力_(物理学)とは? わかりやすく解説

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力 (物理学)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/28 09:03 UTC 版)

物理学におけるちから: force)とは、物体状態変化させる原因となる作用であり[1]、その作用の大きさを表す物理量である。特に質点の動力学においては、質点の運動状態を変化させる状態量のことをいう[2]。広がりを持つ物体の場合は、運動状態とともにその形状を変化させる。


注釈

  1. ^ ステヴィンによるこの問題の証明は Epitaph of Stevinus (ステウィヌスの碑)と呼ばれる。Stevinus はステヴィンのラテン語名。
  2. ^ ただし現在用いられるベクトルの記法が発達したのは19世紀以降である[3]
  3. ^ a b 太字の変数はベクトル量を表す。
  4. ^ 力、質量、加速度の順序や記号は単に慣習的なものであり、文献によって様々な表現がある。例えば ma = F のように書かれている文献も数多くある。いずれにせよ、数学上あるいは物理学上の意味は同じである。
  5. ^ 古典力学のうち、非相対論的な力学をニュートン力学と呼ぶ。ただし文献によっては古典力学に相対論を含めないものもある。
  6. ^ この運動量は四元運動量の空間成分である。
  7. ^ 科学技術分野で一般的な国際単位系では質量の基本単位はキログラムである。従ってこの場合の単位質量は 1 kg となる。ヤード・ポンド法では質量の基本単位はポンドとなるため、単位質量は 1 lb となる。
  8. ^ 記号に対する上付きの添字はその量のベキを表す。たとえば A2A × A を意味する。負数のベキは逆数のベキを表し、たとえば B−21/B × 1/B、つまり 1/B×B を意味する。折衷的な表現として B−21/B2 と表すこともしばしばある。
  9. ^ 作用点はまた着力点とも呼ばれる[13]
  10. ^ 関数 f(u) のベクトル u による微分は、ベクトル u の各成分 ui, i = 1, 2, ..., d に対する偏導関数 f/ui を成分に持つベクトル (f/u1, f/u2, ..., f/ud)、つまり勾配を与える。
  11. ^ ここで ·q(t)関数 q(t)t による微分を表す。この微分の記法はニュートンの記法と呼ばれる。
  12. ^ この記法はあまり一般的ではない。一般化力を表す記号としてはしばしば Q が用いられる。

出典

  1. ^ a b c 培風館物理学三訂版 2005, 【力】.
  2. ^ 小出 1997, p. 18.
  3. ^ 湯川 1975, pp. 58–62.
  4. ^ Barbour 2001.
  5. ^ 内井 2006.
  6. ^ Newton's Mathematical Principles of Natural Philosophy, Axioms or Laws of Motion, Corollary I. ウィキソース
  7. ^ Clausius 1850.
  8. ^ Rankine 1853.
  9. ^ 江沢 2005, p. 91.
  10. ^ 新井 2003, pp. 151–152.
  11. ^ 新井 2003, p. 152.
  12. ^ a b 江沢 2005, p. 7.
  13. ^ a b 新井 2003, p. 150.
  14. ^ a b c 新井 2003, p. 151.
  15. ^ ランダウ & リフシッツ 1974, pp. 17–18.
  16. ^ ランダウ & リフシッツ 1974, pp. 18–19.
  17. ^ 江沢 2005, p. 9.
  18. ^ 江沢 2005, p. 6.
  19. ^ a b 江沢 2005, p. 62.
  20. ^ a b 江沢 2005, pp. 4–6.
  21. ^ 巽 1982, pp. 33–31.
  22. ^ Ferziger & Perić 2003, p. 5.
  23. ^ a b 京谷 2008, p. 31.
  24. ^ 今井 1997, p. 13.
  25. ^ "Any external agent that causes a change in the motion of a free body, or that causes stress in a fixed body." Glossary - Earth Observatory, NASA


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