ディクロニウスとは? わかりやすく解説

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ディクロニウス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 06:37 UTC 版)

エルフェンリート」の記事における「ディクロニウス」の解説

ルーシー 声 - 小林沙苗 本作主人公新人類「ディクロニウス」のオリジナルミトコンドリア・イブ)であり、生殖機能持った唯一の個体物語序盤研究所脱走した際に頭部銃撃を受け、その衝撃が元となって人格分裂し、「にゅう」の人格生まれる。それ以来頭部衝撃を受けるルーシー人格とにゅう人格入れ替わるうになる物語序盤では頭部衝撃受けたことで記憶喪失になっていたが、後に角沢教授拉致され事件きっかけ記憶取り戻す。ベクター呼ばれる見えない腕を使いDNAからの声に従うように人類殺し続け殺人鬼。ただし何があってもコウタ動物(特に)は傷つけず、蔵間に関して敢えて殺さないベクター射程は、全ディクロニウスの中で最も短い(約2m)ものの、力に関して最強を誇る。アニメ版での最大本数は4本。なお「ルーシー」という名前は本名ではなく研究所1974年発見され類人猿化石由来して付けられコードネームのようなのである。髪は長髪子供時代は短い髪だった)だが、原作終盤DNAの声意識乗っ取られた時とアニメ終盤では一時的に子供時代と同じ短い髪になった幼くして父親捨てられた後、養護施設幼少期を過ごす。角のせいで他の子供達に虐められ、やがて内緒飼っていたいじめっ子目の前で殺されたのをきっかけベクター発動し施設の子供達を惨殺逃走その後は人を殺して一夜の宿得たりしながら彷徨っていた。本編開始8年前に鎌倉家族遊びにきていたコウタ出会い初めは彼を拒絶していたが、自分角に偏見持たないどころかかっこいい」と評価し一緒に遊んでくれたコウタ心を開き彼に好意を抱くまでになった。だが、夏祭ユカ抱きつかれているコウタの姿を見たコウタ裏切られたと勘違いし、ここで初めDNAの声に従ってその場にいた無関係な人々殺害。更にその後帰り電車乗っていたコウタ前に現れコウタ目の前で彼の妹と父親惨殺してしまう。しかしコウタへの想い長年持ち続けており、それが最終的にDNAの声に逆い自らを滅することに繋がったその後研究所捕らえられ数年厳重に拘束されていたが、角沢教授画策により移送中に逃亡するコウタを傷つけない理由前述8年前の事件彼の家族殺したことを後悔しているため。コウタ居場所である楓荘住民ナナも含む)もその対象広げられている。動物、特にを傷つけないのは前述の子殺され事件のため。蔵間殺さない理由は、研究所投降した際にある少女の命を助けることを条件にしたにも関わらずその少女死んだことを恨み、その復讐として蔵間直接殺すのではなく彼に関わった者をすべて殺しつくして絶望与えてから殺そう思っているため。 上記のように、ルーシーベクター射程距離はディクロニウスの中でも最低の2mにすぎなかったが、特殊急襲部隊楓荘襲撃の際に5m延びその後研究所地下にあるレーベンスボルン命の泉)でアンナ戦った際には2km以上に延長、さらに灯台上でDNAの声最後暴走の際には、宇宙空間にまでベクター到達することになる。しかし、ディクロニウスも生物範疇にあるためその力は無限ではなくルーシー限界無視して力を使うに伴い、その体組織溶解起こり始める。 物語の後半ではマリコとの戦いで角を折られたために、しばらくの間ルーシー人格眠ったままであったが、坂東との二度目戦いで再び目覚めることになる。またその後能宗特殊急襲部隊により楓荘襲撃された際、コウタが銃で撃たれるのを見たことで、怒り狂ったルーシー人格現れる。彼女がマリコクローンたちと戦っている最中に、皮肉にもコウタ失っていた記憶取り戻すきっかけ作ってしまう。そのためそれ以降、父と妹の死真相思い出したコウタ憎まれることになる。