りき‐がく【力学】
読み方:りきがく
1 物体間に働く力と運動との関係を研究する物理学の一分野。ガリレイとニュートンによって古典力学が完成。熱学や電磁気学の確立後は熱力学・電磁力学が発展し、統計力学・相対論的力学・量子力学が開かれた。狭義には古典力学をさしていう。ダイナミックス。
りきがく【力学】
力学
力学
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/11 19:53 UTC 版)
帆が風により力を得る原理は、航空機や鳥あるいは風力タービン(風車)といったものの翼と基本的に同じである。風を受けている帆には、気流との相互作用により空気力が働いている。流体力学ではこの力を、流れの向きと垂直な成分の揚力と平行な成分の抗力に分けて扱うことも多い。風をはらんで張り出した帆の断面形(翼型)は適度な曲率を持っており、前縁付近での気流の剥離を抑制しうるため、平板状よりも効率がよい。 帆走においては、帆の張りを曲線状のままで安定させることが、うまくスピードを出すための条件となる。風が弱くては帆が上手く張れず、適切な翼型を維持できずにスピードが出ない。一方、風が強すぎても帆がはためいてしまい、好ましい翼型を維持できずにスピードが出ない。 船の進行方向と風上方向との間を成す角度と、理論帆走速度と風速の比を示したものを帆走ポーラー線図(ポーラーダイアグラム)と呼ぶ。この線図はヨットなどの帆船の基本性能を評価するために一般的に用いられるものである。 直感的には完全に追い風の状態、すなわち船の進行方向と風上方向の成す角度が180度に近いほど、推進力が強そうだが、その場合帆の迎角を失速の範囲にする事になり、縦帆をもつヨットなどで実際に最も推進力が強いのは、100度から120度程度の、揚抗比が1を超える方向である。レース用のヨットなどでは、風向や風速の好条件がそろえば風速以上の帆走速度が出る場合もある。
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力学
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/17 20:46 UTC 版)
まずコマのような、角運動量を持つ剛体で、回転軸が重心を通る慣性主軸であって回転が安定的な場合について説明する。 そのような物体に、回転軸をひねるような向きのトルクを与えると、自転軸が円を描くように振れる。典型的な例は回転するコマの首振り運動である。歳差運動をする物体の自転軸はすりこぎを擦るように両端が円を描いて回転する。 コマがこのような運動をするのは、ジャイロ効果による。即ち、コマの自転の角運動量ベクトルに対してコマに働く重力によるトルクが軸を倒す方向に継続的に加わる結果、自転の角運動量ベクトルが大きさを変えずに向きだけ回転するためである。これは、中心力によって等速円運動している物体が継続的に加わる中心力によって運動量ベクトルの大きさを変えずに向きだけを回転させているのと同じ関係である。 次に一般の、回転軸が慣性主軸でない場合について説明する。 この場合、自分自身の慣性のため、外力が無くても回転軸が慣性主軸のまわりを振れ回るような動きをする。これを自由歳差運動という。
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力学
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/12 04:46 UTC 版)
詳細は「カテナリー曲線」を参照 電柱の強度や設置距離、様態についてはいくつかの数学理論や多くの材料工学による研究が提供されているが、経験学によるところも多く、様々な災害事象において充分な強度を保持しつつ経済性を維持することはなかなか困難な課題である。電力柱の場合、トランスだけでも100kgを優に超え、300kg-600kgになることもある。また電線そのものの自重、強風による風圧や振動により増幅された破壊圧などが電柱にダメージを与える。このほか立地点の地盤の強弱や、架線先の建物が震災などにより倒壊する際に引きずられ倒伏することなどがある。カラスの営巣も、電柱上部の設備に被害を与える可能性がある。 材料力学の観点では以下の公式が知られている。電線の単位長さ重量をw(N/m)、電柱間距離をB(m)、最低点の張力をT(N)、中央のたるみをH(m)としたとき、 H = w × B 2 8 × T {\displaystyle H={w\times B^{2} \over 8\times T}} この際の電線の長さをS(m)とすれば S = B + 8 × H 2 3 × B {\displaystyle S=B+{8\times H^{2} \over 3\times B}}
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力学
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/14 15:23 UTC 版)
「チャーン・サイモンズ理論」の記事における「力学」の解説
