セルビア語とは? わかりやすく解説

セルビア語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/10 02:51 UTC 版)

セルビア語
српски/srpski
話される国 セルビア
モンテネグロ
クロアチア
ボスニア・ヘルツェゴビナ
コソボ
リベルランドなど
地域 バルカン半島
話者数 約1,100万人
言語系統
表記体系 キリル文字
ラテン文字
公的地位
公用語 セルビア
モンテネグロ
ボスニア・ヘルツェゴビナ
コソボ
統制機関 セルビア語標準化委員会英語版セルビア語版
言語コード
ISO 639-1 sr
ISO 639-2 srp
ISO 639-3 srp
テンプレートを表示

セルビア語(セルビアご、српски језикsrpski jezik)は、インド・ヨーロッパ語族スラヴ語派南スラヴ語群言語

概要

ユーゴスラビア社会主義連邦共和国解体以前はクロアチア語ボスニア語と同一のセルボクロアチア語とされていた。モンテネグロ方言をセルビア語とは別のモンテネグロ語だとする意見もある。これらの言語の違いは方言と細かな正書法程度でしかない。また、マケドニア語ブルガリア語およびスロベニア語とも近い関係にある。

表記にはキリル文字ラテン文字の両方が用いられる (ダイグラフィア)。ユーゴスラビア連邦解体後の現在においては、セルビアでは主にキリル文字を用いるが、ラテン文字も通常使用されており、両者が完全に併用されている。ただし、キリル文字とラテン文字を同一の文および文章内で混用することは無い。公文書や学校の教科書などではキリル文字表記が主流だが、インターネット上などでは文字化けが起きにくいラテン文字表記が多く使用されている。このような事情を勘案して、セルビア語版ウィキペディアではキリル文字とラテン文字の自動変換機能を備えている。

なお、キリル文字1文字がラテン文字では2文字に対応するものがあり(下記の表を参照)、Unicodeでは相互変換を円滑にするため、キリル文字1文字に対応するラテン文字2文字の組み合わせを1文字のようにみなして文字コードを与えている。

話者は主にバルカン半島に分布し、セルビア人を中心にセルビアモンテネグロボスニア・ヘルツェゴビナクロアチアリベルランドおよび他の国で話される。話者人口は世界で1千万人おり、セルビア、モンテネグロに700万、ボスニア・ヘルツェゴビナに150万、クロアチアに4万、ほかマケドニア共和国で3万、ルーマニアで2万人が話す。またオーストラリアで5万人がセルビア語を母語とする。

セルビアモンテネグロボスニア・ヘルツェゴビナコソボで公用語とされる。

セルビア語文献は中世に始まり、1186年にセルビア語訳聖書『ミロスラブ福音書』(Miroslav Gospel)が作られていて、現在はセルビア国立図書館で国宝扱いになっている。

セルビア語がはじめて印刷されたのは1494年で、これはグーテンベルクの印刷機発明よりわずか40年後のことである。

脚注

参考文献

関連項目

外部リンク


セルビア語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/31 22:33 UTC 版)

オーストリアの言語」の記事における「セルビア語」の解説

セルビア語は少数言語2番目に多い。2.2%の人々話されている。

※この「セルビア語」の解説は、「オーストリアの言語」の解説の一部です。
「セルビア語」を含む「オーストリアの言語」の記事については、「オーストリアの言語」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「セルビア語」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

セルビア語

出典:『Wiktionary』 (2018/07/01 21:38 UTC 版)

言語コード
ISO639-1 sr
ISO639-2 srp
ISO639-3 srp
SIL

名詞

セルビア語

  1. インド・ヨーロッパ語族スラヴ語派南スラヴ語群属す言語で、セルビア及びボスニア・ヘルツェゴヴィナ公用語モンテネグロ自国公用語を「モンテネグロ語」であるとしているが、セルビア語の方言である。クロアチア語とは、ユーゴスラヴィアとして連邦形成していた時代に、セルビア・クロアチア語セルボ・クロアチア語セルボ・クロアート語)として、同一言語であったが、ユーゴスラヴィア分離解体後別の言語とされている。セルビア・クロアチア語表記にはラテン文字キリル文字両方用いられ一方、セルビア語はキリル文字が主で一部ラテン文字用いられる

訳語


「セルビア語」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「セルビア語」の関連用語

セルビア語のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



セルビア語のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのセルビア語 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのオーストリアの言語 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA) and/or GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblioに掲載されている「Wiktionary日本語版(日本語カテゴリ)」の記事は、Wiktionaryのセルビア語 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA)もしくはGNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS