利用し、通信線の状況に合わせて通信速度を変化させることにより、送信誤りでの再送信による速度低下の影響を少なくし送信効率をあげることもできる。7,200・9,600・12,000・14,400・16,800・28,800・31,200・33,600・56,000bpsのメタル回線用のモデムなどで用いられている。また、マイクロ波による地上および衛星通信・携帯電話・モバイル通信でも多用される。 あまり使われていないが16APSK、32APSKというものもある。8PSKの振幅を2段階以上に切り替えて変調したものと考えることができるが、QAMの信号ダイアグラムを複数の同心円の上に並ぶよう再配置して消費電力の変動を小さくしたものとも言える。遅延検波が可能とされる。BSの4K並びに8K放送では16APSKを使っているが、既存の4PSK・8PSKの衛星デジタル放送と比べパラボラアンテナが同心円の数だけ大型化する欠点がある(なお、同放送はフレームレートを倍増した際に必要な帯域の増加が二割未満に留まる事から、一時期は同程度のスロット(地デジで言うセグメント)の割り当てで32APSKを採用してフレームレートを既存のデジタル放送に比べ倍増する事も検討された)。
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