チャーン・サイモンズ理論の作用 S は、チャーン・サイモンズ3-形式の積分の値に比例する。 S = k 4 π ∫ M tr ( A ∧ d A + 2 3 A ∧ A ∧ A ) {\displaystyle S={\frac {k}{4\pi }}\int _{M}{\text{tr}}\,(A\wedge dA+{\tfrac {2}{3}}A\wedge A\wedge A)} 定数 k は理論の レベルと呼ばれる。チャーン・サイモンズ理論の古典物理学は、レベル k の選択とは独立である。 古典的には、系は場 A の変分をすると作用の極値となる運動方程式により特徴づけられる。場の強さの項 F = d A + A ∧ A {\displaystyle F=dA+A\wedge A} でいうと、場の方程式は明らかに 0 = δ S δ A = k 2 π F {\displaystyle 0={\frac {\delta S}{\delta A}}={\frac {k}{2\pi }}F} となる。従って、運動の古典的方程式を満たすことと曲率がどこでもゼロとなることとは同値である。曲率がゼロとなる場合を接続が 平坦 であるという。このようにして、G のチャーン・サイモンズ理論の古典解は 平坦 であるという。このようにして、G のチャーン・サイモンズ理論の古典解は M 上の主 G-バンドルの平坦接続である。平坦接続は完全に M をベースとする非可縮なサイクルの周りのホロノミーにより完全に決定される。さらに詳しくは、それらは M の基本群から共役による差異をのぞき、ゲージ群 G への準同型と1:1と対応する。 M が境界 N を持っていると、N 上で主 G-バンドルを自明化する選択を表す条件を追加することとなる。そのような選択は N から G への準同型を特徴付ける。この写像の力学はレベル k での N 上のベス・ズミノ・ウィッテン(WZW)モデルにより記述される。
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力学
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/05/13 00:37 UTC 版)
理論的には、多体問題はカオスになるため、多重星系をモデル化することは連星系よりも難しい。複数の恒星の多くの配置は不安定で、最終的には1つの恒星が他の恒星に近づきすぎ、系から弾き出される。もしこの系が、Evansがいうところの「階層的」なものであれば、不安定さはなくなる。階層的な系では、系の恒星は2つのグループに分けられ、それぞれが系の重心の周りの大きな軌道を横断することになる。またそれぞれのグループの中も同じように階層的になる。この場合は、恒星の運動は系の重心の周りでほぼケプラーの法則に従う。
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力学
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/08 21:20 UTC 版)
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力学
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/26 07:46 UTC 版)
詳細は「ニュートン力学」、「解析力学」、および「運動方程式」を参照 位置ベクトル r(t) は、ある時間 t における点粒子の位置を表す。
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力学
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/14 06:04 UTC 版)
1660年、フックは弾性についてのフックの法則を発見。弾性のあるばねの伸びに対して張力が比例することを示した法則である。当初この発見を "ceiiinosssttuv" というアナグラムで記述し、1678年にその答え "Ut tensio, sic vis"(英語では "As the extension, so the force.")を発表した。フックの弾性についての研究の成果としてぜんまいばねの開発があり、それを使ってそれなりの精度の携帯型の時計が作られるようになった。この発明についてクリスティアーン・ホイヘンスとどちらが先かという論争が起き、両者の死後も1世紀以上に渡って論争が続くことになった。しかし、後に発見されたフックの1670年6月23日付けの文書で、王立協会でぜんまいばねのデモンストレーションを行ったことが記されており、フックの主張を裏付けている。 20世紀以降の視点からすると、弾性の法則を最初にアナグラムで発表したという事実が興味深い。これは当時の科学界では珍しいことではなく、ホイヘンスやガリレオ・ガリレイらもアナグラムを使ったことがある。アナグラムは詳細を明かさずに先に発見したことを示す手段だった。 1662年、新たに創設された王立協会の実験監督になると、毎週の会合で行う実験をとりしきるようになり、この職を40年間務めることになった。この職にあったことでフックはイギリスだけでなく世界の科学界の中心に位置することになり、同時に他の科学者らとの激しい論争を引き起こす原因にもなった。上述のホイヘンスだけでなく、アイザック・ニュートンやヘンリー・オルデンバーグとの論争がよく知られている。1664年にはグレシャム大学の幾何学教授に任命され、力学の Cutlerian Lecturer にも任命された。 1680年7月8日、ガラス板の固有振動による振動節パターンを観察。ガラス板に小麦粉をまぶし、その縁に沿って弓をすべらせて振動させ、振動パターンを観察した。このパターンは1787年にクラドニの著書に初めて記載され、クラドニ図形と呼ばれている。
