ねつりきがく‐の‐ほうそく〔‐ハフソク〕【熱力学の法則】
熱力学の法則
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/09 03:59 UTC 版)
熱力学第零法則系 A と B, B と C がそれぞれ熱平衡ならば、A と C も熱平衡にある。 熱力学第一法則(エネルギー保存則)系(閉鎖系)の内部エネルギー U の変化 dU は、外界から系に入った熱 δQ と外界から系に対して行われた仕事δW の和に等しい。 d U = δ Q + δ W . {\displaystyle dU=\delta {}Q+\delta {}W.} さらに一般に、外界と物質を交換しうる系(開放系)では、外界から系に物質が流入することによる系のエネルギーの増加量 δZ も加わることになる。 d U = δ Q + δ W + δ Z . {\displaystyle dU=\delta {}Q+\delta {}W+\delta {}Z.} 熱力学第二法則熱を低温の物体から高温の物体へ移動させ、それ以外に何の変化も起こさないような過程は実現不可能である。(クラウジウスの原理) 温度の一様な一つの物体から取った熱を全て仕事に変換し、それ以外に何の変化も起こさないような過程は実現不可能である。(トムソン(ケルヴィン)の原理) 第二種永久機関は実現不可能である。(オストヴァルトの原理)厳密には第三法則(絶対零度の到達不可能)が必要。 第二法則は第二種永久機関が実現するためには低温熱源が絶対零度である必要があると述べているだけで、第二種永久機関が実現不可能とまでは言っていない。 断熱系で不可逆変化が起こるとき、エントロピーは必ず増加する。可逆的な変化ではエントロピーの増加はゼロとなる。(エントロピー増大の原理・クラウジウスの不等式) 熱力学第三法則(ネルンスト・プランクの仮説)絶対零度でエントロピーはゼロになる。 lim T → 0 S = 0. {\displaystyle \lim _{T\to {}0}S=0.} 第一法則及び第二法則は、ルドルフ・クラウジウスによって定式化された。
※この「熱力学の法則」の解説は、「熱力学」の解説の一部です。
「熱力学の法則」を含む「熱力学」の記事については、「熱力学」の概要を参照ください。
「熱力学の法則」の例文・使い方・用例・文例
- 熱力学の法則
熱力学の法則と同じ種類の言葉
- 熱力学の法則のページへのリンク