戦闘の結果、角を折られた事で再びルーシー人格眠りにつき、研究所連れ戻されてしまう。 研究所に連れ戻された後、レーベンスボルンにて長らく存在すら知らないままだったディクロニウスの異父弟(父親角沢長官)と角沢長官によって引き合わされ長官から仲間になるよう説得されるも「自分たちの血を残してはいけない」との思いから弟と長官殺害したその後アンナ戦いこれを倒すが、戦いの余波研究所崩壊ルーシー研究所から脱出し、再び由比ヶ浜流れ着いたその時病院から抜け出してきたコウタ再会彼に諭されて二度とベクターの力を使わない決め蔵間その場現れた際に彼に殺される事を覚悟するも、直後DNAの声意識乗っ取られ蔵間攻撃してしまい、それを目撃したコウタに完全に遠ざけられてしまう。その直後蔵間銃撃を受け負傷したコウタ助けるため、ベクターの力(細胞細胞をつなぐ力)を使ってコウタ負傷した体を治療した。だがコウタ治療した事と自分への一斉攻撃開始された際にコウタを守るためにベクター物理的攻撃力限界を超えて行使したことの反動により、彼女の身体は元の姿をとどめないほど溶けてしまった。その直後に彼女を見限ったDNAの声に体を乗っ取られ世界中向けてベクター一斉射出による無差別攻撃開始する最後はにゅうと共に幻影となってコウタ前に現れDNAの声乗っ取られた体からコウタ達を傷つけないようにベクターをそらし続け、銃を持ったベクターコウタ伸ばして手渡し、これを殺害させた。それにより8年前にコウタ言ったこと(もし自分が他の誰かを沢山殺すようになった自分殺して欲しい)を実行してもらい、その生涯終えた壮大な事件結末迎えたあとも、コウタ毎年夏祭り最後の日にはルーシーとの約束のため、すでにこの世去ったルーシーには会えないとわかりながらも、約束の場所である仔犬墓石赴いていた。そして10年月日流れ8年前の夏祭り最後の日ルーシー埋めたビン入った手紙翡翠コウタはついに発見するその手紙からルーシー本名が「」であることが判明する。その直後現れるルーシーとにゅうそれぞれの面影をもった角のない双子の女の子の名前も「」であり、ルーシーコウタたちと共に住んでいた場所も「楓荘」という名前であるが、その関連明かされることはないまま解釈読者にゆだねつつ物語は終わる。 アニメ版では、最終回蔵間マリコ最期見届けた後、研究員殺されそうになっていたナナ助け一人コウタの下へ向かう。そして8年前の事件記憶取り戻したコウタ自分人類を滅ぼす存在である事と8年前からずっと抱いていた懺悔想い告げコウタの下から去ろうとしたが、その直後コウタに赦され、彼と和解するその後待ち構えていた警官隊対峙するが、それ以降消息不明となる。警官隊との対峙場面で角が折れ描写があるが、ルーシー自身がどうなったのかは不明また、最終回ラストシーンルーシーらしき影が楓荘の門に写っている描写があるが、この影がルーシーなのかどうか明かされていない。にゅう ルーシー別人格ルーシー自身が「角がなければこうありたかった」と無意識願っていた自分自身の姿を投影している。名前は当初「にゅう」としか喋れなかったことからコウタがつけた。髪型ショートヘアとなっている。 最初赤子同然知識の上「にゅう」と喋ることしかできなかったが、徐々に言葉生活習慣覚えていき、半年後には普通の少女となんら変わらない会話レベル節度身につける女性の胸(特に巨乳)に興味示し、たびたび楓荘住人の胸を触る場面がある。また、にゅうの人格出ている状態ではベクターを使うことができない物語の後半角沢長官捕獲された際に真の自分ルーシー)を知ったことでベクター発動し、にゅうの人格のままでもベクター使えるようになったDNAの声 ルーシーのもう1つ別人格正確にルーシーのディクロニウスとしての本能人格形成された姿。内なる声として絶えルーシー囁き続け人類絶滅させようとする。