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力学
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/05 06:45 UTC 版)
力学では、系を構成する全質点の座標のうち、独立に決定できるものの数をいう。 1質点:3次元空間での並進が許されている場合、自由度は3である。 2質点系:それぞれの質点が独立に運動する場合、自由度は6である。両者の質量中心を系の代表座標とし、重心の並進3自由度、重心回りの回転2自由度、重心をはさむ2質点間の相対距離の変化すなわち振動1自由度によって表現されることが多い。 剛体:n 質点系(ただし n ≥ 3)において、全質点間の相対距離が不変であるという代数的な拘束条件が課される。このため、系全体の自由度は並進3自由度、回転3自由度の計6自由度となる。平面上に運動が拘束されているならば、並進2自由度、回転1自由度の計3自由度となる。 関連項目:統計力学、エネルギー等配分の法則
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力学
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/17 21:03 UTC 版)
例えば、 野球投手の投げるボールを考えると、投手は力を加えながら腕を振り、ボールに速度を与えている。つまり、ボールは投手から正の仕事をされて、ボールの運動エネルギーは増える。 次に仕事が生じない例を挙げる。 荷運び業者がある荷物を抱えて荷物の位置も含め、静止しているとする。荷運び業者が荷物を抱えている状況では、静止している荷物のエネルギーは変わらないため、荷物は荷運び業者から仕事をされていない事が分かる。実際には、荷運び業者の筋肉は荷物の重力と釣り合う上向きの力を発生するためにエネルギーを消費しているが、これは最終的には 熱エネルギー に変わる。 電動機(電動モーター) を例に考える。電動機は電流を流すと回転するが、電流を流している状態で電動機を回転しないように軸を固定すると、電動機の電気抵抗によって発熱する (ジュール熱 を発生する) 。この時、電動機には回転力がかかっているが、固定されて何も移動していないためこれも仕事とは呼ばない。 野球の捕手が受け取るボールを考える。この時、捕手のミットが全く動かず、ボールは一瞬で静止するとしよう。この状況は非弾性衝突の場合であり、ボールがミットにした仕事はゼロである。つまり、静止したミットのエネルギーは増えず、ボールの運動エネルギーは、失われてゼロになる。実際には、動いているボールが静止するまでの微小時間に、ボールの運動エネルギーはボールやミットを歪ませるためのエネルギーに変わる(ハイスピードカメラで撮影した映像をイメージしてほしい)。この種のエネルギーの移動は、ボールがミットにした仕事とは呼ばない。
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力・学(りき・がく)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 04:27 UTC 版)
「スプライト (漫画)」の記事における「力・学(りき・がく)」の解説
4207号室に住む利己的な双子の兄弟。なにかと物資を独占しようとする。
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力学
「力学」の例文・使い方・用例・文例
- 集団力学
- 水力学
- 応用力学
- その現象は空気力学的に説明することができる。
- 生物力学は人間の動きの背後にある機械的力に関する。
- 私は光の電気力学的理論に関心がある。
- その学生は電気力学についての本を読んでいる。
- 我々は流体力学の観点から、その車を評価する。
- 動力学を学ぶ
- 我々は協力学習を授業に取り入れている。
- 精神的ストレスに対する血行力学的反応
- 量子色力学
- 生物力学農業は化学薬品を用いない。
- 薬物動態と薬力学のデータ
- 量子力学的原理
- 力場というのは分子力学で位置エネルギーを計算するのに用いられる。
- 酵素動力学の研究は最近はやっていないように思われる。
- 経済の力学を分析するのにしばしば指数化が用いられる。
- 飛行力学についての主題
- 熱力学の観点から
力学と同じ種類の言葉
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