1000BASE-PX
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 17:18 UTC 版)
「ギガビット・イーサネット」の記事における「1000BASE-PX」の解説
2004年にIEEE 802.3ahとして標準化。1G-EPON (Ethernet Passive Optical Network)とも呼ぶ。規格名のPは受動(Passive)を意味する。複数の加入者線を光受動素子(カプラ)で束ねてプロバイダ設備へ合流させるポイント・ツー・マルチポイント通信を意図したもので、主にFTTHにおけるPDS (Passive Double Star) 型のトポロジー構成に用いられる。1芯のシングルモードファイバで下りに1490 nm、上りに1310 nmの波長を使う。 パワーバジェットは4クラス規定されており、1000BASE-PX10, 1000BASE-PX20, 1000BASE-PX30, 1000BASE-PX40 の名称でそれぞれ 20・24・29・33 dB の伝送損失をサポートする。 EFM (加入者線接続)の一環として規定されており、他にも802.3ahでは以下のものが同時に標準化されている。 規格名称概要2BASE-TL ツイストペア1対を最長2700m用いて、2Mbps前後の接続を実現したもの。通信速度は接続環境により192〜5696kbpsの範囲を任意に選択できる。 10PASS-TS ツイストペア1対を最長750m用いて、10Mbps前後の接続を実現したもの。VDSLの通信方式を用いる。 100BASE-BX10/LX10 100BASE-FXの拡張。1芯および2芯の光ファイバ10km。 1000BASE-BX10/LX10 1000BASE-LXの拡張。1芯および2芯の光ファイバ10km。#1000BASE-BX10・#1000BASE-LX10を参照。 OAM副層 (Operations, Administration and Maintenance) MAC副層の上位に設けられたデータリンク層の機能。ITU-T Y.1730の一部仕様を取り込んだもので、ネットワーク管理・監視用パケットを処理する。
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