ルーシー精神内では当初顔に包帯巻いた姿で現れていたが、やがてルーシー瓜二つ姿を現す8年前に夏祭での殺人事件コウタ家族の死引き起こした張本人コウタ裏切られたと勘違いしたルーシー嫉妬心に付け込み、彼女に殺人を犯させた。その後ことあるごとにルーシー自分に従うよう囁き続け、彼女に多数殺人を起こさせていたが、物語終盤ルーシーコウタ言葉によってディクロニウスの力を捨ててと共に生きる道選んだために彼女に見切りをつけ、自らの手人類絶滅させるためにルーシーの体を乗っ取った。しかしその直後ルーシーの体が崩壊しかけていて長く持たないことに気づいて焦りルーシーが死ぬ前に人類滅ぼそう世界中向けてベクター放つ。そのベクターはどのディクロニウスのベクターよりも巨大で、本数射程も力もルーシーのものを大きく越えており、自らへの反動考えなければ地球規模大破壊起こすことが可能だった。 そしてコウタにも複数ベクター伸ばし攻撃加えようとしたとき、ルーシーとにゅう意識まぼろし現れベクターコウタ達からそらされ最後に一本だけ伸びたベクターから銃を受け取ったコウタの手により殺され消滅したナナ 声 - 松岡由貴 研究所実験台にされ、生殖機能がない「ジルペリット」と呼ばれるディクロニウスの1人。髪はショートカットで、赤いネクタイアニメでは紫)をリボン代わりに結んでいる。研究所員たちには「7番」と呼ばれ性格おとなしく過酷な実験日々受け続ける。その苛烈状況下を生きのびるため、蔵間のことを父親だと思い込み心の支えとしている。 ベクター射程については不明作中台詞から初期ルーシー上でありマリコ以下であることは確定)で、アニメでのベクター本数は4本。 蔵間指示ルーシー探すために鎌倉訪れ、そこでルーシー邂逅。彼女に目的告げ、更に発信機研究所側にこちらの居場所知らせた告げるが、その直後ルーシー攻撃を受ける。その後彼女と戦闘突入し当初ルーシーより射程長いベクター優位に立ったものの、ルーシーベクター四肢切断され惨敗した(この時偶相手ベクター封じる手段を知る)。その後任務失敗したため薬物処分される筈だったが、蔵間の手義肢付けられて逃がされ、由比ヶ浜流れ着き、後にコウタたちの住む楓荘に住むことになった義手義足となった後はそれらをベクター操作することにより普通の手足のように動かせるようになった。更に、義手相手に飛ばす奇襲技(通称ロケットパンチ」)を編み出す幼時から研究所での実験体としての暮らししか知らないため、金銭価値知らずアイスクリーム感動した綿菓子本物の綿と思い込むなど、一般常識を欠く。楓荘の生活では、天然感情起伏激しく時にハイテンション気味で、冷静なマユとはいいコンビ基本的には人懐っこく、人間攻撃するともないが、怒り燃えると目つき変わり凶暴な一面のぞかせる初期の頃はよく「殺して埋めてしまえばいい」などの台詞を口にしていた)。しかし他のディクロニウスのようにその感情暴走させることはなく、マリコ死んだことで狂気陥った蔵間自分より幻影マリコ追っていた際にも蔵間一時怒り表したが、結局攻撃することはなく、彼を守る道を選んだ全て終わった後は蔵間と共に暮らすことになり、その際蔵間の娘ではなく奥さんになろうと決意する本作登場するディクロニウスの中で、唯一最後まで生き残った。 その健気さから本作人気キャラだが、連載前原案時は影も形も無く連載中勢いでたまたま生まれたキャラクターである。本来なら17話で退場する予定だったが、生き残り、準レギュラーキャラとなった。「ナナ」という名前は本名ではなく番号から自分でつけたことが原作者岡本倫によって明らかにされた。 マリコ 声 - 川上とも子 僅か5歳にして最強のディクロニウス。研究員内では「35番」(アニメでは更に第三世代)と呼ばれている少女蔵間実の娘。子供無邪気な残酷さそのままディクロニウスの殺人衝動繋がったような性格であり、ナナ喜んでいたぶったりもした。しかし一方で実父蔵間強く渇望し愛してもいる。髪は長いおかっぱで、紫色リボンアニメでは青紫)を結んでいる。 最大射程は11mで、アニメでは26本のベクター持ち、力も強い。