イー‐イー‐ジー【EEG】
読み方:いーいーじー
イー‐イー‐ジー【EEG】
読み方:いーいーじー
eeg
Eeg
脳波
(eeg から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/07 05:50 UTC 版)
脳波(のうは、英: Electroencephalogram:EEG)は、ヒト・動物の脳から生じる電気活動を、頭皮上、蝶形骨底、鼓膜、脳表、脳深部などに置いた電極で記録したものである。英語の忠実な訳語として、脳電図(のうでんず)という呼び方もあり、本来は「脳波図」と呼ぶべきであるが、一般的には「脳波」と簡略化して呼ばれることが多い。脳波を測定、記録する装置を脳波計(Electroencephalograph:EEG)と呼び、それを用いた脳波検査(electroencephalography:EEG)は、医療での臨床検査として、また医学、生理学、心理学、工学領域での研究方法として用いられる。検査方法、検査機械、検査結果のどれも略語はEEGとなるので、使い分けに注意が必要である。
注釈
- ^ 国際10-20法の電極配置位置は以下のように決められる。まず鼻根(N)と後頭極(I)を結ぶ線を10%、20%、20%、20%、20%、10%に分割し、前頭部から順にFpz,Fz,Cz,Pz,Ozとする。外耳孔または耳介前点(耳珠のすぐ前方で頬骨根部に触れる陥凹部)をA1(左)、A2(右)としN、I、Aを結ぶ線をつくる。Aから10%だけCzに向かう点がT3とT4である。T3,T4とFpz、Ozを結ぶ線を作り、左右にNから10%、20%、20%、20%、20%、10%と分割する。左ならば、N側から順にFpz,Fp1,F7,T3,T5,O1,Ozとなる。T3、T4から20%Czに向かうとC3、C4となる。この点は中心溝直上と考えられている。F7,Fz,F8を結ぶ線でFzとF7の中点がF3、FzとF8の中点がF4である。T5,Pz,T6を結ぶ線でPzとT5の中点がP3、PzとT6の中点がP4である。Fpz、Ozに探査電極は張らないので、基準電極をA1,A2に張る場合は21個の電極を張ることになる。正中を示すzはzeroであり、奇数ならば左側、偶数ならば右側というルールになっている。各電極は以下のようにも呼ばれる。
Fpz 前頭極正中部 F3 左前頭部 O2 右後頭部 Fz 正中前頭部 F4 右前頭部 F7 左側頭前部 Cz 正中中心部 C3 左中心部 F8 右側頭前部 Pz 正中頭頂部 C4 右中心部 T3 左側頭中央部 Oz 後頭中央部 P3 左頭頂部 T4 右側頭中央部 Fp1 左前頭極部 P4 右頭頂部 T5 左側頭後部 Fp2 右前頭極部 O1 左後頭部 T6 右側頭後部 - ^ βとγ帯域の境界の周波数は28Hzとするものなど諸説ある。
出典
- ^ Condorelli D.F.Trovato-Salinaro A.Mudo G.Mirone M.B.Belluardo N.fCellular expression of connexins in the rat brain neuronal localization, effects of kainate-induced seizures and expression in apoptotic neuronal cells.Eur. J. Neurosci. 2003; 18: 1807-1827
- ^ Adrian ED, Yamagiwa K. (1935). The origin of the berger rhythm. Brain. 58:323-351. DOI: 10.1093/brain/58.3.323
- ^ JIS T 1203(日本産業標準調査会、経済産業省)
- ^ Nunez (1981). The electric fields of the brain. Oxford University Press. ISBN 978-0195027969
- ^ a b c 脳波を楽しく読むためのミニガイド (PDF) 九州大学大学院医学研究院臨床神経生理学教室(2001年2月1日)
- ^ "二つの周期的な振動現象(振動子)が相互作用しあう結果,元来は異なった周波数で振動をしているのに,ある条件下で自発的に振動のリズムが一致する場合がある.この現象は振動の同期 (synchronization),あるいは引き込み (entrainment)と呼ばれる." 北城, 山口 (2007). 脳波位相同期解析による視知覚の研究.
- ^ 【Disruption 断絶の先に】第8部 となりのロボ(3)あなたの一念、ロボを動かす『日本経済新聞』朝刊2019年11月20日(11面)2021年1月2日閲覧
- ^ 辰岡 鉄郎「特集:「生体センシング入門」」『インターフェース (雑誌)』、CQ出版、2015年4月、ASIN B00S5TLDKY。
- ^ 辰岡 鉄郎「脳波計測」『トランジスタ技術』、CQ出版、2013年10月。
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