内部エネルギーとは? わかりやすく解説

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ないぶ‐エネルギー【内部エネルギー】

読み方:ないぶえねるぎー

物体内部の状態だけで決まるエネルギー物体構成する分子原子運動エネルギーと、その相互作用による位置エネルギーとの総和


内部エネルギー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/02 06:54 UTC 版)

内部エネルギー(ないぶエネルギー、: internal energy[1])は、熱力学的な状態を表現する、エネルギー次元をもつ示量性状態量の一つである。系が全体として持っている力学的エネルギー運動エネルギー位置エネルギー)に対する用語として、内部エネルギーと呼ばれる。記号は UE で表されることが多い。


  1. ^ 『学術用語集』
  2. ^ 久保亮五 編 『大学演習 熱学・統計力学』(修訂)裳華房、1998年、100頁。ISBN 4-7853-8032-2 
  3. ^ 田崎『熱力学』


「内部エネルギー」の続きの解説一覧

内部エネルギー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/17 01:47 UTC 版)

等温過程」の記事における「内部エネルギー」の解説

内部エネルギーの変化 ΔU は H = U + PV の関係を使ってエンタルピー変化 ΔH から求めることができる。 Δ U = Δ H − Δ ( P V ) {\displaystyle \Delta U=\Delta H-\Delta (PV)} あるいは、エンタルピー同様に考えれば Δ U = ∫ state A state B d U = ∫ V A V B ( ∂ U ∂ V ) T = T ex d V = ∫ V A V B [ T ex ( ∂ P ∂ T ) V − P ( T ex , V ) ] d V {\displaystyle \Delta U=\int _{\text{state A}}^{\text{state B}}dU=\int _{V_{\text{A}}}^{V_{\text{B}}}\left({\frac {\partial U}{\partial V}}\right)_{T=T_{\text{ex}}}dV=\int _{V_{\text{A}}}^{V_{\text{B}}}\left[T_{\text{ex}}\left({\frac {\partial P}{\partial T}}\right)_{V}-P(T_{\text{ex}},V)\right]dV} となり、T, V の関数として P を表す状態方程式知られていれば ΔU を求めることができる。

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内部エネルギー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 07:23 UTC 版)

「熱」の記事における「内部エネルギー」の解説

詳細は「内部エネルギー」を参照 熱に関連する内部エネルギーという用語は、物体温度上げることで増加するエネルギーにほぼ相当する。 熱 Q {\displaystyle Q} は系の内部エネルギー U {\displaystyle U} とその系がなす仕事 W {\displaystyle W} とに関係し熱力学第一法則によれば次のうになる。 Δ U = Q − W   {\displaystyle \Delta U=Q-W\ } すなわち、系の内部エネルギーは仕事によっても熱力学的系境界越えた熱流によっても変化するより詳細言えば、内部エネルギーとは系内の微視的形態エネルギー総和である。それは分子の構造分子活動度関連し分子群の運動エネルギー位置エネルギー総和見なすことができる。それは次のような種類エネルギー構成される乱雑な分子並進運動エネルギー分子内の回転振動運動エネルギー分子間の相互作用によるエネルギー原子核エネルギーなどの和を、物質の内部エネルギーと呼ぶ。 定圧理想気体に対して熱の形でエネルギー流入すると、内部エネルギーが増大し体積制限されていなければ体積変化(系の境界対す仕事)が起きる。第一法則立ち返り、系がなす仕事 W {\displaystyle W} を「境界 (boundary) に対す仕事 W b o u n d a r y {\displaystyle W_{\mathrm {boundary} }} 」と「その他 (other) の仕事 W o t h e r {\displaystyle W_{\mathrm {other} }} 」に分けると、次のうになる。 Δ U + W b o u n d a r y = Q − W o t h e r   {\displaystyle \Delta U+W_{\mathrm {boundary} }=Q-W_{\mathrm {other} }\ } Δ U + W b o u n d a r y {\displaystyle \Delta U+W_{\mathrm {boundary} }} はエンタルピー H {\displaystyle H} であり、熱力学ポテンシャル1つである。エンタルピー H {\displaystyle H} と内部エネルギー U {\displaystyle U} は共に状態関数である。熱機関のような循環過程では、1サイクル完了する状態関数初期値に戻る。一方 Q {\displaystyle Q} も W {\displaystyle W} も系の属性でないとき、循環ステップ上で総和が0になるとは限らない。熱の無限小表現 δ Q {\displaystyle \delta Q} は、仕事に関する過程の不完全微分形成する。しかし、体積変化しない過程などでは δ Q {\displaystyle \delta Q} が完全微分形成する同様に(熱の移動がない)断熱過程では、仕事の式は完全微分形成するが、熱の移動を伴う過程では不完全微分となる。

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内部エネルギー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/19 06:14 UTC 版)

理想気体」の記事における「内部エネルギー」の解説

理想気体エネルギー表式にも2ないし3種バリエーションがある。大きな違いは、気体の熱容量温度依存するか否かである。理想気体の状態方程式熱力学的状態方程式から、内部エネルギーが体積依存しないことが示される。しかし、内部エネルギーが温度比例すること、すなわち定積熱容量温度依存しないことまでは示されない理想気体の状態方程式満足する気体半理想気体、あるいは半完全気体呼ばれる半理想気体のうち、内部エネルギーが温度比例する気体狭義の理想気体という。狭義の理想気体のうち、構成粒子内部自由度持たない気体単原子理想気体という。

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