人間を見ると即座に殺す等、あまりに危険度が高いため身体の5箇所爆弾仕込まれている。研究所から出るときは携帯電話仕組まれコントローラー爆弾制御され30分ごとに認証コード入力しないと爆発されるようになっていた。 原作ではルーシーとの戦闘では長いベクター優勢に立つが、コントローラー拾った隙に両足ルーシーにもがれ、そのコントローラールーシー壊され残りわずかの命になってルーシー抵抗したあえなく爆死した。しかしその際最後の力でルーシーの角を折り、彼女を数か月眠らせることに成功したその後研究所科学者能宗の手により、彼女をオリジナルとしたマリコクローンが作り出されるアニメ版では、ルーシーとの戦い最中蔵間和解し、しばしの間彼と二人きり時間過ごしたが、その直後長官殺害される事を恐れた研究員携帯から爆弾起動最後蔵間抱かれながら爆死した。 3番 声 - 高美佳子 かつて研究所にいたディクロニウス。本編では既に亡くなっており、過去場面で登場する蔵間大森ベクターウイルス感染させた張本人で、研究所から脱走図った際にたまたまその場居合わせた2人ウイルス植え付ける。その直後当時研究室長だった角沢教授射殺された。自分への残酷な実験見て唯一顔をしかめていた蔵間に対して敵意感じていなかったようで、彼を殺そうとしなかった。 ベクター射程不明28番原作のみ研究所内で実験台にされているディクロニウスの一人大人しい性格で、ベクター未発達。その性質ゆえ研究所によって生きたままディクロニウスを探すための「探知機」に改造され黒帽子の男利用された末に死亡するという悲惨な末路たどったアリシア、バーバラ、シンシア、ダイアナ 能宗研究しているマリコクローン成功例の4人。額にアジナーと呼ばれる特殊な装置埋め込まれており、これによって能宗命令絶対服従している。 元ネタ新田真子RUSH』の同名キャラクターベクター射程は10m。 ダイアナはアジナーによって能宗命令絶対服従になっていることを証明するために能宗命令自分心臓を貫かせられる。傷が治った後は荒川能宗誤認した結果彼女と共に行動していたが、不意を突かれ出来損ないクローン放ったベクターに斃れた。 シンシア楓荘襲撃の際にルーシー殺害されるその際に彼女の角を片方折り結果的に角沢長官ルーシー捕まえ手助けをした。 アリシアバーバラと共に落下してきたヘリから能宗を救うも、ヘリ支えていた最中ルーシー殺されるバーバラアリシアと共に落下してきたヘリから能宗助け楓荘襲撃したマリコクローンたちの中で唯一生き残ったが、彼女が自分命令背いたことを疑問思った能宗がアジナーを外したことで殺人衝動目覚め能宗殺害ナナ殺そう飛び出していく。彼女にルーシーのようにDNAの声聞こえていたと思われる描写がある。最期ナナ戦っている最中蔵間射殺された。 出来損ないの1104体 クローン製造過程によるミスが元で人としての形を保っていない失敗作DNAマリコのものだが、ベクター射程についてはまばらで長いのもいれば短いのもいる。痛みへの耐性各個体での有無激しい。 ルーシーの弟異父弟) ルーシーの母親を発見した角沢長官自分との間に産ませたディクロニウス(つまり、ルーシー異父弟)。唯一の男のディクロニウスである。頭部にアジナーを埋め込まれている。角沢長官ルーシー説得しようとした際に長官と共に現れ初めて姉(異父姉)と対面するが、その直後に「自分たちの血を残してはいけない」と考えていたルーシーによって長官と共に殺されてしまった。

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エルフェンリート」の記事における「ディクロニウス」の解説

正式名称は「二觭人(にきじん)」。ディクロニウスは二本角の恐竜の名に由来する現生人類滅亡追い込ませることができるほどの力をもつ。

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